「片付けて」と言ってもお片付けができない

大人でも、初めての場所で「片付けて」と言われても何をどうすればいいか分からないですよね。
お子さんにとっては、大人からの「片付けて」という言葉は曖昧でわかりにくいのかもしれません。
何をどうすればよいか具体的に分かるような声かけをしたり、収納場所を一工夫することで、お子さんが自分でお片付けをできるようにサポートしましょう。

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具体的に分かるような声かけをしたり、収納場所を一工夫することで、お子さんが自分でお片付けをできるようにサポートしましょう。
「何を、どこに」という具体的な指示を出しましょう お子さんに声をかけるときは、
「ミニカーを青い箱にしまってね」
「赤い車は、この箱だよ」など何をどうしたらいいのかを具体的に伝えます。

何、どこ、の説明が理解しにくい場合は、言葉だけではなく片付ける場所の写真を見せる、などの工夫をしましょう。
片付けのゴールを詳しく伝えましょう
「片付けて」「きれいにして」だけでは、何をすれば良いのかわからないのかも…と思ったときはの画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
「きれいにしてね」と言われても、”きれいな状態”をイメージできない子もいます。
また、大人とお子さんの「片付け終わった状態」のイメージに差がある場合もあります。

「床にあるオモチャを全部箱に片付けたらおしまいだよ」というように、
お片付けがの完了は、どういう事なのかを具体的に伝えましょう。
「片付けて」「きれいにして」だけでは、何をすれば良いのかわからないのかも…と思ったときはの画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
片付ける箱に工夫をしよう
「片付けて」「きれいにして」だけでは、何をすれば良いのかわからないのかも…と思ったときはの画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
お子さん自身が「何をどこにしまえばいいのか」分かれば、大人がサポートしなくても自分でお片付けができるようになります。
おもちゃの種類ごとに箱を変えて、箱の外におもちゃの写真を貼っておくとひと目でわかりやすくなりますね。
おもちゃ1つでもお片付けできたらたくさんほめましょう 子どもは、ほめられることで「またやろう!」とやる気が出てきます。
まちがえてしまった時も「自分で入れて偉かったね!」
途中までやる気がなかった時も「最後は自分で出来たね!」と
お子さんの頑張りをまずはきちんと認めてあげましょう。
ワンポイント
ポイントは「何を、どうしたらいいのか具体的に伝える」と「見て分かるように工夫する」です。 「初めて自宅に来た人でも片付けられるためには、どうしたら良いか」考えてみると、工夫のヒントが見えてくるでしょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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