公共交通機関で騒いだりはしゃいだりしてしまう

お子さんが好奇心旺盛で見たもの・聞いたこと・気になったことを大きな声で伝えようとしたり、楽しくなってはしゃいでしまったりすると、周囲の目が気になりますね。公共のマナーを守れるよう工夫してみましょう。

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楽しくはしゃぎたいのに、静かに我慢しなければいけないのは、子どもにとっては大変ですよね。
「静かにする」約束を守れたら、ポイントをゲットできることにして、「静かにする」時間を、少しでも楽しめるようゲーム感覚にしてみましょう。
また、静かにできたことをほめられると、お子さんは「もっとがんばろう!」という気持ちなります。
ルール・準備物
ポイントカード・シール・スタンプ
お子さんとポイントカードを作成しましょう
注意すると最初は出来るのに、なかなか持続できない…そんなときに出来る工夫はの画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
1駅分静かにできたら1ポイント、など「どうしたら1ポイントが貰えるのか」のルールや、ポイントはシールなのかスタンプなのか、などお子さんと一緒に決めると良いでしょう。

また、「静かに」の具体的な内容も一緒に決められるといいですね。
例えば、

・お話しないで本をよむこと
・1(ねずみさん)の声ではなすこと

などお子さんがすべき事まで明確だとより良いでしょう。
電車やバスに乗る前に、ポイントカードを渡して「今日は○ポイントまで頑張って貯めよう!」とお子さんに声をかけます
注意すると最初は出来るのに、なかなか持続できない…そんなときに出来る工夫はの画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
目的の駅に着けるようにポイントの目標を決めましょう。 決めたルールにそってポイントをあげていきましょう。
注意すると最初は出来るのに、なかなか持続できない…そんなときに出来る工夫はの画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
このとき、予めお子さんと合意したルールを大人が勝手に変えないことが重要です。

「ねずみさんの声ってもっと小さいよ」「駅につくギリギリに喋っちゃったからダメ」などあまり厳しくしすぎる必要はありません。

あくまでお子さんが継続的に意識できるための工夫なので、序盤にポイントがもらえないとその時点で嫌になってしまうことも少なくありません。

最初はとにかく短いスパンで区切る、ハードルを下げる、など工夫をしていきましょう。
目標の数だけポイントが貯められたら、たくさんほめて一緒に喜んであげましょう
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ワンポイント
電車によっては、1駅1ポイントだと、「我慢する時間」が長すぎることもあります。その場合は、2分や3分で1ポイント、など時間で区切るのも良いでしょう。「ポイントがもらえない我慢の時間」が長すぎないよう、ルールを設定してあげましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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