「毎日学校へ行ける」ことよりも大事なこと
一方で、課題もあるように感じました。高い学力を目指す場合、ともかく個人の努力が重要だった点です。高校、大学への進学を考える場合は、学校以外でのフォローが必要だと感じました。
中学校入学当初、私は「中学生の間に毎日通えるようになり、普通科高校に進学してほしい」という希望を抱いていました。
しかし、息子と向き合ううちに「この子は、カリキュラム通りに、好きな教科と興味のない教科を同じように勉強するのは難しいのではないか」と感じることが多くなりました。ですので、好きなことをたくさん学んだり経験したりできる高校を選んで、楽しみながら得意なことを伸ばしてもらえればと思っています。
そして、高校卒業後も、息子自身が自信を持って進んでいけるよう、家族として支えていきたいです。
しかし、息子と向き合ううちに「この子は、カリキュラム通りに、好きな教科と興味のない教科を同じように勉強するのは難しいのではないか」と感じることが多くなりました。ですので、好きなことをたくさん学んだり経験したりできる高校を選んで、楽しみながら得意なことを伸ばしてもらえればと思っています。
そして、高校卒業後も、息子自身が自信を持って進んでいけるよう、家族として支えていきたいです。
エピソード参考/なのはは
イラスト/よしだ
イラスト/よしだ
通常学級、特別支援学級、特別支援学校――発達障害がある子どもたちの中学卒業後……将来への選択を見据えて
小学校の就学先とは違い、中学校での在籍クラスはその先の高校や大学、就職にも関わってくる重要な選択となり、慎重に選ぶ保護者の方も多いと思います。入学直後は問題なく過ごしていても、その後トラブルが起き「本当にこの進路先が正しかったのだろうか」と悩みや後悔も尽きないかもしれません。中学校に通うことが難しくなった場合もこの体験談のように不登校特例校やフリースクールなどさまざまな居場所があります。お子さまと向き合い、成長を見守り、サポートを続けていきたいですね。
(監修:藤井先生)
学びの多様化学校(不登校特例校)は令和6年度は35校の学校が設置されています。まだ不登校の児童数に対して、少ない状況ですが、令和5年度の24校から1年で11校増加しています。不登校の状況になると、生活リズムの乱れ、同年代の仲間との対人関係が希薄になる可能性があります。お子さんが心身共に健康に過ごせるように、お子さんが社会とのつながりを持てる場所がないか、探していく必要があります。学びの多様化学校が近くにない場合には、フリースクールを検討されても良いでしょう。いろいろな困りを感じているお子さんが、それぞれに合った形で社会とつながることができる場所、選択肢が広がることを願っています。
学びの多様化学校(不登校特例校)は令和6年度は35校の学校が設置されています。まだ不登校の児童数に対して、少ない状況ですが、令和5年度の24校から1年で11校増加しています。不登校の状況になると、生活リズムの乱れ、同年代の仲間との対人関係が希薄になる可能性があります。お子さんが心身共に健康に過ごせるように、お子さんが社会とのつながりを持てる場所がないか、探していく必要があります。学びの多様化学校が近くにない場合には、フリースクールを検討されても良いでしょう。いろいろな困りを感じているお子さんが、それぞれに合った形で社会とつながることができる場所、選択肢が広がることを願っています。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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