他者に対して過度に身体接触する

小さいお子さんならまだしも、年齢が大きくなるにつれて大人や周囲のお友達に抱きつくと不快に思われることがあります。年齢に合わせて過度な身体接触を減らしていくために、お家で行えることをみていきましょう。

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お友達や初対面の人と過剰に近い距離で接してしまう場合は、周りの人と関わる時のマナーをまだ知らない可能性があります。そのような場合は、具体的な距離を伝えて、それぞれの人との適切な距離を教えるようにしましょう。
1 お子さんの身近な「人間関係の輪」を描いてみましょう
距離感を「時と場合によって分ける」を学ぶにはどうすればいい?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
家族との距離、異性との距離、同性との距離をそれぞれ具体的に伝えていきましょう。
そのときのお子さんの理解に合った言葉で伝えてあげましょう。
また、「○○くんはどう思う?」と問いかけながら一緒に考えていくのも良いでしょう。

・家族とは家の中ならくっついてもいいよ 
・同性のお友達は触れてもいいよ
・異性のお友達は腕一本分だよ など

年齢が上がると、このルールも変わってくるという点は予め伝えておきましょう。

・中学に入ったら、家族でもやたらと抱きつくのは控えよう
・家族でも、「やめて」といわれたらダメだよ

など、イメージを持ってもらいます。
学年が上がるごとにルールを確認し、年齢に合わせて理解を深めていくと良いでしょう。
ワンポイント
人懐っこいことは悪いことではありません。しかし、相手の気持ちを考えることの大切さや、初対面の人と距離が近いと時には危険があることを伝えましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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