「ごめんなさい」を言えない

自分の失敗を認め、相手の気持ちを思いやり、更に言葉にする。子どもにとって「あやまる」ということはとても難しい作業の一つです。
頭ごなしに叱ることなく、子どもの言い分を聞き認めてあげたうえで、少しずつ謝る練習をしていきましょう。

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謝る気持ちはあっても、いつ、どんな風に、どうやって謝ったらよいかわからない場合もあります。
1 「ごめんなさい」のセリフや、あやまる時の表情を練習してみましょう
いつ、どんな風に、なんて言葉で謝ればいいのか困っているのかも…と思ったときに出来る工夫は?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
実際に大人がしてみせて、まねをしてもらいましょう。

「謝る」という行動の総称を、
「①相手の顔を見る②目をみてごめんねと言う」など具体的に伝えてあげましょう。

また、「先生と一緒に謝る」「手紙で謝る」などの方法もあることを伝えてあげましょう。
2 「後からでもごめんなさいができるよ」と伝えましょう その場では混乱してしまい謝れなかったり、人が多いと緊張して出来ない場合もあります。

謝らなかったから取り返しがつかない…と焦ってしまう場合には
「後からでも謝れる」という事をきちんと伝えてあげましょう。
3 すぐに謝れなくても、謝ることをお子さん自身が選べたら褒めてあげましょう その場で謝れなくても、
お子さん自身が気にしていたり、後悔していたら、
「ちゃんと謝りたい気持ちがあるんだね、えらいね」とその気持ちを受け止めてあげましょう。

そして、今からでも出来る事を一緒に考えてあげましょう。
ワンポイント
実際に謝るべき場面になったら、 いきなりお子さん一人に謝らせるのではなく、 大人も一緒に謝ってあげましょう。 その姿を見せてあげることで、 すぐには真似できなくても、大人が謝る姿勢を子どもは見て学んでいきます。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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