お出かけの持ち物を一人で準備できない

忘れ物をしてしまったり、他の人のものを持ってきてしまうお子さんも、ちょっとした工夫で準備のしやすさに変化があるかもしれません。工夫をいくつかご紹介します。

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持っていくものをなるべくまとめて置いておくと、持ち物の管理がしやすくなるので、忘れ物の対策になります。お子さんが一人で準備できるように環境の工夫をしてみましょう。
ルール・準備物
箱またはトレイなど
1 持ち物を入れる箱を玄関や居間に用意します
毎日の準備を自分で完了させるのが難しい…何を入れたらいいのかわかっていない?と思ったときは…の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
2 事前に大人が必要なものをすべて箱に入れます
毎日の準備を自分で完了させるのが難しい…何を入れたらいいのかわかっていない?と思ったときは…の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
3 出かける時に「箱の中の物、全部カバンに入れたら出発しよう!」と声をかけます
毎日の準備を自分で完了させるのが難しい…何を入れたらいいのかわかっていない?と思ったときは…の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
4 外出先から帰ってきたら、「カバンの中身は全部箱にいれてね」と伝えます 家を出る前に、荷物を自分で用意する習慣をつくりましょう。

普段から、ハンカチ、ティッシュ、家の鍵など常備するものは忘れないように大人が常にカバンに入れておき、用意済みの場合もありますよね。


あえて毎日自分の目で見て入れ替えをすることで「必ず準備するものだ」とお子さん自身の理解を深めていきましょう。


慣れてきたら外出先の種類にあわせて箱を2種類にすることにも取り組んでみてもいいですね。

ワンポイント
最初は大人が持ち物を用意して、まずは「準備をする」ということをお子さんに習慣づけてもらいましょう。段々と何を準備すればいいのか覚えてもらったり、自分で用意をしてもらったりと、大人が手伝う量をへらしていきましょう。これは、準備する習慣のために行う工夫なので、理解が進んだら生活の流れに即して柔軟に方法を変えていけるといいですね。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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