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(76件)

関係付け

 こども達は、手を使っておもちゃあそびをはじめる時期に入ると、手の活動にも新たな世界が広がっていきます。この時期、手を使うあそびは、1から2、2から3という風に活動の水準を高めていきます。1の特徴は、振ったり叩いたりして音を出す、放ったり回したりしておもちゃの動きを見るなど、おもちゃそれぞれが持つ中身よりも見た目や感じが優先されます。心の中も、一つのことでいっぱいでおもちゃ同士の関係づけはまだなく、持続時間も短くまとまりのない感じです。2つめの特徴は、「車は動かすもの」、「ボールは転がすもの」とでも言うように、おもちゃに備わった性質を使いはじめ、ボールをコロコロタワーに入れる、ばちで太鼓をたたく、レールの上で汽車を動かす、ペグを台にさすなどと、するモノとされるモノの対の関係づけがはじまります。この頃には、人との間でも、モノのやり⇔取りができたりと、互いの関係づけができはじめ、「あそび」らしさを感じるようになります。3の特徴は、そのような2つの関連づけあそびに、もう一つの要素(気持ちを込める,イメージを膨らませる、ことばをつけるなど)の関係づけがはじまり、その後に控える、みたてあそび・ごっこあそびの土壌となります。おもちゃに限らず、散歩、水・砂あそび等の中にも、豊かな関連付けが展開できるはたらきかけをしていきたいものです。  この日は、動くミニチュアが大好きなS君の汽車あそびにトンネルを置いて、入る⇔出るをすると、トンネルあそびがはじまりました。

児童発達支援	さんさんキッズ/関係付け
教室の毎日
21/05/28 14:37 公開

「可逆」

2月号で、1歳半頃に、「ベットで足から降りる」「すべり台で階段を使う」など、向きや位置を変えれる(=可逆1)調整が芽生えることを紹介しました。この時期の調整は、自分を軸とした行為の調整であり、次に待つ相手や状況といった他者軸に合わせて気持ちの向きを変える調整(=可逆2)を得とくするには、このあと数年のあゆみを要します。 田中昌人(京都大学)という先生は、自分を軸にした調整を「~ではなく~」とよび、相手や状況を軸に置いた調整を「~だけれども~」という表現で紹介されています。決まり事、生活ルールといった他者軸に対する調整が始まるこの時期(≒4歳)が、集団生活のルールや諸課題に向き合う幼稚園の就園年齢にあたっているのもうなずけます。それは、自分の感覚で行動する世界から、状況にあわせて行動できる世界へのわたりの時期からくるものですが、今日では、幼稚園も、プレとしてその時期に向けた通園指導が広がりつつあるようです。 この「~だけれども~」モードを獲得するには、生理的な昼夜の確立、家庭と日中活動の違いへの適応、食事・排泄・更衣・その他の生活行為の理解、設定活動の課題の意味と実行スキルの充実と同時に、要求⇔促し⇔称賛などの相互交渉や生活行為を通した自意識、上手くいくことと上手くいかないことの経験の中での気持ちの調整力、調整できたことの達成感と自信の高まりなどが必要です。そうした生活と日中活動の経験の積み重ねを確認していくことは、児童発達支援に欠かせない課題だと思います。

児童発達支援	さんさんキッズ/「可逆」
教室の毎日
21/05/08 16:58 公開

あらたなステージへ

今年も新学期を前にして、さんさんキッズから7名のお友達が小学校に進学します。おめでとうございます。 毎年のことではありますが、就学という大きなステージに足をふみだすこども達が、たくましく学校生活に入って、自分らしさを発揮していくことができるよう期待いたします。 学校は、集団の規模も、日中活動の枠組みも、身に付ける課題の質も、未就学期とは異なる大きなステージです。今は6つの年輪を備えた小さな幹ですが、これからこの軸の周りに成長の年輪を広げていくことでしょう。 成長のエネルギーを内包したこの小さな幹には、「就学へのレディネス(準備)」を備えており、その大切さはこれからも変わることはないように思います。レディネス獲得のテンポや程度は一人一人個別の要素がありますが、道筋はみな同じ方向に向いています。その先には、労働というもう一回り高いステージが待っているのですが、それは、今目にしている小さな幹の軸の周りに、さらに10数個の年輪が重なる過程を経てのことになるでしょう。そう考えると、今は小さな幹であっても、これから先の成長を支える中心軸となる大切な役割を担います。

