LITALICO発達特性検査の結果レポート。どうサポートに使えばいい? こんなときどうしたらいい?皆さんの疑問にお答えします!
LITALICO発達特検査の結果レポートは、お子さまの特性に合わせて取り組みやすい対応方法も紹介されます。ご家庭や園・学校などで、おすすめされているサポートを試すことで、困りごとが軽減される可能性があります。この記事ではQ&A形式で、検査後の活用についての疑問にお答えします。結果を読んで取り組みたいことや、悩む場合の考え方など、検査結果をお子さまの対応や特性理解に活かしていくヒントとしてお使いください。
LITALICO研究所 研究員
LITALICO発達特性検査の結果をヒントに
検査について知りたい方はこちらをご覧ください。
そこで、この記事では検査結果を使って対応方法を試す方法について、Q&A形式でお答えします。うまくいかない場合の解決法など、検査結果の使い方に関する疑問を解消し、お子さまの対応や特性理解に活かすためのヒントとしてお使いください。
LITALICO発達特性検査とは。特徴、対象、検査で分かること、受検方法などを解説
Q.検査結果を受けて、まずは何をすればいいでしょうか?
1.お子さまの特性と背景を知る
例)欲しいものを言葉で伝えることができずに、保護者の手を引っ張ってその場まで連れて行く など
また、保護者や周りの人が「やめてほしい行動」「意味がない行動」と思っていても、本人にとっては必要のある行動だという場合もあります。
例)筋力が弱く、姿勢を保てないために、寝そべりながら宿題をする など
特性やそれに関連した行動がなぜ現れるかを理解すると、解決法を一緒に考え、困っていることを減らしたり、適応的な方法に置き換えていくこともできます。また、「困った行動」ではなく「特性による行動」として、周囲の理解を得やすくなるかもしれません。
2.取り組みやすそうな対応方法を試してみる
ほかにも、お子さまの特性や困りごとに対応して複数のサポート方法が提示されますが、すべてを一度に始めなくても大丈夫です。お子さまに合いそうなもの、できそうなものから順番に試してみるといいでしょう。一つの方法が合わなくても、そのときは別の方法を試してみましょう。
3.周りの人と共有する
お子さまにとって、取り組みやすく失敗しにくい方法や環境があり、それを繰り返すことで習慣化できれば、困りごとは軽減されていくでしょう。そのために、特性や本人に合った方法を本人や家族、園や学校などの周りの人と共有することが必要になってきます。
また、LITALICO発達特性検査は保護者の方の視点での回答に基づく検査です。保護者の方と関係者で見立てが異なる場合や、環境によってお子さまの困りや特性の現れ方が異なる場合もあります。
「家庭ではこのような困りがあり、この方法でうまくいきました」「学校ではその点は困っている様子がありませんが、こういう場合には困ることがあるようです」など、園や学校、専門家との相談などで結果を共有し、話し合うきっかけにすることで、別の情報やサポートのヒントが得られることもあります。
相談や対応方法を試す際などに、検査結果を周りの人と共有するためのツールとしてご活用ください。
Q.サポートを試してもうまくいかない場合はどうしたらいいでしょうか?
やり方を工夫してみる
・好きなものや取り組みやすいもの、ご褒美でモチベーションをあげる
例)着替えのあとでジュースを飲めるようにスケジュールを示す
・本人に分かりやすい言葉や方法で伝える
例)「早くして」と注意する代わりに、時計を示して「短い針が6になるまでにやってね」と具体的な指示に変更する
このほかにも、課題の難易度や取り組む時間を調整する、スモールステップで段階に分けて取り組む、本人に合う道具や環境を探すなどの工夫もできます。
【LITALICO発達特性検査】特性に合った環境調整とは?検査結果活用のポイントもご紹介します
どのようなきっかけや状況があると困りごとが現れるかや、どのようなときにうまくいくかなど、お子さまの様子を観察することもポイントです。カスタマイズできるところがないか、何度か試してみるといいでしょう。
機能的アセスメントとは?家庭でもできる?機能に着目した分析やサポートのヒントを紹介します【LITALICO発達特性検査】
ほかの対応方法を試してみる
専門家の助けを借りる
相談支援や児童発達支援、医療機関など、園・学校以外の機関も含めて相談していきましょう。以下の記事で相談や連携ができる機関を紹介しています。
【LITALICO発達特性検査】サポートを受けたいとき、相談したいときの専門機関
相談機関との連携、相談での情報共有のポイントを紹介します【LITALICO発達特性検査】
【LITALICO発達特性検査】保護者自身の心身の健康と相談先まとめ
Q.困っていることが変わってきました。どうしたらいいでしょうか?
