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17.感情と社会性は遊びから生まれる

マイスペ×スパークでは定期的に、 同じ時間に2名のお子様の療育を行なっています。 とは言っても、基本的には個別療育です。 それぞれのお子様に1名以上の療育士が関わり、 同じ室内でそれぞれ楽しく遊んでる…という状態。 公園などで、色んなグループの子どもたちが各々遊んでいる環境と似たようなところがありますね。 複数回同じお友達と顔を合わせていると、 少しずつお互いに興味を持ち始める子どもたち。 はじめは別々の遊びをしていたのに、 目の前を横切ってみたり、 お友達と同じ遊びを向こうの方でしてみたり。 そのうちにだんだん、 さりげなく遊んでいるところに入ってみたりするお子様もいます。 周りの人に興味を持ち、関わろうとする。 これは大きな成長の種であり、 前回お話しした「お友達との関わり」の第一歩なんです。 療育士はこうしたお子さんの小さな心の動きに共感し、 1人の友達として、お子さん同士の関わりをサポートしていきます。 遊びが綺麗にまとまることも大切ですが、 あの子たちの遊び面白そうだな 一緒に遊んでみたいな どうすれば一緒に遊べるのかな? これってどうしたらいいのかな? こうした感情はもっと大切です。 時には喧嘩をすることもあるかもしれませんが、 いざこざを通じて得るものも実はたくさんあります。 相手の気持ちに気づく。 自分の想いを伝えようとする。 折り合いをつける。……… 色々な形での人との関わりを通して、子どもたちの感情は発達し、 心のキャパシティが広がっていきます。 心のキャパシティが広がると、 誰かを受け入れたり相手を思いやったりと、 より社会性が育まれていくのです。 そして社会性が育まれることは、 お子さん自身のストレスの緩和や 自己肯定感の向上(社会の中で自分らしく生きられているという経験、人と関われた成功体験など) にも繋がります。 遊び場は、 子どもたちが1番最初に経験する社会です。 小さな社会の中で少しずつ他者に興味を持つこと、 関わりたいという気持ち、 楽しい、嬉しい、悔しい、面白いという感情 などなど、様々な経験を積み重ねていくのです。 マイスペ×スパークでは、 その瞬間の心の動きや感情の変化に寄り添いながら 発達段階に合わせたお子様同士の関わりの手助けをさせていただいています!

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22/02/18 20:12 公開

16.お友達と上手に関われないのはなぜ?

親御様からのご相談で多いのが 「お友達と上手に関われない」ということ。 周りのお友達に興味を示さず関わろうとしない。 一緒に遊びたがるけれど、 思い通りにならないと癇癪を起こしたり、手が出たり。 感情の発達が未発達だったり、 情動の自己調整がまだ難しい発達年齢だったりと、 理由は様々ですが、 そうした難しさを抱えるお子さんにはどのような関わりが必要なのでしょうか? 何より重要なのは、 そのお子さんの発達年齢に合わせた関わりを大切にすること。 実年齢と発達年齢に差があるお子さんもいるため、 実年齢に合わせた関わりをしてもハードルが高すぎたりストレスになったりして、 人との関わりに対して不安感を抱くこともあるかもしれません。 子どもの発達には段階があります。 一段飛ばしや二段飛ばしではなく、 ひとつクリアすると次の段階、そこを乗り越えると更に次の段階…と、 ひとつずつ発達段階を満たしながら進んでいきます。 1番最初の段階は、いわゆる一人遊び。 見よう見まねで遊んだり、大人と1対1で遊んだり。 まだこの頃は周りの同年代の子への関心は薄く、 安心できる自分の世界の中で遊びを広げています。 一人遊びが満たされてくると、 だんだん外側に興味が向いて、徐々にお友達と関わろうとするようになります。 これがごっこ遊びの始まりです。 ただこの段階ではまだ人との関わり方が未熟なため、 同じ遊びをしていると思いきやそれぞれの世界の中で遊んでいる… ということもよくあります。 並行遊びと言って、 "同じ場所"で"同じ遊び"を"別々にしている" という状態です。 この段階もある程度まで進むと、 いよいよお友達と本格的に関わろうとするようになります。 大人を介してなら簡単なルールのある遊び(鬼ごっこやかくれんぼ、お店屋さんごっこなど)も楽しめるように。 そしてその先にあるのが、 子ども同士だけで遊ぶことや、 子ども同士でルールを考え、守りながら遊ぶという段階です。 お友達となかなか上手く関われていないな…と感じた時は、 今お子さんがどの段階にいるのかを考えてみるのも一つの方法かもしれません。 お友達への興味がまだ生まれていないのであれば、並行遊びから徐々に取り入れてみたり、 ルールのある遊びで癇癪を起こすことが多いなと感じたら、 大人が少し仲介しながら一緒に遊んだり。 マイスペ×スパークではこのように、 お子さんに合った段階の遊びをたくさん提案し、 その子がその段階に充足感を持てるまで全力で遊んでいきます。 そうして一歩一歩、 お子さんのペースに寄り添いながら次のステップへと進んでいきます。 ご家庭でもお子さんと一緒に遊ぶ中で、 お子さんの遊び方や人との関わり方は今どの段階にあるのかを考えてみると、 悩みが少しばかり解消されるかもしれません。

