困っていることを、自己主張できない

黙っていたり、ぼーっとしていたり、立ち往生したりするときに様子を見にいくと実は困っていた・・・こんな経験はありませんか?困っていることがあっても、助けて欲しいと伝えられない場合は、お子さんの取り組みやすい活動から助けを求める練習をしましょう。困りを伝えやすくする手助けの仕方をご紹介します。

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困っていることを言えない場合は、「今困っている状態にあることを理解できない」「困っていることを発信することが難しい」「発信するためのことばの表現がわからない」などの原因が考えられます。まずは、困っていることよりも言葉にしやすい「ほしいもの」「やりたいこと」を表現してもらうことを通して、「自分から表現する」ことでお子さん自身にメリットがあることを学んでいきましょう。
ルール・準備物
紙とペン
1 まずは「ほしい!」という要求の表現から取り組んでいきましょう お子さんの好きなものや活動を考えて、カードをつくってみましょう。

例:ミニカー テレビを見る など

カードだけでなく「とって」「ほしい」という意思表現の合図やフレーズ、サインを伝えるのも良いでしょう。

また、年齢や成長によって、普段から言葉をつかった表現を無理なく行えている場合もあると思います。
ただ、要求表現を言い難いと感じている様子がみれる場合は、あえて文字に起こして付箋で机にはっておくなどヒントがある状態をつくっておくのが良いでしょう。
自分から何か発信することに慣れていないのかな?と思ったときは…の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
2 お子さんがサインを出したり、絵カードを渡したりしたら、その要求に対応していきましょう その際に「くるま、やりたいんだ。教えてくれてありがとう」など言葉で大人が要求を復唱していくと良いですね。


お子さんが自分の意見を伝えることに慣れてきたら、大人はあえて目線をそらしてお子さんが「トントン」と自分で大人の注意をひけるような機会をつくるのも良いですね。
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3 お子さんがサインや絵カードを自分からできるようになってきたら、困ったときのサインや絵カードを考えてみましょう
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ワンポイント
サインや絵カードを導入するときは、サインがでたら即時に要求を飲み、「こうすれば伝わるんだ!」という経験を早くたくさん積めるといいですね。そしてお子さんが要求の流れの理解ができたら少しずつ同時に音声を1つ求めたり、目をみて伝えることを求めたりと、ステップをあげていくのも1つですね。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 応用行動分析学 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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