「特別扱いなんて必要ない」頑なな夫。そして自閉症・情緒知的障害特別支援学級へ

母の頑張りで、無事支援に繋がることができたりんさん。療育を始めたばかりの頃は泣いてばかりでしたが、だんだんと児童発達支援にも慣れ、少しずつできることが増えていきます。しかし、父は依然としてりんさんの障害を分かってくれず、話し合いになりません……。

そんな中、就学前に受けた知能検査で中度から軽度知的障害(知的発達症)となったりんさんは、自閉症・情緒障害特別支援学級へ入学することになりました。

次回第3話「娘の障害を受容せず中学受験を提案!?夫の行動に驚くも娘は乗り気で…【マンガ発達障害の子どもと私たち/りん編3話】」は7月3日(木)に公開予定です。
お楽しみに。

イラスト/志士ノまる

(監修:井上先生より)
ワンオペ育児の中で、お子さんの最もよい環境を探し、療育もがんばって通われたんですね。りんさんの場合は、そのような努力もあり、知的障害(知的発達症)の状態は中度から軽度へ改善したのではないでしょうか。発達が見られたことは喜ばしいことですが、親の期待もより高まります。就学先の選択もその期待値を盛り込む非常に悩ましいものであったのだろうと思います。さまざまなことをおひとりで乗り越えられたのに、パートナーにそれを否定されると自分の子育てすべてを否定されたように感じてしまうかもしれません。しかし、漫画には書かれていませんが、この時期にはさまざまな支援者が相談に乗ってくれたのではないでしょうか。できるだけ多くの味方を作っていくことで少しでも気持ちを楽にすることができるかもしれません。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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