児童発達支援	さんさんキッズ/あらたなステージへ
教室の毎日
21/03/29 16:42 公開

可逆-2 「~ではなく~」

可逆は成長のステージごとでいろんな形をとって現れます。前号では、生後6か月過ぎに現れる左右への寝返りの例をあげましたが、移動ができるようになる1歳前後は、頭からベッドを降りようとして周りをハッとさせることがよくあります。しかしその後半年もすると、身体を回転させて足から降りるようになります。降りたい気持は同じでも、1歳半を過ぎると、頭から「ではなく」足から…と身体を回す調整の気持ちが生まれます。この頃には、公園のすべり台をみつけると、そのままスロープの下から上「ではなく」、後ろにある階段を目指すようになります。ベッドを足から降りるのと同じように、目の前の目的に向かって直線的ではない調整のある行動のし方を身に付けます。 では、このような行動の調整への気づきは、どうやってこどもの内面に沸き出てくるのでしょう? 「~ではなく~」が始まる一つ前のステージのこどもは、クレヨンを使ってなぐり描きを始めたり、食事の道具におさじが登場したり、積み木の上に積み木を重ねたり、お砂をお椀やコップに入れっこしたりと、物を手段(道具)的に使うことが多くなります。同じころ、単語や指さしも芽生えます…「紙とクレヨン」、「ごはんとおさじ」、「積み木と積み木」、「物と声」、など、目に映る2つの物と物(音声)との関係を一つに組み合わせる経験をしっかり積み重ねることで、2つのイメージを同時に気持ちの中に位置づける力が育ちます。心の中が一つのイメージでいっぱいであれば、気持ちは「~だ」ということになり直線的な行動が先立ちます。この心に抱ける2つのイメージと、「○○したい」という意欲とが重なって、「~ではなく~」という調整の気持ちが誕生します。

児童発達支援	さんさんキッズ/可逆-2 「~ではなく~」
教室の毎日
21/03/04 17:36 公開

可逆(カギャク)

普段耳にすることが少ない言葉ですが、子どもの発達にとっては大事なキーワードになります。 「可逆」は一般的には、元に戻れるものを「可逆性がある」と言い、戻れないものを「不可逆」と使ったりします。なので年齢は不可逆です。 子どもの成長で分かりやすいのは、仰向けから右、または、仰向けから左への一方向の寝返りで力を蓄えて、仰向け(中心軸)を超えて左から右、右から左への寝返りの可逆を身に付けます。微笑ましい成長の目安ですね。 砂や水をコップにすくってお椀にこぼすだけの繰り返しなら一方行のいわば不可逆なあそびですが、「すくってお椀に入れる⇔入れたお椀から再びコップに戻す」のは可逆のテクニックです。そこには、成長のものさしで6カ月のひらきがあります。何かが欲しい時の指さしは「要求の指差し」(一方向)ですが、「○○はどれ?」と聞かれて指さしで応えることができるのは、自分の要求だけでなく相手の要求にも応えきるので「可逆の指差し」と表現します。使いにくい表現ですが、一言で状態を表せる便利さがあります。時間の観念が身について、約束の時間から逆算して行動を起こすのも可逆です。目標に向かって計画を練るのも可逆のはたらきです。「○○の前に○○しましょう」は、可逆の観念を身につける大切な課題ですが、これらを可能にする基礎力(レディネス)を整えることが欠かせません。可逆とレディネスの関係についてはまた別で紹介をしたいと思います。 このように、右と左、先と後、結果と手段など、2つのものどちらの方からでも対処できるようになることで、生活はとても応用的になります。ボールのやり取り、往復のあるゴール、位置を回転させた型はめ、生活ルーティンの順序の入れ替え…など、可逆はこどもの各ステージの生活やあそびの中に根づいています。こども達が可逆を使いこなしている雄姿をあなたも発見して楽しんでみませんか。

児童発達支援	さんさんキッズ/可逆(カギャク)
教室の毎日
21/01/27 17:13 公開
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