やることに優先順位をつけられない

いつもやるべきことよりも、その時にやりたいことを思いついたように取り組んでしまったり、途中で投げ出してしまったりする……。そんなときは、「優先順位の整理の仕方」に注目しましょう!

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そもそも「優先順位」をどうやって整理すればいいかが分からない時には、身近な例を用いてやり方を学んでいきましょう。
ルール・準備物
ふせん、ペン
1 最初に、生活場面を1つ選び、その時間帯の活動をふせんに全て書いていきます
そろそろ自分で優先順位を考えてほしいな…そんなときにできる、活動を整理するための工夫は?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
「朝学校に行く前にやること」「帰ってきたらやること」のように区切りましょう。

お子さんがやりたいことや、やったほうがいいかな?と思っていることもまずは全て書き出すことが大事です。
2 活動を、2つのグループにわけます
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1つは、毎日必ずやること/やらないと学校に行ったときに困ること

もう1つは、時間があればやりたいこと/やらなくても困らないけど、取り組みたいこと

とわけていきましょう。

「先に1のグループをやって、早く終わったら2に取り組もう」とつたえます。
3 慣れてきたらグループを増やしたり、段階を細かくしたり、様々な工夫をしてみましょう
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中学生や高校生以上の方であれば、重要度と緊急度の二軸に分けた表を用いてもよいでしょう。

ただ、パッとみた瞬間に理解できる表のスタイルではないので少し難しい場合もあるでしょう。お子さんがスムーズに行動できることを第一に、わかりやすい方法を考えてみましょう。
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ワンポイント
優先順位の整理の仕方に正解はありません。所要時間で区切るのも1つですね。例えば「必ずこれはやらないと落ち着かない」という行動のパターンがあるときには、その行動も優先順位を整理するときに考慮していくと良いですね。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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