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22/02/03 12:13 公開

15.発達障害児は「大人を困らせる子」ではない

こんにちは! いつもご覧いただきありがとうございます! 本日は改めてマイスペ×スパーク運動療育の考え方について書いていこうと思います。 発達障害を持ったお子さんは、 その特性によって、いわゆる問題行動を起こすことがあります。 大人はそれが理解できなかったり、 行動を改善するためにそれを無理に抑えようとしたりするかもしれません。 実は昔からある国のガイドラインにも 「日常生活での動作や知識を"指導"して、集団生活に適応するために"訓練"する」 というような文言があり、 指導や訓練を通して行動を改善させるという療育観は この内容が書かれた1947年から変わっていないのです。 指導・訓練型の療育はお子さんのストレスが増し、 感情のコントロールができずにパニックして、問題行動が悪化してしまう… というケースに陥ることがあります。 この状況を改善するためにマイスペ×スパークでは、 これまでの療育観を大きく転換させた療育を行なっています。 ぜひこれをご覧になっている皆さんも、 日常の中で時折この考え方を思い出していただければと思います。 転換させたのは、発達障害児への ①見方 ②考え方 ③関わり方 の3つです。 ①見方を変える *問題行動を起こす"困った子" →理解してもらえず"困っている子" 発達障害のお子さんは、 他のお子さんと感覚や表現方法が違います。 思うように相手に自分の考えや感情を伝えることができないために、 ストレスが溜まって"問題行動"を起こしたり、 伝えようとした行為が問題行動だと思われたり… そんなお子さんたちを、 「問題ばかり起こす、大人を困らせる子」と見るのではなく、 「自分の想いや感情が相手に理解してもらえなくて困っているんだ」 というように、まず見方を変える必要があるのです。 ②考え方を変える *訓練によって理性を鍛え、感情を抑えこむ →ストレスを和らげて自分で行動を切り替えられるように感情を発達させる 指導・訓練を続ければ、勿論行動は変わります。 ですがそこにお子さんの感情への配慮がなければ、 感情を抑え込まれたお子さんはこれまで以上にストレスフルになります。 そうすると、最初にお話ししたように"問題行動"が悪化してしまうこともあるのです。 まずは常に抱えているストレスを減らし楽にして、感情を抑えるのではなく発達させる。 その点を意識して、マイスペ×スパークでは 感情の自己制御ではなく自己調整が出来るように療育を行っています。 ③関わり方を変える *大人による訓練や指導で行動を"変える" →共動・共感で行動が"変わる" 強制や上から目線の指導ではなく、 寄り添い、共感し、たくさん褒めて関わり遊ぶ。 ストレスが下がり自己肯定感が上がった状態で豊かな人との関わりを経験していくことで、 感情表現が豊かになり、結果として行動が改善されていきます。 見方、考え方、関わり方を変えることで、 お子さんのストレスは和らぎ、感情が発達していきます。 マイスペ×スパークは、この新しい療育観へと考え方を変えて、お子さんの感情を育てる療育を行っています! ご家庭でも時折思い出して、意識していただければと思います!

