・またまた、前に勤務していた児童デイサービスでの子どもたちとのやりとりで恐縮です。
・ただ、僕が子どもたちに関わるときの、一つの大切なスタンスというか、考えなので、話したいと思います。
・小2の特別支援学級に通っている自閉スペクトラム症の子との遊びで、日本地図の都道府県パズルを、昨日、何秒で完成できるか、ストップウォッチで計測してあげたところ、それが楽しかったのか、今日も彼から誘ってきます。
昨日は5分5秒だったことをきちんと覚えていて、「今日も測ろうか?」「早くできるかな?」と言うと、にっこり頷いて取り組み始めます。昨日よりも、明らかに速いスピードではめ込んでいきます。今回は3分29秒と、前回をかなり短縮し、それを伝えるととても嬉しそうです。
・僕は、取り組んでいる時も、なるべく実況中継をするようにしています。そうすると、多くの子どもは、より楽しみながら、そして、そのフィードバックを期待して頑張るところがあるようにも感じています。
・自分が主役になり、プラスの評価を受けることは、大人になってもとても嬉しいですから、子どもはなおさらだと思います。
・今日は、他の先生方が送迎に出ている間、Nくんに誘われて「ぐらぐらゲーム」をしました。
二人とも、このゲームは初めてのため、説明書を見ながら、「あれ?」「これでいいのかな?」と言いながら、塔を組み立て、そして取り組みました。
・Nくんはとても楽しそうです。僕は真剣に取り組みましたが、僕の番の時に、塔のバランスが崩れて、塔の各階に並べられた多くの人形が一気に落ちてしまいました。
それを見て、Nくんは万歳をして「やったぁー」と喜び、それを来所したばかりで、その様子を少し見ていRちゃん(小2)に伝えます。勝ったことはもちろん、職員と一緒にあれこれ会話をしながら対戦したことが楽しかったようです。
・僕は、Nくんに限らず、子ども達と遊ぶ時は、自分も童心に帰って遊ぶことが多いです。そして、なるべく、そのゲームの状況、子ども達の動作などを言葉で実況中継したり、自分の気持ちや考えを言葉として表現するようにしています。
・スポーツも、実況中継があると見ていても面白いですし、選手もテンションが上がります。場を盛り上げ、子ども達の気持ちを盛り上げることが僕たちの一つの役割と言えるかもしれません。◆但田たかゆき
【実況中継】【タイム計測】【主役に】
教室の毎日
23/01/30 15:40