指しゃぶり・爪かみをやめない

指しゃぶり・爪かみが癖になっていて、大きくなってもなかなかやめられないお子さん。
ふとしたきっかけで始まり、感覚が楽しい、落ち着く、などの理由で長びいてしまうことがあります。

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長い間、指しゃぶりや爪かみを続けていると、癖となってしまい、やめることが難しい場合があります。「指しゃぶりしなかった!」「我慢できた!」という経験を増やすことで、指しゃぶりや爪かみを減らしていきましょう。
ルール・準備物
シール表(トークン)
1 シールを貼れる表を用意します
少しずつ「指しゃぶりをしない」時間を増やすにはどうすればいい?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
指しゃぶりや爪かみを我慢して過ごせたときに、シールを貼っていきましょう。
「クイズ1問の間は指しゃぶりしない」「絵本3ページ爪かみせずに読む」など、短い時間で行える活動を選ぶことがポイントです。
2 シールが貯まったときのごほうびをお子さんと一緒に決めましょう お子さんの好きなものをあげる・好きなことができる、などごほうびをお子さんと約束します。
ごほうびは高価なものである必要はありません。お子さんが頑張ろうと思える出来事を選ぶのが良いでしょう。
3 決めた時間、我慢できたらシールを1枚貼りましょう
少しずつ「指しゃぶりをしない」時間を増やすにはどうすればいい?の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
4 少しずつ、指しゃぶり・爪かみをしない時間を長くしていきましょう まずは、決めた時間我慢するという事に慣れて行きましょう。
1回の我慢する時間はできるだけ短く設定し、徐々に時間や活動を伸ばしていきましょう。
ワンポイント
指しゃぶりや爪かみを防止するための薬品もあります。ですがそうした薬品を使うとお子さんが嫌な気持ちになってしまう可能性があります。使用頻度には留意しましょう。 また、そのまま使用すると苦味が強いため、キャラクターの絆創膏を貼る、ネイルアートをするなどの工夫をしても良いでしょう。「○○(キャラクターの名前)をはがさなくてもいいように、大事にしてね」などと声をかけるのも1つですね。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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