【プライベートゾーン】【セクハラ】【こぱんの先生と子どもたちの身体接触】について
ごめんなさいm(_ _)m
大事なことなので、ちょっと長くなるかもしれません。
最後まで読んでいただけると幸いです。
・令和年9月7日㈮の午後の療育プログラムの中で、小学校3年生の子どもたちに、
◉プライベートゾーン
◉セクハラ
◉こぱんの先生方との身体接触
などについて、
僕(但田)からいろいろ話をしました。
・文部科学省が学校向けに作った、プライベートゾーンのYouTube動画を使って、それに解説を加えたり、
お友だちからプライベートゾーンを侵害されたり、侵害されそうになった時は、はっきり「イヤ」「やめて」と伝えることの大切さや、
近くの大人や先生にそのことを話して助けを求めることの大切さなどを話しています。
※また、大人からのセクシャルハラスメントについても話しています。
・今まで、学校の先生による子どもたちへの性加害事件もたくさん発生しているため、
学校では、男の先生が女の子を膝の上に乗せたり、おんぶすることなどが禁止されてきていることを話しています。
◉そして、「児童デイサービスは学校ではないけれど、(子どもたちをセクハラから守らなければいけないということでは)学校と同じだから、
学校の先生のルールを守らなければいけないと思っているんだよ」と伝えています。
※「日帰り温泉なども、前までは、10歳になるまでは、男の子が女風呂に入ったり、女の子が男風呂に入ることができたけど、日本の多くのところで、それは6歳までになってきている。」
「そして、北海道も今年4月からそうなり、小学校1年生で誕生日が来た子は、男の子は女風呂に入れなくなったし、女の子は男風呂に入れなくなった。」ことを話しています。
▼ある年齢以上になったら、男の人と女の人は、一緒にお風呂に入ったり、身体を接触することは制限されるようになっていることを話しています。
▼さらに、今テレビのニュースなどでも大きな問題になっている、ジャニーズ事務所の男の元社長がジャニーズJrの男の子に行った性加害事件(性的虐待)を例に上げて、同じ性なら大丈夫ということはなく、同性であっても、身体を接触したり、プライベートゾーンを見せる、見られることには慎重にならなければいけないことも話しています。
◉「こぱんでは、男の先生が女の子を膝の上に乗せるのは、幼児さんまでかなと思ってるし、」
「男の先生が女の子をおんぶするのも、お風呂と同じように、小学校1年生までにしようかなと思っているんだ」とも話しています。
◉「今までお父さんに甘えたり、抱っこされたり、おんぶされたことがなかったお友達がいたり、あったとしても記憶に残っていないお友だちもいる。そして、ただ先生も、他の先生も、その子たちには、今たくさんおんぶしてあげたいと思っているし、今までおんぶしてきたよ。そして、気持ちは、これからもおんぶしてあげたいと思ってるよ。」
「でも、小学校中学年〜高学年になった女の子は、もう、素敵なレディだから、先生方もそのように付き合って行かなきゃいけないと思っているんだ。」
◉「だから、ごめんね。今までのように、身体と身体がふれあう形でのおんぶはしてあげられないと思う。ごめんね。」
◉「でも、みんなのことが大好きで、大切に思う気持ちは、ただ先生も、他の先生も全然変わっていないからね。このことは忘れないでね。」
◉「おんぶはしてあげられないけど、こぱんに来てくれているみんなとは、たくさんいろんなことを話したいと思っているし、一緒にいろんなことをしたいと思っているよ」
※以上、この言葉通りではありませんが、このような内容を話しています。
※ただ、話していて、また、それを聞いてくれている子どもたちの表情や仕種などを見ていて、「本当にこれでいいのだろうか?」
という思いがあったのも事実です。
★こぱんはうすさくらを利用している子どもたちには、発達障害などがあって、言葉や眼差し、動作だけでは、「愛されている」「大切に思われている」という実感を十分に感じられない子どもたちがいます。
★その子たちに、身体を触れ合うこと、身体のぬくもりを感じてもらうことなどによって、安心感や愛されているという実感を感じてもらいたいという思いがありますが、
しかし、今のご時勢や、児童デイサービスとしての役割、立つ位置もしっかり認識しなければいけないとも思っています。
した上で、
療育を考えなければいけないかな、
と思っています。
【プライベートゾーン】については、子どもたちに話した内容でいいのかな、と思っていますが、
【セクハラ】と【こぱんのスタッフと子どもたちとの身体接触】については、
こぱんとしてどう考え、どのように行うのかなどについて、スタッフのみなさんの意見を聴きながら、もう少し考えたいと思っています。
※あの日、僕が話したのは、学校や児童館、温泉などの公共施設での、子どもたちへの一般的な対応ルールです。
⦿しかし、こぱんなどの放課後等デイサービスを利用している子どもたちは、発達障害の他に、愛着障害や愛着関係の問題などの二次的な情緒や心の問題を抱えている子が多く、この子たちには、心のケアや愛着関係の形成が必要です。
