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行動の裏側にある本当の気持ち

こんにちは。放課後デイサービスくるみです。 お子さんと過ごす中で、こんな風に感じることはありませんか? 「どうして、ここで急に怒り出すの?」 「何度ダメだと言っても、同じことを繰り返してしまう……」 一生懸命向き合っているからこそ、理由のわからない行動が続くと、つい「私の関わり方で合ってるのかな?」と悩んでしまったり、先が見えずに不安になったりするようなこともあると思います。 今日は、私たちがお子さんと接する時に大切にしている、「行動の裏側を読み解く方法」についてお話しします。 ■ 氷山の一角だけを見ていませんか? TEACCHプログラムに「氷山モデル」という考え方があります。 海の上に突き出ている「氷山の一角」は、目に見えるお子さんの行動です。 急に叫び出す お友達を叩いてしまう 指示を聞かずに走り回る これだけを見ると、つい「ダメでしょ!」と注意したくなります。 しかし、実は海面の下には、その行動を引き起こしている「本当の理由」が大きな塊となって隠れているのです。 ■ 「わがまま」ではなく「理由」がある 例えば、スーパーでひっくり返って泣いているお子さんがいたとします。 一見すると「お菓子を買ってほしくてわがままを言っている」ように見えますが、海の下を覗いてみると、全く別の理由が見えてくることがあります。 「感覚」の理由: 店内のBGMやレジの音が、耳が痛くなるほど大きく聞こえて耐えられなかった。 「見通し」の理由: 次にどこへ行くのかわからず、急に不安に襲われた。 「体調」の理由: 実は少しお腹が空いていて、感情のコントロールが難しかった。 お子さんは、自分でも「音がうるさいから外に出たい!」「不安だよ!」という気持ちをどう伝えていいか分からず、精一杯の表現として「泣く」という行動を選んでいるのかもしれません。 ■ 解決のヒントは「推理」すること 私たちは、お子さんが困った行動をしたとき、「どうして?」を推理します。 「さっき大きな音がしたからかな?」 「言葉で言えなくてイライラしちゃったかな?」 理由が分かれば、対策が変わります。 音が苦手ならイヤーマフ(耳栓)を準備したり、言葉が出にくいなら絵カードで気持ちを伝えられるように練習したり……。 「叱って直す」のではなく「困りごとを取り除く」。これが障がい児支援の第一歩です。 ■ 最後に  お母さん、お父さんのせいではありません お子さんの困った行動は、育て方のせいではありません。その子の持つ特性と、周りの環境がちょっぴりズレてしまっているだけなのです。 まずは今日、お子さんが「あ、困ったな」という行動をした時に、一呼吸おいて心の中でこうつぶやいてみてください。 「この子の海の下には、どんな気持ちが隠れているのかな?」 その視点を持つだけで、お子さんの世界が少しずつ違って見えてくるはずです。 私たちも、その「海の下の気持ち」を一緒に見つけていきたいと思っています。 では、また(^^)/ くるみの日々の活動はInstagramで! @KURUMI_DAYSERVICE

くるみ/行動の裏側にある本当の気持ち
教室の毎日
26/01/31 10:39 公開

集団活動について

年末になって急に寒くなりました。 皆さまも体調にはお気をつけてお過ごしください。 さて、今回は「集団活動」についてお話しできればと思います。 「集団活動が苦手です。」「ひとりで遊んでいることが多いと保育所で言われています。」ということをよく聞かせていただきます。 こう考えていけばいいんじゃないかなということをお話します。 ➀そのお子さんが1人で遊びたがるのであれば、何かしら理由があると思います。 例えば、同じような年齢のお子さんが一緒に遊んでいる場面を考えてみましょう。 小さな子どもさんは、自分の思いのままに行動してしまいます。 急に大きな声を出したり、突然走り出したり、作っていたブロックを潰してみたり… それぞれ思うままに悪気なく行動します。 子どもさんが過ごしている時のよくある場面だと思います。 ただ、見通しを立てるのが苦手なお子さんや、感覚に偏りがあるお子さんにとっては、突然の思いがけない行動や、大きな声や音の中に居ることはかなりのストレスになってしまいます。 このストレスを少しでも減らすために、ひとりで遊ぼうとしているのかもしれません。 そのような時に、無理に集団の中に入って遊ばせようとすると、そのお子さんにとってはストレスが増えるだけになってしまいます。 無理に遊ばせようとするのではなく、その子がお友だちと一緒に遊びたいと思えるようになるまで、じっくり待つことも大切となります。 ②では、どうしていけばいいのか? 私が保護者の方やスタッフに話している内容になりますが、参考にしていただければと思います。 集団活動に参加できなくても焦らなくていい。 まずは、集団で活動している場所の近くに居ることから始めましょう。 近くに居て、何かみんなでしているなと気付いてくれることから始めてくれればいいと思います。 そのうち、なにか面白そうだなと感じてくれるようになってくれれば、第一歩としては成功です。 そして、ちょっとだけでも、一瞬でも、みんなと一緒にしてみようと思ってくれれば大成功です あとは、徐々にみんなと過ごす時間、参加の時間を増えていけばいいんです。 ③ここでも大事なことは、無理強いはしない。 無理矢理に参加させようとすると、かえって嫌な記憶になってしまう。 また、ひとりで居られる場所を保証することも大切と考えています。 前回のブログで書きましたが、「Festina lente」(ゆっくり急げ)です。 毎日を着実に過ごしていきましょう。 令和7年はありがとうございました。 令和8年もよろしくお願いいたします。 では、また(^^)/ くるみの日々の活動はInstagramで! @KURUMI_DAYSERVICE

