こんにちは!
エコルド盛岡茶畑教室、作業療法士の菊地です。
これまでのブログで、感覚の受け取り方のタイプのうち、“低反応”・“感覚探求”・“感覚過敏”の3つをご紹介してきました。
最後の第4回目は『感覚回避』についてです!
感覚回避も、前回ご紹介した感覚過敏と同じように感覚刺激を受け取りすぎてしまう「過反応」が原因となって起こる反応です。
その点では共通していますが、刺激を受けた時の行動に違いがあります。
例えばお友達の手が触れた時に…
・その場から逃げてしまう→感覚過敏(不安になりやすいビクビクタイプ)
・「触るな!」と怒り出す→感覚回避(ストレスがたまりやすいイライラタイプ)
他にも、お友達同士が話している声が聞こえるとイライラして怒鳴る、手が出てしまう…などなど。
苦手な感覚刺激を避けようとする行動が活発になります。
また、「園や事業所ではお利口さんなのに、家では豹変する」というお話もよく聞こえてきます。
過反応の特性(感覚過敏・感覚回避)を持ったお子さんは感覚刺激を過剰に受け取ってしまい、情緒が乱れやすい傾向にあります。
ですが園などでは緊張感から不安感や不快感を行動化できず、家の安心できる環境になると一気に行動化してしまう、、、ということがあるんです。
このように一人のお子さんが複数の感覚特性を併せ持っている場合が多くあります。
なので、お互いに情報共有を行いながら苦手な感覚刺激への配慮を行ってくことが必要です!
苦手な感覚への配慮・支援として以下のようなものがあります。
☆見通しを持てるような関わり
・事前の声掛け(あらかじめ刺激が来ることやいつ終わるのか、その必要性などがわかっていると受け入れやすくなります)
・作業は毎回決まった手順で行う(いつ苦手な刺激が来るかわかっていると気持ちの準備が出来ます)
・これから行う活動内容について、写真や手本・言葉で具体的に伝える
☆環境設定(刺激の少ない環境を作る、選ぶ)
・イヤーマフやサングラスなどを活用し、刺激の量を調整する
・安心できる場を作る(好きなことをしている時や安心できる相手といるときは、苦手な刺激があっても受け入れられ場合があります)
☆覚醒を下げる(リラックスできる)遊びを提供する。
・好きな感触の物を触る
・周りの大人が柔らかい・楽しそうな表情で関わる
・マッサージ
・抱っこでゆっくり揺れる
※マッサージや抱っこなどの身体に直接触れる活動は感覚特性から苦手とする場合もあります。
お子さんと相談したり様子を見たりしながら行ってみてください♪
エコルド盛岡茶畑教室では専門の療法士が感覚への評価を行い、お子さんの感覚特性にあった支援を行っております。
また事業所で行っている支援方法についてお伝えし、ご家庭での様子なども伺いながら保護者の方々の困り事へのサポートも積極的に行っていますよ!
ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
感覚統合遊び~Part4 感覚回避~
子どもの発達
23/03/31 19:01