そして、基本的な愛着関係の形成が不十分な子が多く、そのあたりからケアと療育を行う必要があります。
愛着形成の基礎は、抱かれることによる心地よさと安心感の形成です。スキンシップ(身体接触)が重要です。
おんぶや抱っこです。
このことは、昨年11月9日のLITALICOブログ【愛着について】【スキンシップについて】と、
昨年12月20日の同ブログ【おんぶ】【父の背中の温かさ】でこんなふうに書いています。
【おんぶ】【父の背中の温かさ】
教室の毎日
22/12/20 23:08
・またまた、今年3月まで勤務していた児童デイサービスでのエピソードで、ごめんなさい。
・その日も、時間を見て、事務処理を行おうと思っていましたが、Kくん、Rちゃん、K太くんなどが、次々と僕に近寄ってきて、おんぶ、だっこをせがんできます。
・「ごめん。ただ先生は、今やならなきゃいけない仕事があるから、今は、我慢してくれるかな?」と頼むと、一旦は離れますが、また、すぐに事務室の僕に声をかけてきたりします。
・また、小6のKくんは、僕の足に自分の足をからめて、なかなかそれをほどこうとしません。
・帰りの会が終わり、僕がしゃがんでいると、今度は、普段おとなしいKすけくん(小2)が僕におぶさってきます。
・僕は、小さい頃、親と遊んだ思い出はあまりませんが、
ただ、人口8千人ほどの山の麓にある田舎町から人口15万人の大きな街に遊びに行った時、父親の背中におぶさって、とても心地よかったことは、今もはっきり覚えています。
・父の背中の大きさ、あったかさ、そして、歩いている時の振動がとても心地良かった記憶があります。
・僕は、子ども達にとって、暖かな大きな背中になれればと思っています。
・子ども達をおぶって、同じ方向を見て、一緒に歩いていきたいと思っています。
・そして、今日の帰りの送迎のとき、車の中で眠ってしまった小2のYくんをおぶって玄関まで届けています。
◆但田たかゆき
【愛着について】【スキンシップについて】
教室の毎日
22/11/09 08:27
※愛着について
・「愛着とは何か?」
乳児期に母等に基本的な欲求を満たされ(優しく抱かれ、空腹を満たされなど)、不快なこと、イヤなことを取り除いてもらい、安心感や心地よさを抱くことの連続によって、人への愛着の基礎が形成されていきます。
・「愛着形成の完了は?」
抱かれなくても、欲求を直接満たされなくても、不快なこと、嫌なことをその人に取り除いてもらわなくても、その人と「目と目が合って微笑みを向けられただけで、ニコっと笑い、安心する」状態になれば、一定の終了と言えるかもしれません。
【「愛着形成」に向けての、こぱんはうすさくら札幌太平教室での関りについて】
【6つのポイント】
★愛着形成が不十分だと思われる子には、まず身体接触(スキンシップ)による安心感、心地よさを実感してもらう取り組みが必要ですが、
その次の段階へと、さらに発展させる必要があります。
➀ 活躍する場を作る
・誉める。
・その子の行動についての実況中継を行なうことなどで、主役にしてあげる。
(※大リーグの大谷翔平の実況アナウンサーのように)
② 握手効果
・手つなぎ鬼 ・押し相撲 ・みんな手をつないでのサヨウナラ ・帰るときのドアや玄関でのハイタッチ
③ 柔らかな声かけ
④ 共感する
⑤ 見つめ返す
⑥ 一緒に遊ぶ
※【スキンシップ(身体接触)について】
・過度な、あるいは、年齢不相応なスキンシップや身体接触にならないように気を付けることが必要です。
・相手の年齢や性別を考えた、適切な人との距離(対人距離)の取り方、関わり方を子どもたちに学んでもらうのも、放課後等デイの大切な役割と考えられる。
・そのために、職員自身が、子どもたちとの身体接触について振り返り、見つめ直す必要もあるかもしれません。
・身体の寄り添い方、距離、身体に触れること、ハグをすること、体と体が接触する遊び、スキンシップ(おんぶ、抱っこ、肩車)などについて、その子に対する関わり方が、適切なのか、常に意識しながら、療育を行なう必要があります。
特に異性の場合は、より慎重に行う必要があります。
・ある特別支援学校では、小学校2年生以降は、たとえ親であっても、性の違う児童と入浴及び入浴介助する際は、着衣して対応するように指導されているとのことです。
・また、欧米では、児童と性の違う親が、就学以降の年齢の子と一緒に入浴することそのものが、性的虐待に当たると考えられています。 ◆但田たかゆき
★僕的には、
「年齢による一律のルールではなく、こぱんはうすさくら札幌太平教室として、心のケアや療育の一環として身体接触が必要と判断した子については、本人及び保護者の方の同意を得た上で、身体接触のルールを作り、また、その期間や終了の基準などを明確にして、それを実施する」
という形がいいのかな、と思ったりしています。
こぱんのスタッフの先生方の意見や考えも聴きたいと思います。
令和5年9月9日㈯夜
◆但田たかゆき
【プライベートゾーン】【セクハラ】【子どもたちとの身体接触】
教室の毎日
23/09/09 20:54