放課後等デイサービス

くるみ(児童発達支援、放課後等デイサービス)のブログ一覧

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(230件)

6月の「急な行き渋り」や「こだわり」の正体

1. この時期にありがちなエピソード 4月、5月は新しい環境の中でそれなりに張り切って通えていたのに、6月に入り、雨の日が増えてから急にお子さんの様子が変わった……と悩んでいませんか? •「朝、玄関から一歩も動こうとせず、激しく行き渋る」 •「おもちゃの並べ方に異常なほど固執し、1ミリでもズレると泣いて怒る」 進級から2ヶ月も経った今になって、急に頑固さやワガママが増えたように見える我が子を前に、「せっかく慣れてきたのに、どうして?」と、お家の方も焦りや疲れを感じやすいのがこの時期です。 2. 背景 なぜ、6月にこれが起きるのか。理由は「2ヶ月分の緊張の反動(心のエネルギー切れ)」と、「梅雨特有の気候によるアンテナ(感覚)の乱れ」です。 子どもたちはこの2ヶ月間、新しい先生や教室、新しいルールに、本人なりに全力で適応しようと緊張の糸を張り詰めて過ごしてきました。その反動が出やすいのがこの6月です。 さらに、雨の音やジメジメした空気、気圧の変化は、私たちが想像する以上にお子さんたちの脳に強いストレス(不快感)を与えています。 外側からの刺激が多すぎて脳がパンクしそうになったとき、子どもたちは本能的に「脳の防衛スイッチ」を入れます。それが、一見困った行動に見える「強いこだわり」や「いつもと同じへの固執」です。 いつもと同じ道、いつもと同じ並べ方。「100%予測できること」だけに没頭することで、子どもは脳に入ってくる不快な刺激をシャットアウトし、必死に自分の心を落ち着かせようとしています。つまり、この時期のこだわりは、決して後退やわがままなどではなく、「自分のストレスを自分でコントロールしようとしている、優れた自己防衛能力(生きる強み)」なのです。 3. 解決のヒント 脳が必死に戦っているこの時期に、「早くしなさい」「もうおしまい」とこだわりを無理に引き剥がすのは、逆効果になります。支援の現場でも、6月は「変化を促す」のではなく、あえて「徹底的にワンパターンに付き合う」という環境調整を行います。ご家庭で試していただきたい2つのステップです。 •ステップ1:「こだわり」をあえて毎日の儀式として公認する ミニカーを並べ始めたら、「今は心を落ち着かせる時間なんだな」と捉え、「きれいに並んだね」と声をかけ、満足するまでやらせてあげてください。「お家では自分のルールが守られる」という絶対的な安心感が、外で擦り減ったエネルギーを急速に充電します。 •ステップ2:行動の切り替えには「10分前の予告」と「お気に入りのモノ」を どうしても動かなければいけない時は、不快な雨の日を乗り切るための「安心のアンカー(錨)」を用意します。「長い針が『6』になったら、あのお気に入りの傘を持って出発しようね」と、不快な雨の移動に「見通し」と「小さなワクワク」を1ミリだけプラスして、脳のスイッチを優しく切り替えてあげます。 4. 最後に 6月のお子さんの「行き渋り」や「こだわり」は、決して後退ではありません。激しい季節の変化の中で、心が折れないように上手にブレーキをかけ、自分を守っている証拠です。 お家の中だけは、100%の味方でいてあげられる場所。 お子さんが安心して「心の充電」ができるよう、お家でのんびり過ごす時間をいつもより少しだけ増やしてみてください。 私たちは通所されるお子さんたちが、施設でも安心して過ごせるよう、個々の防衛スイッチ(こだわり)を大切に尊重しながらサポートしていきます。あせらず、この梅雨の時期を一緒に乗り越えていきましょう。 くるみの日々の活動はInstagramで! @KURUMI_DAYSERVICE

教室の毎日
26/06/06 17:43 公開

新学期の「行き渋り」や「お疲れ」の正体とは?

