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(73件)

可逆-2 「~ではなく~」

可逆は成長のステージごとでいろんな形をとって現れます。前号では、生後6か月過ぎに現れる左右への寝返りの例をあげましたが、移動ができるようになる1歳前後は、頭からベッドを降りようとして周りをハッとさせることがよくあります。しかしその後半年もすると、身体を回転させて足から降りるようになります。降りたい気持は同じでも、1歳半を過ぎると、頭から「ではなく」足から…と身体を回す調整の気持ちが生まれます。この頃には、公園のすべり台をみつけると、そのままスロープの下から上「ではなく」、後ろにある階段を目指すようになります。ベッドを足から降りるのと同じように、目の前の目的に向かって直線的ではない調整のある行動のし方を身に付けます。 では、このような行動の調整への気づきは、どうやってこどもの内面に沸き出てくるのでしょう? 「~ではなく~」が始まる一つ前のステージのこどもは、クレヨンを使ってなぐり描きを始めたり、食事の道具におさじが登場したり、積み木の上に積み木を重ねたり、お砂をお椀やコップに入れっこしたりと、物を手段(道具)的に使うことが多くなります。同じころ、単語や指さしも芽生えます…「紙とクレヨン」、「ごはんとおさじ」、「積み木と積み木」、「物と声」、など、目に映る2つの物と物(音声)との関係を一つに組み合わせる経験をしっかり積み重ねることで、2つのイメージを同時に気持ちの中に位置づける力が育ちます。心の中が一つのイメージでいっぱいであれば、気持ちは「~だ」ということになり直線的な行動が先立ちます。この心に抱ける2つのイメージと、「○○したい」という意欲とが重なって、「~ではなく~」という調整の気持ちが誕生します。

児童発達支援	さんさんキッズ/可逆-2 「~ではなく~」
教室の毎日
21/03/04 17:36 公開

可逆(カギャク)

普段耳にすることが少ない言葉ですが、子どもの発達にとっては大事なキーワードになります。 「可逆」は一般的には、元に戻れるものを「可逆性がある」と言い、戻れないものを「不可逆」と使ったりします。なので年齢は不可逆です。 子どもの成長で分かりやすいのは、仰向けから右、または、仰向けから左への一方向の寝返りで力を蓄えて、仰向け(中心軸)を超えて左から右、右から左への寝返りの可逆を身に付けます。微笑ましい成長の目安ですね。 砂や水をコップにすくってお椀にこぼすだけの繰り返しなら一方行のいわば不可逆なあそびですが、「すくってお椀に入れる⇔入れたお椀から再びコップに戻す」のは可逆のテクニックです。そこには、成長のものさしで6カ月のひらきがあります。何かが欲しい時の指さしは「要求の指差し」(一方向)ですが、「○○はどれ?」と聞かれて指さしで応えることができるのは、自分の要求だけでなく相手の要求にも応えきるので「可逆の指差し」と表現します。使いにくい表現ですが、一言で状態を表せる便利さがあります。時間の観念が身について、約束の時間から逆算して行動を起こすのも可逆です。目標に向かって計画を練るのも可逆のはたらきです。「○○の前に○○しましょう」は、可逆の観念を身につける大切な課題ですが、これらを可能にする基礎力(レディネス)を整えることが欠かせません。可逆とレディネスの関係についてはまた別で紹介をしたいと思います。 このように、右と左、先と後、結果と手段など、2つのものどちらの方からでも対処できるようになることで、生活はとても応用的になります。ボールのやり取り、往復のあるゴール、位置を回転させた型はめ、生活ルーティンの順序の入れ替え…など、可逆はこどもの各ステージの生活やあそびの中に根づいています。こども達が可逆を使いこなしている雄姿をあなたも発見して楽しんでみませんか。

