遊びたいのに遊べない

コミュニケーションが全くとれない次女
Upload By まりまり
あんなにほかの子は親切にしてくれているのに、なんでみんなの輪の中に入って遊べないんだろうと思って、次女の様子を見てみました。
すると、

・話しかけられても、黙ってしまって返せない
・全く笑顔を見せないしつまらなそうな表情をしている
・みんなが遊びと共に場所を移動していてもついていけないでじっとしている


このような感じでコミュニケーションがとれないので、楽しく遊んでいる周りの子も次女に声をかけられなくなってしまうのでした。そんな次女を見て、私は「保育園ではできているのに…」「家ではあんなに明るいのに…」「うれしいなら少しくらい笑えばいいのに…」と思っていました。

この日は、朝から一日みんなで一緒に居て、ほかの子たちはどんどん仲良くなって遊んでいる中、次女は最後まで、誰とも一緒に遊ぶことがありませんでした。

焦りでいろいろ見えなくなってしまっていた

焦る私
Upload By まりまり
長女の運動会に出たとき、いつもはできているようなこともできずに動けなくなってしまった次女を見て、小学校入学に向けてとにかく焦っていた私。そんな中、さらにみんなとコミュニケーションが取れない状態の次女を見て、「アレ? おかしいな??」と思う前に「これじゃあ小学校でやっていけない! 何とかしなくちゃ!」という気持ちの方が勝ってしまっていたのでした…。

今思い返すと場面緘黙は「その子の性格」と周りが勘違いしてしまうことが多いように感じます。家族の前では普通に話せたり、他人の前でも少しは話せたり何かできたりすると、私のように一番身近にいる親でさえも、「ものすごく恥ずかしがり屋で引っ込み思案な子」で、「できるのにやらない」、そして「甘やかし過ぎてるかも」などと思ってしまいます。

本人は「話さない」ではなく「話せない」でとても困っているのに、なかなかその状態に周りが気づきにくいのが場面緘黙の難しいところだな、と思うのでした。

執筆/まりまり
(監修:井上先生より)
場面緘黙のあるお子さんの場合、初めての場所や人、活動などに対して緊張や不安を抱きやすく、発話やほかの場面でできていたことも急にできなくなってしまうことはあります。親の立場から見ると、場面緘黙の症状は理解していたとしても、特に就学前のお子さんに対しては将来への不安や焦りの気持ちも強くなると思います。

周囲の人はこういった症状を誤解しやすく、本人の限界を超えた働きかけをしてしまうと、より症状が悪化してしまうリスクもあります。お話はできなくても、がんばって参加できていることを認めつつ、ゆっくりと慣れていく機会になればいいですね。
「泣いて行事に参加できない」から、楽しく踊れるようになるまでーー場面緘黙の娘と保育園行事のタイトル画像

「泣いて行事に参加できない」から、楽しく踊れるようになるまでーー場面緘黙の娘と保育園行事

話したいのに話せない。息子の場面緘黙を知って私がしたことのタイトル画像

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場面緘黙とは?話さないのではなく、話せない…症状、相談先、接し方まとめ【医師監修】のタイトル画像

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