新しい環境、新しい先生、新しいルール。 4月、子どもたちは私たちの想像をはるかに超えるエネルギーを使い、期待と緊張のなかで過ごしています。 「朝、なかなか起きてこなくなった」「帰宅後、ささいなことでパニックになる」「以前できていたことが、急にできなくなった」 もし、お子さんにそんな変化が見られたとしても、どうか安心してください。それはわがままではなく、お子さんが「新しい環境に適応しようと、全力で戦っている証拠」なのです。 1. なぜこの時期、心は「満タン」になりやすいのか 発達に特性のあるお子さんにとって、新学期は「情報の嵐」の中にいるようなものです。 情報のオーバーロード: 掲示物の位置が変わった、教室の反響音が違う……こうした細かな変化を脳がすべて拾ってしまい、脳のメモリがいっぱいになります。 「見通し」の欠如: 「次は誰が何をするのか」が予測できない状態は、大人でいえば「常に暗闇を歩いているような不安」を伴います。 こうした「脳の疲れ」が、イライラや涙としてあふれ出しているのが、この時期の正体です。 2. 私たちが実践する「心の余白」の作り方 くるみでは、新学期特有のストレスを軽減するために、あえて「いつも通り」を徹底しています。 視覚的な安心感: 「今日はこれをするよ」というスケジュールをイラストで示し、脳が予測できる状態を作ります。 成功体験のハードルを下げる: 「指示通りに動く」ことよりも、「リラックスして過ごせた」ことを最大級に評価します。 「自分は自分でいいんだ」と思える力(自己肯定感): できないことを探すのではなく、新しい環境に身を置いていること自体を認め、言葉にして伝えています。 3. 今日からご家庭でできる関わり方 学校や施設で一日中頑張ってきたお子さんに、お家でできる最も効果的なケア。それは「積極的な、何もしない時間の確保」です。 「お家を『充電器』にする」 :外で刺激を浴び続けたお子さんの脳は、バッテリー切れ寸前です。 「今日どうだった?」と聞きすぎない: 振り返ることもエネルギーを使います。 好きなことに没頭させる: 好きな動画や遊びは、お子さんにとっての「心のサプリメント」です。 1回の注意に3回の称賛を: 「着替えができたね」「座れたね」と、当たり前のことを言葉にするだけで、お子さんの心は満たされていきます。 私たちは、共に歩む伴走者です 新学期の波を乗り越えるスピードは、一人ひとり違って当たり前です。少し進んで、二歩下がるような日があっても大丈夫。その「二歩下がった場所」で、私たちはしっかりとお子さんを受け止めます。 保護者の皆さまも、一人で抱え込まず、ぜひ私たちに「最近の困りごと」をこぼしてください。お子さんの成長を信じるために、まずは大人が「休む」ことも、立派な療育のひとつです。 今月も、お子さんのペースを大切に、一歩ずつ一緒に歩んでいきましょう。

教室の毎日
26/04/15 18:36 公開

お箸やお箸の練習よりも先に大切にしたい「手のひらの力」とは?

こんにちは。 放課後デイサービスくるみです。 「そろそろお箸の練習をさせなきゃ」「鉛筆を正しく持たせたい」 お子さんが成長するにつれ、指先のトレーニングが気になりますよね。 エジソン箸を試したり、ドリルを買ってみたり……。 けれど、思うように進まなくて「うちの子、不器用なのかな?」と不安になることもあるかもしれません。 実は、指先を上手に使うためには、その土台となる「手のひらの力」が欠かせません。例えるなら、「指先」は枝葉、「手のひら」は木の幹。 今回は、お箸を持つ前にチェックしたい、子どもの手の発達についてお話しします。 1. 指先だけを鍛えても、うまくいかない理由 指先は、体の中で最も繊細な場所です。 しかし、その繊細な動きを支えているのは、しっかりとした「手のひら」のアーチと、手首の安定感です。 土台がぐらついている状態で指先だけを使おうとすると、余計な力が入りすぎてしまい、すぐに疲れたり、嫌いになったりしてしまいます。 2. 「手のひらの力」が育つと、どうなる? 「手のひら」がしっかり育つと、次のような変化が見られます。 ・道具(スプーン、ハサミなど)を安定して持てるようになる ・筆圧が安定し、スムーズに文字が書けるようになる ・コップの水をこぼさずに運ぶなど、力加減ができるようになる 3. 遊びこそが最強のトレーニング! お箸の練習を机に座ってやるよりも、実はこんな「遊び」が近道です。 ・粘土遊び: こねる、丸める、ちぎる動作で手のひらをフル活用。 ・雑巾がけ・手押し車: 自分の体重を手のひらで支えることで、手首と手のひらが鍛えられます。 ・シール剥がし・洗濯バサミ: 指先だけでなく、親指の付け根の筋肉をしっかり使います。 「早くできるようにさせてあげたい」という親心はとても大切です。 でも、焦ってお箸を持たせる前に、まずは泥遊びや粘土遊びでお子さんと一緒に「手」をたくさん動かしてみてください。 「手のひら」という土台が整えば、ある日突然、驚くほどスムーズにお箸が持てるようになる日がやってきます。 私たちは、その「土台作り」を遊びの中で全力でサポートしていきます! では、また(^^)/ くるみの日々の活動はInstagramで! @KURUMI_DAYSERVICE