児童発達支援	さんさんキッズ/可逆(カギャク)
教室の毎日
21/01/27 17:13 公開

共感

 共感…普段日常の中でよく使うことばですが、発達にとっては欠かせないファクターです。  哺乳類は、生きていくために「共感」という情動がはたらくことが知られています。人間にとっても、社会生活や発達に欠かせない大きな役割を果たします。 キッズの日常でも、泣いているお友達を見て不安で泣き出したり、顔をのぞき込んで気にかける様子をよく目にします。この前、Nちゃんは、目薬を泣いて嫌がるC君を見て泣き出し、目薬さしに奮闘するスタッフはにらみつけられました。お友達の泣いたり嫌がる気持ちが波紋のように伝わり、不安や心配、そして思いやりへと心が波打つのでしょう。 動物の共感が、同胞の痛みや恐怖などの生命に直結するものが中心であるのに対して、人の場合は、そこにとどまらず「楽しさ」への共感が特出しています。それは、目合わせ、微笑み返し、声交わし、模倣など交互交流を経て、「好き♡」などのゆたかな感情につながるほか、3歳を過ぎると相手の気持ちを感じとったり、「オイシイ」と言ってくれる相手の反応が嬉しい思いやり共感や、時に心の支えになるまでにその役割を高めます。人に特別に与えられたこの「楽しさの共感」を、こども達がたっぷりと感受しながら、心が通い合う大きな木に育っていって欲しいと思います。

児童発達支援	さんさんキッズ/共感
教室の毎日
21/01/20 16:17 公開

自分軸から双方向へ

 Hちゃんは、窓に映る自分の姿を見ながらダンスをしたり、粘土で作るものをことばで表したり…と、自分を表現する気持ちが旺盛です。最近は、朝、さんさんキッズに到着すると、好きなおもちゃや本に行く前に、自分がすることをことばに表したり、したいことをスタッフにアピールすることがグンと多くなりました。まだ、/○○スル/と自分軸の表現や、相手の特定よりも不特定多数に対するアピールが多いのですが、要求ことばの使いごなしや、相手を特定した発信のスタイルが身につくと、コミュニケーションがもっと深まるでしょう。その土台となる聴き取りの注意力も伸ばしたいところです。  こどもはみな成長の足どりの中で、ボールのやりとりあそび、いないいないばあの楽しさ、おゆうぎの真似っこ、一緒に物をはこび、交代で積み木を積むなど、無数のあそびや生活行為の共有を経験しながら、双方向の楽しさを心に織り込んでいきます。そして、自分を軸にした自我の世界に加えて、相手への気づきを身に付けながら、「発信-受け止め-発信」という、コミュニケーションの双方向性を確立します。自我という自分に向けた心の扉が、相手に向けても開くようなかかわり合いをこどもとの間に紡いでいきたいものです。

児童発達支援	さんさんキッズ/自分軸から双方向へ
教室の毎日
20/11/27 14:43 公開

「ながら技」と他者意識

「(縁石の上を)バランスをとりながら(・・・)独り歩きする」「三輪車をこぎながら(・・・)ハンドル操作する」など、幼児期の中期では、2つの単位動作を一つにまとめる行為が上手になります。「~しながら~する」身体技です。こうした「身体のながら技」をあそびの中で自由闊達に展開させるこどもの様子を発見するのは楽しいものです。 この日は、その「ながら技」に、ターゲットを加えて「道から落ちずに宝物を取る・跳びながら景品に当てる」チャレンジあそびをしました。「ながら」技に、ターゲットを取り入れてゲームを楽しみます。前月号のコラムで、乳児期から幼児期への移行時期に、モノにサインやことば(概念)を重ね合わせる「2つ重ねの世界」に「伝える相手」が加わると、三項関係という「3つ目の世界」が始まることを紹介しました。幼児期中期というひとまわり高いステージでも、「~しながら」という「2つの動作」をこなす世界に、もう一つ、「相手を意識したり」「他者を参照する」という他者意識が入ると、ゲームやルールの世界が開けます。そういう風に見ると、「乳児期」・「幼児期」というステージの違いに関わらず、自分の中に育つ「2つがさね」や「ながら技」という2つをこなす世界に、他者の存在が加わることで、もう一つ進んだ世界が開けるように思えます。 こどもたちが、他者と楽しく関係を結べる日常を支えていきたいと思います。

児童発達支援	さんさんキッズ/「ながら技」と他者意識
教室の毎日
20/11/06 12:41 公開
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