分かりきっている質問を何度もしてくる

不安で質問していることもあれば、楽しくて質問している時もあります。繰り返しを無理やりとめるのではなく、うまく受け止めたり、不安を減らす工夫を使ってみましょう。

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何度も同じ質問をしてくるとき、もしかしたら「答えを知りたい」以外の理由があるかもしれません。
その出来事についてもっと話したい、本当は別のお願いがある、お母さんにこっちを向いてほしい…。

お子さんの様子を観察してみましょう。
お子さんの質問に、質問返しをしてみましょう
質問に答えても、会話が広がっていかない場合は…の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
「お誕生日はいつ?」とイベントや出来事の予定ばかり確認する時は、楽しい思い出を話したいのかもしれません。

「いつだっけ、楽しみだね!」
「去年はなにしたっけ?」
「どんな気持ちだった?」など、掘り下げて聞いてみましょう。
お子さんの質問の意図を先回りして、気持ちを聞き出してみましょう
質問に答えても、会話が広がっていかない場合は…の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
「月曜日は学校?」などを聞く場合は、お願い事や不安な気持ちがあるのかも知れません。

「そうだよ。何か困ったことでもあるの?」など、先回りしていくつか質問してみましょう。
お子さんの質問から、会話に繋げてあげましょう
質問に答えても、会話が広がっていかない場合は…の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
「ご飯はなに?今日のメニューは?」
など、なんでもないことを何度も聞いてくる場合もありますよね。

「こっちを向いてほしい!」
「これは必ず答えてくれる!こっちを向いてくれる!」と思っているのかもしれません。

「さっき教えたよ!おぼえてるかな?」
「お母さん、別の質問がいいなぁ」
「カレーだけど、カレーの作り方って知ってる?」など、少し遊びも混ぜて話したい気持ちを満たしてあげましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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