くるみ(児童発達支援、放課後等デイサービス)/お箸やお箸の練習よりも先に大切にしたい「手のひらの力」とは?
教室の毎日
26/02/05 11:09 公開

行動の裏側にある本当の気持ち

こんにちは。放課後デイサービスくるみです。 お子さんと過ごす中で、こんな風に感じることはありませんか? 「どうして、ここで急に怒り出すの?」 「何度ダメだと言っても、同じことを繰り返してしまう……」 一生懸命向き合っているからこそ、理由のわからない行動が続くと、つい「私の関わり方で合ってるのかな?」と悩んでしまったり、先が見えずに不安になったりするようなこともあると思います。 今日は、私たちがお子さんと接する時に大切にしている、「行動の裏側を読み解く方法」についてお話しします。 ■ 氷山の一角だけを見ていませんか? TEACCHプログラムに「氷山モデル」という考え方があります。 海の上に突き出ている「氷山の一角」は、目に見えるお子さんの行動です。 急に叫び出す お友達を叩いてしまう 指示を聞かずに走り回る これだけを見ると、つい「ダメでしょ!」と注意したくなります。 しかし、実は海面の下には、その行動を引き起こしている「本当の理由」が大きな塊となって隠れているのです。 ■ 「わがまま」ではなく「理由」がある 例えば、スーパーでひっくり返って泣いているお子さんがいたとします。 一見すると「お菓子を買ってほしくてわがままを言っている」ように見えますが、海の下を覗いてみると、全く別の理由が見えてくることがあります。 「感覚」の理由: 店内のBGMやレジの音が、耳が痛くなるほど大きく聞こえて耐えられなかった。 「見通し」の理由: 次にどこへ行くのかわからず、急に不安に襲われた。 「体調」の理由: 実は少しお腹が空いていて、感情のコントロールが難しかった。 お子さんは、自分でも「音がうるさいから外に出たい!」「不安だよ!」という気持ちをどう伝えていいか分からず、精一杯の表現として「泣く」という行動を選んでいるのかもしれません。 ■ 解決のヒントは「推理」すること 私たちは、お子さんが困った行動をしたとき、「どうして?」を推理します。 「さっき大きな音がしたからかな?」 「言葉で言えなくてイライラしちゃったかな?」 理由が分かれば、対策が変わります。 音が苦手ならイヤーマフ(耳栓)を準備したり、言葉が出にくいなら絵カードで気持ちを伝えられるように練習したり……。 「叱って直す」のではなく「困りごとを取り除く」。これが障がい児支援の第一歩です。 ■ 最後に  お母さん、お父さんのせいではありません お子さんの困った行動は、育て方のせいではありません。その子の持つ特性と、周りの環境がちょっぴりズレてしまっているだけなのです。 まずは今日、お子さんが「あ、困ったな」という行動をした時に、一呼吸おいて心の中でこうつぶやいてみてください。 「この子の海の下には、どんな気持ちが隠れているのかな?」 その視点を持つだけで、お子さんの世界が少しずつ違って見えてくるはずです。 私たちも、その「海の下の気持ち」を一緒に見つけていきたいと思っています。 では、また(^^)/ くるみの日々の活動はInstagramで! @KURUMI_DAYSERVICE

くるみ(児童発達支援、放課後等デイサービス)/行動の裏側にある本当の気持ち
教室の毎日
26/01/31 10:39 公開
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