はさみがうまく使えない

そろそろはさみ使えるようになりたい……ハサミを使えるようになるためには、手の開閉(グーパー)と左右の手の協調動作が必要となります。

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最初からチョキチョキチョキ……と切っていくことは難しいものです。初めは、1回切りではさみの動かし方に慣れていきます。できるようになったら2回切りと、少しずつ切る長さを伸ばしていくことがポイントです。
ルール・準備物
はさみ、紙
1 ハサミの練習をする前に、取扱方法についてお子さんに伝えましょう
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まず一番最初に、ハサミを使う時の約束を伝えましょう。

1、座って使う
2、刃は閉じてから渡す
3、持ち手を相手に向けて渡す


など、約束は簡単な言葉で短くわかりやすく説明しましょう。

また、怪我をしてしまうおそれや、どんな扱い方をすると危険か、予め説明し、お子さんと確認して進めましょう。
2 ハサミを2つ用意し、大人が見本を見せながらハサミの持ち方を伝えましょう 「親指はここで」と手を添えて教えたり、心配な場合は刃をテープで止めて指の通し方だけ練習するのも良いでしょう。 3 お子さんのハサミの大きさに合わせて、小さな紙を用意しましょう お子さんが、1回チョキンと刃を動かすだけで、確実に切り終わる大きさの細い紙を用意します。
ハサミを正しく持って軽く動かしながら「切れた!」という感覚を掴んでもらいましょう。
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4 「花吹雪を作ろう!」など、楽しく切る練習をしていきましょう
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いろんな色の折り紙や、チラシなどをあらかじめ小さく切っておきます。
お子さんが刃を1回だけ動かせば切れる細さにしておき、何度も切る動作を繰り返していきましょう。

このとき、お子さんが飽きてしまったり「難しい、楽しくない」と感じてしまわないよう、少し量が溜まったら「パラパラ〜、きれいだね!」など紙吹雪で遊んだり、切れた枚数を数えたりと楽しく取り組める工夫をしましょう。
5 紙の長さや太さを調節していきます
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慣れてきたら次はチョキンチョキンと、お子さんの刃を動かす動作約2回で確実に切り落とせる長さや太さの紙を用意して挑戦してみましょう。

できるようになったら3回切りに進んでいきましょう。
6 刃を連続で動かすことになれたら、図形の切り落としなどにも挑戦してみましょう
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ハサミを連続でチョキチョキと動かせるようになったら、次は図形を切り落とすことにもチャレンジしてみましょう。
紙を持っている方の手を、思い通りに動かすには、日頃の遊びの中で両手が別々の動きをする機会をたくさん用意すると良いでしょう。
例)ペットボトルのキャップをあける、ぞうきんしぼり、など

紙に書いた四角形や丸を切り抜いてもらいます。紙の大きさがお子さんの手でコントロールできる大きさ以上になってしまうと難しいので、はじめは紙の大きさに留意しましょう。

四角形は、角を切る練習、丸は曲線を切る練習になります。
ワンポイント
はじめ、1回切りに取り組むときは、紙に線を引き、切るラインを示してあげるとお子さんは手元の動作だけに集中できて良いかもしれませんね。
ほかの工夫
監修者
高畑 脩平 先生
白鳳短期大学 リハビリテーション学専攻 作業療法学課程 講師 奈良教育大学特別支援教育研究センター 研究員 奈良県障害者総合支援センター 作業療法士
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