主治医のアドバイスは「いつも褒めること」?

一方で、息子の診断時に起こした勘違いもありました。

先生からの説明はおそらく「子どもが頑張っていることやできたことを褒めよう」という意味だったと思うのですが、私は「いついかなる時も褒めなければ」と理解していたのです。

ある日息子が娘に当たり散らす姿を目撃しました。必死に褒めポイントを探した私は、息子の口達者な部分を褒めることに。

「よく次から次へと言葉が出てくるね〜。息継ぎもしないで。」

すると、息子はそれまでのイライラした顔から急に表情を変えキョトンとした顔で私を見て「でしょ〜。すごいでしょ〜!」と言ったのです。

何でも褒めなければと必死になっていた私ですが、息子には効果があったようで自慢げなその顔からは怒りの表情が消えていました。

後から学んだのですが「気を逸らす」というのは、気持ちを落ち着かせるための1つの方法なのですね。

勘違いによる失敗ではありましたが苦し紛れにした対応が、息子の高ぶる感情を落ち着かせるヒントになりました。

息子を叱ってばかりだった過去を振り返って思うこと

これまで失敗の連続でしたが、精一杯やってきました。それでもまだまだ勉強中です。

発達障害児の子育ては予想外の連続。これからも対応を間違えたり軌道修正したりの繰り返しでしょう。

「間違いのない対応をしなくては!」と気を張り続けている方。

「また失敗してしまった…」と自分の対応に落ち込んでしまう方。

最初から上手に対応のできる方もいらっしゃるかもしれませんが、ひどい状況にいても抜け出せるキッカケはきっとあります。

お伝えしたいことは、失敗してもどこからだってやり直せるということ。

失敗から前に進めることもあります。

深呼吸して、落ち着いて対応を考えていきましょう。
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