園からなかなか帰れない

楽しく遊んでいたところにお迎えが来て、なかなか遊びをやめられない……。帰りの支度に時間がかかる……。そんなときの工夫をご紹介します。

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遊びをやめる→片付ける→園を出る
というステップの中ですこしずつ出来るような工夫を考えましょう。
遊びを切り上げて帰宅した先に、「楽しそうだな!」という活動を提案しましょう 「帰ったら一緒にビデオみよう!」など、園ではできない遊びを提案するのも良いでしょう。
帰りの支度をしている途中で、また遊びに発展してしまう…そんなときは?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
遊びを切り上げることができたら、まずはすぐに帰りましょう おもちゃを片付けている途中に遊びに発展してしまうこともありますよね。

完璧に片付けることは、遊びをやめることとは別のタスクになります。

まずは、「遊びの切り上げ」だけに注力して、お子さんが自分できちんと片付けられることは求めず、切り替えられたらすぐに帰りましょう。大人がすばやくおもちゃを箱に戻したり本を閉じてあげるのも良いでしょう。

ポイントは切り上げたお子さんの気持ちがそれてしまう前に、靴を履いたりカバンをもったりと帰りの身支度に取り掛かることです。
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遊びの切り上げがスムーズになってきたら、帰る前のお片付けに少しずつ挑戦していきましょう
帰りの支度をしている途中で、また遊びに発展してしまう…そんなときは?の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
はじめは、8割9割を大人が片付けて最後のひと押しだけお子さんに依頼するなど、お子さんが途中で放棄したり飽きてしまう要素を取り除いてあげるのが良いでしょう。

少しずつ大人が行う割合を減らして、お子さん本人が取り組む量を多くしていきましょう。

最初から、1人で完璧なお片付けを求めてしまうと、遊びを切り上げられるようになっても「遊びの終わりには面倒な片付けがある」「片付けしたくないからまだ遊ぶ」など悪循環になってしまうこともあります。

少しずつスモールステップで進めていきましょう。
ワンポイント
帰りの支度の最中に、遊んでいるお友達やおもちゃが目に入ると気が散ってしまうこともありますよね。支度をするときには、できるだけ遊びの場所に背を向けたり教室からでて廊下で準備をするなど、工夫をしてみると良いでしょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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