「うちの子は、大学に行ける…?」グレーゾーンの高2息子、大学や就活はどうなる?わが子が無理なく通える進路を見つける秘訣とは?

ライター:LITALICOライフ
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小学校、中学校、高校と学校生活を送る中で考える、「将来のこと」。発達障害などの特性がある子どもが新しい環境に飛び込む時、なかなか周囲に苦手や不得意なことが理解されず、つまずいてしまうことも少なくありません。いずれ大学や専門学校などに進学できるのか、その先の就職ではどんな職場が合っているのか。今回は、グレーゾーン・発達障害のある子の進学・就活に関する情報や体験談が聞けるオンライン勉強会の体験ルポをお届けします。

スケジュール管理やタスク管理が苦手な息子。進学や就職が心配…

LITALICOライフの勉強会について、ある高校2年生のお子さんのお母さまの体験ストーリー仕立てでご紹介します。
高校2年生の息子は、スケジュール管理やタスク管理などが苦手。小学生時代あまりにも連日「忘れ物」をすることもあり、発達障害があるかどうかについて受診した結果、明確な診断はおりませんでしたがいわゆる「グレーゾーン」だと感じています。

大切なお知らせのプリントをなくしたり、授業に必要なものを入れたカバンごと家に忘れていったり、宿題や提出物が期限内に出せないことはしょっちゅう。コミュニケーションも苦手で、話を聞いていなかったり、自分がこうだと思ったことはすぐに口に出してしまうので、友人や先生に誤解されることも。

高校に入学して新しい環境になってからは特に大変そうで、いつも金曜日にはぐったり疲れた様子で帰宅し、週末は自室にこもってゲームばかりしています。
「中学でこんなにつらそうなのに高校・大学に行ける…?」と心配に思う保護者のイメージ
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親の私としては無事に高校を卒業できたなら、大学に進学して就職し、一人で生活できるよう自立してほしいと思っています。

ですが彼の様子を見ていると高校生活ですら精一杯の状態だし、スケジュール・タスク管理の多い大学受験、ましてや就職活動を乗り切るのはとてもじゃないけど難しそう…。

うちの子、大学進学の道は諦めた方がいいのかな…?
弱気になりながらネットで検索していると、「グレーゾーン・発達障害のある子向けの大学進学・就活」という保護者向けの勉強会を見つけたので、まずは参加してみることにしました。

大学受験や学校生活の中で受けられる配慮はたくさん!そのためには準備も必要

オンライン勉強会に参加すると、最初に講師の方から「今日はどんなことを知りたいか、普段どんなことに悩んでいるかチャットに書いてみてください」とお話が。

「中2の息子の就職を見据えた進学先として、大学以外の選択肢も知っておきたい」
「発達障害のある高2の娘に、できれば大学生活を経験させたい」
「グレーゾーンの小6息子が将来働ける先があるのか不安」
幅広い世代のお子さんがいる参加者のみなさんの書き込みがあり、自分と同じように悩んでいる方がいるんだ、と少しホッとしました。

勉強会では、知らなかったこと・知りたかった情報がたくさん!

特に、大学受験時に「試験時間の延長」といった合理的配慮が受けられる実例や、配慮を受けるために必要な書類など、今から知っておきたい内容でした。

例えば、ある大学では受験上の配慮申請書、医師が記載した診断書、高校側が記載した状況報告書などを事前に提出すると、別室の受験が認められ、集中しやすい環境がつくれるということでした。

加えて、うちの子に必要そうだなと思ったのは、大学入学後の生活や就職活動に関するサポート。大学によっては、履修支援や学習指導を受けられたり、就活の時には本人の特性に合わせた就職相談や履歴書の書き方をサポートしてくれるところもあるそうです。
受験時の合理的配慮、就活サポート、履修登録支援などの大学における支援を聞いている保護者のイメージ
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心に残ったのは、講師の方の「大学に行くことが最終目的ではない」ということ。
何を目的として大学に行くのか、本人も周りも明確にしておくことが大切、という言葉にドキッとしました。

私自身の「高校卒業後に上京し楽しい大学生活を送った」という経験から、漠然と息子も大学に行くのだろうな、なんて思っていましたが、「なんのために大学に行くのか」「どんなことが苦手で、どういう配慮が受けられれば自分に合った大学生活が送れるのか」ということを、改めて本人と話し合う必要があるなと感じました。

就職活動後も長く定着して働くためには?自分らしい働き方を見つけることが必要

勉強会のなかで、講師から「『自分の子に将来どう生きていってほしいか?』という視点で将来から逆算して、進学先や進路を検討してみてください」と、発達障害のある方の大学卒業後の就職率・そのほかの進路選択や、就職した1年後の職場定着率・職場離職率などのデータを見せてもらいました。

ほかにも、講師の方からさまざまな事例を聞けたことで、今まで漠然と不安に感じていた息子の将来に対して、「まずは息子の将来の姿をイメージするところから、1つずつやってみよう」という気持ちになってきました。

自分の得意・不得意としっかり向き合い、自分らしく働いている発達障害がある人たちの事例を伺えたことで、うちの息子にも同じように自分に合った環境の中で過ごしてほしいという思いが強くなりました。

そのためにはまず、息子自身が自分の特性やどんな配慮が必要なのかを知ることが大切だということも知ることができました。
なかなか息子が自分の口で大学や就職先に自分の特性を説明するのは難しそうですが、そこは私や夫がサポートしながら、一緒に彼に合った環境を探していきたいと思います。

また、希望者には個別のオンライン相談もあるとのこと。そこではヒアリングのうえ、より個別のケースに合わせた具体的なアドバイスをもらえるようでした。

息子の大学進学を考えるとあまり時間はありませんが、彼らしい生き方ができる環境を見つけられるよう、まずは今週末に家族で話し合ってみようと思います。

大学受験時のサポートや卒業後の就職について知っておくべきこと

LITALICOライフでは、保護者さま向けの無料オンライン勉強会『グレーゾーン・発達障害のある子の大学進学・就活』を開催中です。
発達障害のある子・グレーゾーン向けの大学進学・就活の勉強会詳細はこちら
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