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【送迎あり】こぱんはうすさくら 札幌太平教室のブログ一覧

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【ふるさとの思い出】【パッとしなくてもいいんだよ】

教室の毎日
「ふるさとの思い出」
「ふるさと(富山県)の高校生を描いた漫画について」           ~ 原 秀則「ほしのふるまち」

 昔、原 秀則のコミック(漫画)を良く読んでいました。小学館の週刊少年サンデーやヤングサンデーに連載されることが多い漫画家です。
 主に、青春・恋愛もの、スポーツものを書いている漫画家です。
 古本屋でまとめて買うのがほとんどでした。
 気に入っているのは、「冬物語」「部屋(うち)においでよ」「ほしのふるまち」など。

 「ほしのふるまち」は、僕の故郷の富山県の小さな港町が舞台になっています。
 能登半島に近い、寒ブリで有名な氷見市です。
 富山弁がばんばん出てきます。
児童相談所時代は、北見市にあった北見児相で3年ほど仕事をしましたが、その職場には僕と同じ富山県出身の職員がいて、彼が育った、人口15万(?)の中核都市も出てきます。
ドラえもんなどの作者の藤子不二雄が育った町です。
 実は、僕はふるさと富山県も方言も好きではありません。はっきり言って、嫌いです。
だから、ふるさとに里帰りしても、富山弁は喋りません。全部北海道弁で通します。
ただ、コミックを読んでいて、少し懐かしさが湧いてきました。
 いつか、僕が高校まで過ごしたふるさとのこと、家族のことをちゃんと書かなければいけないとも思いました。

 東京の私立の有名進学校(東大進学率が滅茶苦茶高い)で進級できなくなった高校3年生の男の子が、教育ママの一方的な指示の下、遠い親戚を頼って富山県の小さな町の公立高校に転校してきたという設定です。
 どこか情けなく、頼りなく、暗く、漫画の主人公には不適切な優柔不断なカッコ悪いヤツだけど、人一倍優しくて人間くさいところがあります。
 勇気があって何事にもポジティブで、明るくて、周りを引っ張る、弱さを見せない典型的な「かっこいい主人公」ではなく、人前で泣いたり弱さを見せる主人公です。
 今の高校生、いや、昔の普通の高校生をリアルに等身大に描いています。
 暗くても、パッとしなくても、ウジウジしていてもいいじゃないか、と言ってくれていると思います。悩んで生きている人間、心優しい人間を描いてくれていると思います。
 居候していた親戚の家には、同学年の女の子がいて、その子は、かっこいいスポーツマンで秀才の男の子ではなく、このさえないけど心やさしい主人公に惹かれていきます。

 「冬物語」では、東京が舞台で、さえない予備校生が主人公ですが、最後に、彼女が、このカッコ悪い主人公を選んだ時には、何か泣けてきました。また、彼女の強さと弱さ、そして優しさも際立っていました。

◎児童デイサービスには、集団や学校などで、なかなか主人公になれない子、目立たない子、マイナスのイメージをもたれやすい子どもたちが来ることが多いかもしれません。
◎自信がなく、自分に肯定感を持てず、「うまく行かない」「自分はだめだ」という気持ちを持ちやすい子も多いかもしれません。
★でも、みんなそれぞれ素敵なところがあります。
・今の世の中は、みんなと同じようにできることが正しく、そこから外れたり、馴染めない子がダメだと評価されやすく、また、勝ち組か負け組かで判断されやすいところがあり、僕たち大人も、そして、子どもたちもそれに毒されているようにも思います。
・みんなと一緒にできない子は、その子なりの理由がありますが、その結果だけで判断されることが多く、そのため、心が不断に傷ついているところがあります。
・また、優しい気持ちを持っている子であればあるほど、傷つきやすいと言えるかもしれません。

※こぱんはうすさくらは、決して、みんなと一緒であることやみんなと一緒に動くことを目指している(目的としている)わけではありません。
もちろん、最終的には、みんなが調和して一つになれればいいとは思っていますが、集団に適応することを強要することはありません。
※集団に馴染めなかったり、外れやすい子については、その理由や動機などを考え、お子さんの気持ちに寄り添いながら、「今この子には何が必要なのか?」を考えながら、サポートしていきます。
※人とやりとりすること、みんなとやりとりすること、みんなと一緒に動くことの楽しさや心地よさを少しずつ実感させてあげたいと思います。
※苦手なこと、弱い部分や遅れている部分に注目して、そこを訓練などで引き上げようとするのではなく、得意なことや強み(ストレングス)を見出し、まずそこを伸ばしつつ、少しずつ苦手なところを引き上げていければと思っています。

🌸大輪の花でなくてもいい、鮮やかで目立つ花でなくてもいい、【その子だけの世界でたった一つの花】を咲かせてあげられるように、
僕たちスタッフは、土を耕し、栄養を与え、光を降り注いであげたいと思います。

🌷そして、こぱんはうすさくらの家の中が、いろんな花でいっぱいになって、みんなの心が明るくなり、心がワクワクしたり、リラックスし、悲しみや寂しさも和らぐといいです。
◆但田たかゆき

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