指しゃぶり・爪かみをやめない

指しゃぶり・爪かみが癖になっていて、大きくなってもなかなかやめられないお子さん。
ふとしたきっかけで始まり、感覚が楽しい、落ち着く、などの理由で長びいてしまうことがあります。

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『不安な気持ちを落ち着かせている場合』

指しゃぶりや爪かみをすることで本人が不安な気持ちを落ち着かせている場合もあります。子どもの年齢に合わせて、周囲から認められやすい“代わりのもの”を探してみましょう。
お子さんの年齢に合わせて、代わりの行動を探しましょう お子さんによっては心を落ち着かせる動作でも、年齢や状況によっては周囲から指摘を受けることもあるでしょう。
その場面や年齢に応じた、代わりの行動を見つけてあげましょう。
未就学の時期は、指からハンカチなどに変え、吸いだこや怪我を防ぐのも1つです
年齢に合わせた、指しゃぶり・爪かみの「代わりになるもの」は? の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
市販のアイテムも試してみるのもよいでしょう。 チューイーチューブ 「手持無沙汰な時間があると詰め紙や指しゃぶりする場合」

もし就学前後のお子さんが、手持ち無沙汰な時間に指しゃぶりをしていたら、時間を潰せるようなアイテムを代わりに渡してあげるのも1つです。

絵本やお絵描きなどで夢中になれる場合は良いですが、
指先に刺激が入ることを楽しんでいる場合は、感触の良い指人形で遊んだり、触りここちの良い布や紐などを渡して、指しゃぶりに代わる行動を促していきましょう。移動中や車に乗っている間の指しゃぶりなど場面によって使い分けていくとよいでしょう。

■小学生の場合
授業中など触り心地のいいものをポケットにいれておく(鉛筆のキャップをつけたりはめたりする、消しゴムをクニクニする)など、手持ち無沙汰なときに指しゃぶりや爪かみ以外のものに置き換えていくということも大切です。ただ、授業中に行うことで新たな問題となる場合もありますので、ルールを決めておくとよいでしょう。
ワンポイント
不安な気持ちを解消するための指しゃぶり・爪かみであれば、なるべく「やめさせる」より、「場所や時間を選んで使えるようになる」ことを目指しましょう。お子さんから、気持ちを落ち着かせるための手段を奪わないようにしましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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