会話のキャッチボールが続かない

質問と違うことが返ってきたり、相手の反応を気にせず一人で話し続けたり……。相手と話題を共有して交互に楽しくお話しするための工夫をご紹介します。

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会話は、相手の話にあいづちをしたり、深掘りしたりすることで盛りあがっていきます。深堀して会話を楽しむことは自然に身に付くものですが、これが苦手な場合もあります。
相手に質問することが思いつかない、何て質問したら良いか分からないときは、まずは選択肢から質問する練習をしてみましょう。
ルール・準備物
・質問カード
1 「質問カード」と、今から話す話題の「キーワードカード」をつくりましょう
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2 大人がその日のできごとや思い出について、多少おおざっぱに話します
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・昨日、すごく美味しいもの食べたよ!
・今日、いいことあったよ!
・さっき、大笑いしちゃった!

など、短い文章で具体的なワードが一切無いような語りかけをしてみましょう。
3 次に、キーワードを一緒に見ながら「乗り物ってなんだっけ?わからないことがあったね」と、問いかけます 例:「乗り物って何に乗ったか分からないね」
  「どこに買い物いったか分からないね」
  「何を買ったか分からないね」 など

そして、分からないことの中から、「気になること・相手に聞いてみたいこと」をお子さんに選んでもらいましょう。
4 お子さんに、質問してもらいましょう
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聞き方が分からなそうな場合は、セリフを教えます。

例:「何に乗って行ったの?だよ」

フレーズをお子さんと一緒に考えるのもよいでしょう。
ワンポイント
1日1回など頻度を決めて練習できると良いですね。ゲームのように楽しくとりくみましょう。 慣れてきたら「わからないこと」を自分で考えてもらったり、キーワードカードなしで質問してもらったりしてみましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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