園ではできていることを家ではやらない

園の先生からは「上手に出来ていますよ」と言われることが、家では出来ずに「やって」と言われる。そんな場合の工夫をご紹介します。

大人でも「会社ではできているけど、家ではしない」ということはたくさんあると思います。深刻になりすぎず、ゆっくり進めていきましょう。

3201 view

先生から見た「出来ている」と、保護者から見た「出来ている」は少し違うのかもしれません。
保護者だからこそ「もう少し丁寧に出来るといいな」「もうちょっと真っすぐした方がいいな」と感じることも。まずはお子さんが取り組んだことを「出来たね!」と褒めてあげましょう。
大人が思う「出来た状態」通りでなくても、「1人で取り組んだ」ということをきちんと認めていきましょう
先生の言う「出来ている」は、少し大雑把なんじゃないかな…と感じてしまうときはの画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
もし最後までできなくても「ここまでやって偉いね」と褒めてあげましょう。 お子さんが一人で取り組んだ後に、「◎◎くんだけで、ちゃんとできたね!」とたっぷり褒めてあげましょう。

大人の思う「出来た状態」というのは、お子さんにとっては複雑だったり難しかったりします。
最初から、完璧にできたときだけ褒めるのではなく、まずは、多少片付けた箱が曲がっていたり、やり残しがあったとしても「頑張ったね!」と認めていくことから始めましょう。

そして少しずつ「1人で出来たね!◎◎くんなら、箱をまっすぐすることも出来ると思うな!次から出来るともっといいね!」などポジティブな声掛けの中で、お子さんに指示を出していくのも良いでしょう。
ワンポイント
「もっとこうしてほしい」と伝える時は、ほめ言葉の後にしましょう。 また、片付けの完成形を写真にとって見せる、しまう場所にマークをつけるなど、お子さんが大人に細かい指摘を受けなくてもきちんと完了できるような視覚支援や工夫をするのも大切です。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。
『幼稚園・保育園』TOPへ戻る >