箱庭療法は、砂の入った箱の中に、人、動植物、乗り物、建物などのミニチュアを置き、何かを表現したり遊んだりすることを通して行う心理療法です。
箱庭療法は、当初は、主に子どものための治療法として用いられましたが、今では子どもからお年寄りの方まで、広く使われています。
大人の場合は、自分が抱えているストレスや不満、怒り、悲しみなどに、なかなか気付けず、また、それらを言葉によって表現することが苦手な人に箱庭を行うと、箱庭に何かを表現していくことで、自然に自分のストレスや心の傷つきに気付いたり、また、それを発散(表現)していくことで、元気を回復したり、心の傷が少しずつ癒やされていくという効果も確認されています。
「自分の本当の気持ちに気付けないし、それを言葉で表現するのはもっと苦手」といった大人の方に、箱庭療法は有効と考えられます。
「本当の自分が分からない」「今の自分が本当の自分の人生を歩んでいない気がする」といった悩みがある方が、箱庭に取り組むことによって、何かに気づいたり、そのきっかけになることもあります。
子どもたちには、僕たちスタッフが、子どもたちの心や感情の理解を深め、どんな療育や支援が必要なのかを考えるために、多くの子どもたちに定期的に実施しています。目に見えない心の中を可視化してくれるのが箱庭です。
そして、そこには、無意識の世界や普段は抑圧された感情や思いなどが現れることがあります。
また、表現すること自体が心のケアになり、それに共感受容してもらえることでマイナスの思いのレベルを下げることができ、プラスの思いはレベルアップします。
子どもたちは、いつも楽しそうに、箱庭に自分の世界を作っていきます。
そして、どうぞ、お子さんのお父さまやお母さまも、そして、お子さまが利用されていない方も、気軽に箱庭療法を体験してみませんか?
料金は無料です❢
当教室には、長く児童相談所で勤務し、現在発達クリニック、児童精神科クリニックで毎週土曜日に心理の仕事をしている児童発達支援管理責任者の他に、今年4月1日から心理士の資格を持った職員が配置されています。
さらに4月中旬、そして、5月にはさらに2人の心理士が配置される予定です。
箱庭療法の他にも、様々な心理療法、心理検査、カウンセリングが、これからはより細やかに実施できる体制になりました。
◆但田たかゆき
【箱庭療法をなぜ行うのか?】【その目的と意味】
教室の毎日
23/04/06 12:19