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22/01/20 21:58 公開

14.感覚を刺激する運動遊び

前回ボディーイメージの話に出てきた、 体性感覚、前庭感覚、視覚。 本日はこの3つについて書いていきたいと思います。 マイスペ×スパーク運動療育は、感情の発達を目的とした療育ですが、その時に行うのが運動です。 運動をすることによって脳や感情が発達することは最初の頃に書きましたが、 この運動はもちろん身体面でも効果があります。 マイスペ×スパークは第一に心の発達を目的としていますが、 子どもたちの「やってみたい!」という感情を引き出すことで運動遊びを行いながら、 その経験の中で体の使い方や動かし方も学んでいきます。 身体面での効果は、 「感情の発達のために行う運動遊びの中で身についた・発達したもの」 という捉え方のもと読み進めていただけますと幸いです。 さて、人を認識して関わるために必要なボディーイメージの形成。 それに効果的なのが体性感覚、前庭感覚、視覚だとお話ししました。 まず体性感覚。 これは、触る・触られるという感覚や、 真っ直ぐ・曲がっているなど、自分の状態を感じ取る感覚です。 前庭感覚は簡単に言うと、 右左に動いたり、スピードを速くしたり遅くしたり、バランスを取ったりと 自分の体を動かす時に必要な感覚。 そして、物との距離感や視野の広さのことを視覚と定義しています。 これらの感覚を遊びの中で刺激していくことで、 脳神経回路が新しく作られたり結びついたりして発達をしていきます。 そしてこの3つが発達していくことで、 2.目で追いながら物や人と自分との距離感を掴み、 3.それに合わせて体を思うように動かす という1つの流れが完成します。 ボディーイメージとは、いわば身体の地図のようなもの。 地図を作ることで、様々な動きを習得していくのです。 感覚を刺激する具体的な遊びとしては、 体性感覚を刺激! →抱っこ遊び(抱きしめる力を変える)、くすぐり遊び 前庭感覚や視覚を刺激! →不安定な遊具や大人の上に乗ってバランスを取る遊び ボールや風船を色々なところに投げる・目で追う、追いかけっこ などが挙げられます。 マイスペ×スパークでも、これらを取り入れながら運動遊びを行なっています! ご家庭で取り入れやすいのは、ラフタンプレイでもある抱っこ遊びやくすぐり遊びでしょうか。 特に、褒める時に言葉だけでなくぎゅーっと抱きしめてあげることで、 体性感覚の刺激とともに幸せホルモンのセロトニンも分泌され、 身体面でも感情面でも効果が期待されます。 ぜひ意識してみてください!

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22/01/11 12:58 公開

13.ふれあい遊びが発達に与える効果

「この子は人や物にぶつかることが多いなぁ…」 「着替えがなかなか一人で出来るようにならない…」 「この子は私のことを認識しているのかな…」 お子さんとの関わりの中で、どれかひとつでも感じたことはありますか? 実はこれらには、全てに共通する要因があるのです。 マイスペ×スパークでは、こうした難しさを抱えるお子さんの療育にラフタンプレイを特に積極的に取り入れています。 耳馴染みのない言葉だと思いますが、 手遊びやくすぐり遊び、だっこなど、おそらくご家庭でもやったことがあるようなふれあい遊びのことです。 少し年齢の高いお子さんであれば、 押し合いっこやじゃれつき程度の取っ組み合いなどの遊びもここに当てはまります。 ・人やものにぶつかる ・こちらに意識が向かない、気付いていない ・一人での着替えが苦手 といったことは共通して、お子さんの中で ボディーイメージの弱さ、未熟さ、 そして 他者への認識の薄さ、 ということが要因として挙げられます。 そしてその二つには、 実はラフタンプレイがとても効果的なのです。 まず、ボディーイメージが弱いお子さん。 ボディーイメージが弱いと、自分の体の大きさ、動かし方、周りとの距離感を認識しにくく、 その結果人やものにぶつかりやすくなったり、 服の袖に腕を通すなどの細かい動作も難しくなります。 ボディーイメージなどの運動能力関連の機能を向上させていく上で大切な感覚は、 体性感覚、前庭感覚、視覚です。 こうした"感覚"については、後日詳しい記事を書きたいと思います。 さて、ラフタンプレイを通してお子さんは、 他者に触る・触られる、抱きしめる、抱きしめられる などの感覚をたくさん感じ取ります。 その経験が、先ほど挙げた3つの感覚に働きかけて ボディーイメージを作る手助けをしてくれるのです。 二つめの、 他者への認識の薄さ。 これにもラフタンプレイがとても有効です。 人と密接に触れ合う経験をたくさんすることで、 自分が今関わり遊んでいるのはおもちゃや物ではなく 「人間」だということを意識できるようになります。 相手を意識して関わるようになることで、他者を認識したり、 周りの人を気にしたり興味を持つようになっていきます。 また、抱っこやハグのようなラフタンプレイは、 ストレスを和らげたり、 信頼感の増幅やリラックス効果のあるオキシトシンという物質を分泌します。 お子さんのストレスを緩和したり信頼関係を作るという意味でも、 ラフタンプレイ、ふれあい遊びはとても重要な役割を担っています。 そのためマイスペ×スパークでは、 どのお子さんにも積極的にラフタンプレイを取り入れ、 体全体でお子さんと触れ合いながら関わっています。 是非ご家庭でもたくさんたくさんふれあい遊びをしてみてください!

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21/12/14 21:15 公開
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