教室の毎日
25/12/26 15:40 公開

Festina lente

Festina lente(ラテン語)は、直訳すると「急げ、しかしゆっくりと」となります。 日本語では「ゆっくり急げ」と訳されることが多いです。 古代ギリシャ語の格言「σπεῦδε βραδέως(スペウデ・ブラデオース)」が原型で、ローマ初代皇帝アウグストゥスが好んだ言葉として知られています。 アウグストゥスは軍事指導者に対し「性急さを戒め、慎重さを重んじる」姿勢をこの言葉で示しました。スエトニウスの『皇帝伝』にも記録があります。 「ゆっくり急げ」は単なる速度の話ではなく、質を保ちながら着実に進むという哲学的・実践的な意味合いを持ちます。 突然、ラテン語の話を始めたのは、この「Festina lente」という言葉が子どもさんと関わっていくときにぴったりだと思ったからです。  ◎焦らず、でも止まらず  子どもが自分のペースで成長できるように、急かさず、でも支援は止めない。  小さな変化や気づきを積み重ねていく姿勢です。  ◎丁寧さと前進の両立  ひとつひとつの言葉や関わりを丁寧に選びながらも、目の前の課題に向かって   着実に進む。  たとえば「時間の感覚を育てる」「気持ちを言葉にする」など、日々の支援がま  さにそうですね。  ◎子どもの安心感を守りながら、挑戦を促す  安心できる環境の中でこそ、子どもは新しいことに挑戦できます。  「ゆっくり急げ」は、安心と挑戦のバランスを支える言葉でもあります。 私たちとしても、日々の支援の中で「丁寧さ」、「安心感」、「前向きな関わり」を大切にしていくようにしていきたいと思います。 では、また(^^)/ くるみの日々の活動はInstagramで! @KURUMI_DAYSERVICE

教室の毎日
25/12/15 12:12 公開

トイレトレーニング

〜焦らず、その子のペースで進めましょう〜 「もうそろそろトイレでできるようになってほしいな…」 そんな思いを抱くのは、どの保護者の方も同じです。 けれど、発達障害のあるお子さんにとって、トイレトレーニングは少し特別なステップ。 焦らず、一人ひとりに合った方法で進めていくことが大切です。 ■ トイレトレーニングが難しく感じる理由 発達障害のあるお子さんは、感覚の感じ方や見通しの立て方、言葉の理解の仕方などに特徴があります。 たとえば  ・「おしっこが出そう」という体のサインに気づきにくい  ・トイレという場所がこわく感じる  ・新しい環境や手順に慣れるまでに時間がかかる  ・言葉で説明しても理解が追いつかない こうした特性から、トイレトレーニングがうまくいかないと感じることもあります。 でも、これは「できない」ではなく「その子に合った方法がまだ見つかっていないだけ」です。 ■ まずは、環境を整える トイレが「怖い場所」「無理を言われる場所」になってしまうと、お子さんは自然と避けてしまいます。 好きなキャラクターのシールを貼る、お気に入りのぬいぐるみを置くといったことをして、その子にとって楽しく心地いいトイレにしてみましょう。 そして、おしっこが出たら、トイレに行けたことをしっかり褒めて「すっきりしたね」「気持ちがいいね」と肯定の言葉がけをしましょう。 ■見通しを持てる工夫を 発達障害のあるお子さんは、「次に何をするのか」がわかると安心します。 そのためにおすすめなのが、視覚的な支援です。  ・トイレの手順を写真やイラストで貼る  ・タイマーを使って「トイレの時間」を見える化する  ・「トイレ行くよ」より「タイマーが鳴ったらトイレね」と伝える こうした工夫でも、トイレが「わからない場所」から「安心してできる習慣」に変わっていきます。 ■おしっこがたまる感覚を経験する練習をしましょう。 「膀胱がパンパンになって、おしっこがしたくなり、ジャーっと排泄してさっぱりする」という感覚が育たないと、自分からトイレに行けるようになっていきません。  尿意は目には見えませんので、言葉で説明するよりも目で見て理解するほうが得意な子の場合は、尿意を感じることが難しいのかもしれません。  その子のおむつやパンツが濡れる間隔を記録し、排泄のリズムが一定ならば、尿意を感じやすくなっているはずです。  尿意を感じる頃になったら、トイレに連れていき、トイレでスッキリするという経験を重ねていきましょう。  また、「おしっこがたまってきたね」「スッキリしたね」「上手にできたね」とその子の思いを言葉にしてみるのも大事です。 ■ 成功よりも「安心して取り組めたか」を大切に つい「今日はできた」「また失敗した」と結果に目が向きがちですが、 大切なのは「お子さんが安心してトイレに向かえたかどうか」です。 焦らず、その子のペースで。 時には立ち止まっても、戻っても大丈夫です。 成長のスピードはお子さんそれぞれ。 トイレトレーニングも、“できる”より先に“安心できる”が一番大切なのです。 ■さいごに トイレトレーニングは、時間がかかることもあります。 けれど、焦らず、その子の特性を理解しながら取り組めば、必ず少しずつ前に進んでいけます。 「できるようになる日」は、必ずやってきます。 その日まで、お子さんのペースを信じて、一緒に歩んでいきましょう。 では、また(^^)/ くるみの日々の活動はInstagramで! @KURUMI_DAYSERVICE

くるみ/トイレトレーニング
教室の毎日
25/10/15 14:49 公開
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