障害者=頑張る人?家族の絆が深まる?障害者にまつわるイメージ

障害者に関するイメージの一つに、「夢を諦めないで頑張っている」というものがあるように思います。また、障害のある子の家族は絆が深まるといわれることもあります。

私はシングルマザーです。高齢の母親も頼れません。私のように一人で障害児の子育てに奮闘する親もいます。障害がある子がいると家族の絆が深まるという人もいるでしょう。けれども、家族に深い溝が出来てしまい一家がバラバラになり離婚に至ってしまう人もいるのです。

例えば
・子どもの障害を受け止められず母親が家を出て行ってしまい、父親一人で子育てしている
・夫、姑に理解されないで一人障害児の子育てに奮闘しているお嫁さん

また、病気や障害のある子の親は「立派な人」「子どものために尽くす親」というイメージ。通院や療育、学校とのやりとりや日々の生活の工夫をし、子どものために尽くす保護者もいますが、一方で虐待してしまう保護者もいるでしょう。

虐待を受けている子どもたちの中には、発達障害があると気づかれないまま、育てにくい子と思われ、虐待されてしまう例も含まれていると報道で耳にします。

救われた言葉と行動

買い物をしているとき、ママ友が「今のうちに買ってきたら」と息子を見ていてくれたり、バスの中で席をすぐに立ってしまいがちな息子を奥の席に座らせてくれたり、誕生日プレゼントに息子がはまっている国旗カードをくれたり…。その気遣いが心に染みました。

「大変そうだね。何か私に出来ることがあったら遠慮なく言ってね」この言葉だけで、心は軽くなります。

「天使だね」「才能を伸ばしたらいい」という言葉は、ときに障害がある子とその家族を追い詰めることがあります。

でも“今の自分の心や状況”に本当に寄りそう言葉や行動は、深く心にしみ、肩の力をふっと緩めることができます。私もそんな言葉をかけられる人でありたいと、思います。

著者親子がモデルとなった本

第8回(2019年度)日本医学ジャーナリスト協会賞で大賞を受賞。
「自閉症児を授かった母が、思い描いた『理想の子育て』から自由になっていく17年間の軌跡が、達意の文章で描き出される」「医の原点、命への畏敬であり、『真の啓発書』『異文化への入門書』」などと高く評価されています。
発達障害に生まれて-自閉症児と母の17年
松永正訓
中央公論新社
Amazonで詳しく見る

このコラムをかいた人の著書

子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方
立石美津子
すばる舎
Amazonで詳しく見る
自閉症の息子、否定されるとパニックで自傷…!親子で向き合わなくてはいけない課題とはのタイトル画像

自閉症の息子、否定されるとパニックで自傷…!親子で向き合わなくてはいけない課題とは

ASD(自閉スペクトラム症)とは?発達段階で表れる特徴【専門家監修】のタイトル画像

ASD(自閉スペクトラム症)とは?発達段階で表れる特徴【専門家監修】


追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。