身近な人が気分障害のとき、気を付けることはある?接し方は?
身近な人がうつ病や双極性障害(双極症)といった気分障害のとき、気を付けたほうがよいことはあるでしょうか。
うつ病の対応ポイント
もし「身近な人がうつ病かもしれない」と感じた際の対応ポイントとしては、以下の点が考えられます。
・不眠の様子がある、日常生活が困難な様子があるときは、医療や休養を勧める
・医療機関の受診に付き添う
・本人が受診を拒否した場合には、ほかの信頼できる人から受診を勧めてもらう
・不眠の様子がある、日常生活が困難な様子があるときは、医療や休養を勧める
・医療機関の受診に付き添う
・本人が受診を拒否した場合には、ほかの信頼できる人から受診を勧めてもらう
双極性障害(双極症)の対応ポイント
また家族が双極性障害(双極症)の時には、以下の点に気を付けるのもひとつです。
・「いつもと違う」「やりすぎなのでは」のサインをキャッチする(躁状態は、本人が気づきにくいと言われています)。
・生活リズムが乱れると症状が悪化することがあるため、家族みんな生活リズムを整えることを意識する
そばで支える人の心身の健康も大切です。時に症状から暴言などが生じることもあります。精神保健福祉センターや家族会の利用、同じ立場の方と話すなども選択肢になるでしょう。
・「いつもと違う」「やりすぎなのでは」のサインをキャッチする(躁状態は、本人が気づきにくいと言われています)。
・生活リズムが乱れると症状が悪化することがあるため、家族みんな生活リズムを整えることを意識する
そばで支える人の心身の健康も大切です。時に症状から暴言などが生じることもあります。精神保健福祉センターや家族会の利用、同じ立場の方と話すなども選択肢になるでしょう。
気分障害(うつ病・双極性障害など)の相談先と治療先
気分障害に含まれるうつ病や双極性障害(双極症)はストレスが多い現代社会では、いつ誰が発症してもおかしくないと言われています。うつ病は日本人の約15人に1人が経験するものです。
気分が上がらず憂鬱な気分のまま数週間が経っている場合や、逆にテンションの上がり下がりにムラがあり不安を感じる場合は、以下の行政機関に相談するか、医療機関の受診をおすすめします。
気分が上がらず憂鬱な気分のまま数週間が経っている場合や、逆にテンションの上がり下がりにムラがあり不安を感じる場合は、以下の行政機関に相談するか、医療機関の受診をおすすめします。
■精神保健福祉センター:
各県、政令市にはほぼ1か所ずつ設置されている、保健・精神保健に関する公的な窓口です。心の相談から、精神医療に係わる相談、アルコールや薬物、思春期の相談などを含め、精神保健福祉に関する相談をすることができます。相談については、電話で受け付けているところや予約制の場合もあります。詳細は、それぞれのセンターにお問い合わせください。
各県、政令市にはほぼ1か所ずつ設置されている、保健・精神保健に関する公的な窓口です。心の相談から、精神医療に係わる相談、アルコールや薬物、思春期の相談などを含め、精神保健福祉に関する相談をすることができます。相談については、電話で受け付けているところや予約制の場合もあります。詳細は、それぞれのセンターにお問い合わせください。
医療機関については、精神科と心療内科は、本来は別科であり扱う疾患も分かれています。以下では精神科と心療内科の違いについて説明します。
■精神科:
精神科は、精神疾患を全般的に扱います。具体的には、うつ病、双極性障害(双極症)などの気分障害をはじめ、適応障害(適応反応症)、統合失調症、パーソナリティ障害(パーソナリティ症)、不安障害(不安症)、強迫性障害(強迫症)、睡眠障害、依存症、発達障害、認知症等の治療を行います。基本的に精神科の医師は、『精神科専門医』、『精神保健指定医』などの資格を有しています。
■心療内科:
心療内科は、「心身症」といってストレスなど心理的な要因で身体に症状が現れる疾患を扱う内科になります。具体的には、頭痛、身体の痛み、腹痛や下痢、動悸、呼吸苦などの身体症状を和らげる治療を施します。また社会的背景及び家庭環境なども考慮して治療を行います。
うつ病、双極性障害(双極症)などの気分障害の治療を行う場合には、精神科への受診をおすすめします。精神科のなかには、患者が受診しやすくなるよう「心療内科」と標榜していることもあります。ソフトなイメージになるよう「メンタルヘルス科」「こころの診療科」などと標榜していることもあります。医療機関のホームページにて医師の略歴から、『精神科専門医』 『精神保健指定医』であることを確認して予約することをおすすめします。
しかし、頭痛や動悸など身体症状が悩みごとの中心である場合は、心療内科へ受診もよいでしょう。
■精神科:
精神科は、精神疾患を全般的に扱います。具体的には、うつ病、双極性障害(双極症)などの気分障害をはじめ、適応障害(適応反応症)、統合失調症、パーソナリティ障害(パーソナリティ症)、不安障害(不安症)、強迫性障害(強迫症)、睡眠障害、依存症、発達障害、認知症等の治療を行います。基本的に精神科の医師は、『精神科専門医』、『精神保健指定医』などの資格を有しています。
■心療内科:
心療内科は、「心身症」といってストレスなど心理的な要因で身体に症状が現れる疾患を扱う内科になります。具体的には、頭痛、身体の痛み、腹痛や下痢、動悸、呼吸苦などの身体症状を和らげる治療を施します。また社会的背景及び家庭環境なども考慮して治療を行います。
うつ病、双極性障害(双極症)などの気分障害の治療を行う場合には、精神科への受診をおすすめします。精神科のなかには、患者が受診しやすくなるよう「心療内科」と標榜していることもあります。ソフトなイメージになるよう「メンタルヘルス科」「こころの診療科」などと標榜していることもあります。医療機関のホームページにて医師の略歴から、『精神科専門医』 『精神保健指定医』であることを確認して予約することをおすすめします。
しかし、頭痛や動悸など身体症状が悩みごとの中心である場合は、心療内科へ受診もよいでしょう。
まとめ
うつ病や双極性障害といった気分障害の症状により日常生活に悪い影響をきたしてしまうと、何かとうまくいかないことがストレスにつながり悪循環に陥ってしまう場合も少なくはありません。そのため気分障害は、早めの治療や症状が治まった後の再発予防がとても大切です。
最近気分が晴れずずっと暗いままであったり、気分の上がり下がりが激しく自分をコントロールできなかったりするなど、不安がある場合には専門家に相談するとよいでしょう。
最近気分が晴れずずっと暗いままであったり、気分の上がり下がりが激しく自分をコントロールできなかったりするなど、不安がある場合には専門家に相談するとよいでしょう。
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