・入園や入学などの環境の変化
・ストレスや体調の影響
・発達や成長による変化
・要求されるスキルの変化 など
その際には、変化した状況に応じて、サポート方法も調整できることがないか試したり、新たに現れた困りごとに合わせたサポートをしたりすることも検討しましょう。
検査結果では、困りごとや年齢に応じた検査結果が表示されますので、LITALICO発達特性検査を定期的に受検することで、子どもの発達の記録として残していくことも可能です。
Q.医療機関やほかの検査では指摘や診断をされませんでした。その場合でも子どもへのサポートをすべきでしょうか?
医療機関では、疾患や障害の有無を医学的な診断基準と照らし合わせて判断します。そのため、特性があっても基準を満たさない場合などには診断されない場合もあります。ほかの検査や医療機関で指摘や診断をされなかった場合でも、困りごとが生じたり、特性に合わせたサポートが必要になることは多いと言えます。
医療機関で診断されなかった場合には、公的な支援や医療的なサポートにつながりにくい場合もあるかもしれません。そのような場合に、本人や周りの人が困りを感じているときには、LITALICO発達特性検査で得られた結果をもとに、サポートを試すことでうまくいく方法が見つかる可能性があります。また、児童発達支援や放課後等デイサービスなど公的な支援の中には、診断がなくても支援の必要が認められれば利用できるケースもあります。
診断の有無にかかわらず、本人や周りの人が困っていることにフォーカスし、本人の特性に合わせた対応方法を探すために、LITALICO発達特性検査の検査結果をぜひ活用し、サポートをしてください。
また、医療機関では確定診断までに何度か経過や様子を見るなど、すぐに診断されないケースもあります。そのような場合にも、特性を理解し早期にサポートを開始することが重要です。
Q.困りの強さや困りごとの分類などは、どのように理解すればいいでしょうか?
算出方法について
「困りが強い」「困りがやや強い」「今は困っていない」の困りのラベルについては、変換した点数を元に、どのくらい困っているかを得点によって以下のように分類しています。
得点70以上:「困りが強い」
得点60-69:「困りがやや強い」
得点59以下:「今は困っていない」
※ただし、一部の分類は上記の点数換算が妥当でないことを踏まえて、定型発達データと臨床データから推定した困りの強さの判定を元に、点数の割付を行っています。
タイプ判別について
Q.検査結果レポートは年齢に合わせた内容ですか?
検査結果の得点は、年齢・性別ごとに算出しています。また、提示される検査結果のレポートも、できるだけ年齢段階に応じた例示や、その年齢段階で起きやすい困りごととその対応方法を取り上げています。
例えば、学齢期の学習面でのサポート方法については、学習内容に応じて、学年相当の漢字を例にするなど、学年に応じた例示が提示され、より具体的な支援で役立つことを目指しています。
また、その発達に応じたコミュニケーションの方法や手先操作の難易度を考慮し、内容を提示しています。
中高生には生活面で身の回りのことを自分でできるような工夫、お小遣いやスケジュール管理の方法などのヒントや、パソコンやスマートフォンを使った環境調整の方法などが提示される場合があります。
まとめ
さまざまな方法が提示されることで、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないか「ちょっと考えてみる」、「できそうな対応方法から一つだけやってみる」でもいいのです。お子さまの特性を整理して、困りそうな状況を減らしていくことができれば、保護者や周りの人にとっても、子育てがスムーズになったり、つらい状況が減っていくことにつながります。もし、サポートが難しいと感じたら、専門機関に相談することも検討しましょう。その際にも、検査結果が参考資料として役立つかもしれません。
LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのためのツールとして、ぜひご活用ください。
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