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(99件)

ASDの聴覚処理③実行機能と言語処理の関連性

こんにちは🌞 横浜市青葉区にある児童発達支援フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋 今回は言語処理能力と実行機能の関連性についてお話しさせていただきます。 実行機能の説明に関しては、とてもわかりやすいサイトがありましたので共有させていただきます。↓↓ https://www.kaien-lab.com/faq/2-faq-diagnosis/executivefunction/ 実行機能の弱さと言語処理の困難さは、順序立てて考えたり言葉を整理したりする上で非常に関連性が高いため、以下に関連性についてまとめます。 🟡順序立てて考える力 ・実行機能:タスクを計画し、順序立てて実行するための実行機能ですが、物事を論理的に整理し、次に何をすべきかを決定する能力が含まれます。 ・言語処理:文法的な構造や意味を理解するために、言葉を順序立てて考える力が必要です。たとえば、文の主語、述語、目的語を適切に認識し、意味を組み立てるには、順序の理解が不可欠です。 →実行機能が弱いと、これらの順序立てのスキルがうまく働かず、言葉を論理的に整理することが難しくなります。 🟡情報の整理と保持 ・実行機能:実行機能に含まれるワーキングメモリは、複数の情報を一時的に保持し、それらを整理して処理する能力です。これは、特に複雑なタスクや言語処理において重要です。 ・言語処理:文の前後関係や文脈を把握するために、ワーキングメモリを使って情報を保持し続ける必要があります。実行機能が弱いと、情報の保持や整理がうまくいかず、文脈の理解や複雑な文の処理が困難になります 🟡柔軟な思考と適応 ・実行機能:実行機能には思考を柔軟に切り替えたり、新しい状況に適応したりする能力も含まれます。この能力が弱いと、特定の考え方やパターンに固執しやすくなり、他の視点や新しい情報を取り入れることが難しくなります。 ・言語処理:同じ言葉が異なる文脈で異なる意味を持つ場合など、柔軟に言葉の意味を切り替える必要があります。実行機能が弱いと、こうした柔軟な言語処理が難しくなる可能性があります。 🟡計画と構成 ・実行機能:タスクや考えを計画し、構成する能力にも関与しています。これには、全体の計画を立て、それを細かいステップに分けて実行することが含まれます。 ・言語処理:文章を作成したり話を組み立てたりする際に、論理的な構成が必要です。実行機能が弱いと、文章を適切に構成したり、話を整理して伝えることが難しくなることがあります。 🟡結論 実行機能の弱さと言語処理の困難さは密接に関連しています。実行機能が弱いと、順序立てて考える力や情報を整理する力が不足し、その結果、言語処理にも困難が生じやすくなります。これらの関連性を理解することで、ASDのお子様に対する支援がより効果的に行える可能性があります。具体的には、実行機能を強化するためのトレーニングや、言語処理の支援を組み合わせることが有効です。 次回は言語処理にも関連している実行機能の強化の仕方についてお話ししようと思います。

フォレストキッズこどもの国教室/ASDの聴覚処理③実行機能と言語処理の関連性
教室の毎日
24/09/04 12:49 公開

ASDの聴覚処理②言語、聴覚処理能力は向上していくのか

こんにちは🌞 横浜市青葉区にある児童発達支援フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋 今回は前回お話しした、聴覚処理情報の苦手さが改善されていくのかについてご紹介させていただきます。 結論から言うと言語処理能力や聴覚処理能力は「向上する」が「苦手である特性は変わらない」ケースが多いです。以下に成長とともに向上していく可能性についてご説明していきます。 1. 脳の可塑性 可塑性とは変形しやすい性質を指し、経験によって柔軟に変化する脳の性質を脳の可塑性と言います。成長過程において新しい情報を取り入れたり、新しいスキルを習得したりする力が備わっていルため、この「脳の可塑性」によって、適切な支援や環境を提供することで、言語処理能力や聴覚情報の処理能力が向上する可能性があります。 2. 早期療育と支援の効果 早期に療育や言語療法、作業療法などの専門的な支援を受けることで、ASDのお子様の言語発達や聴覚情報処理のスキルが向上することが期待できます。 英語学習を行う際に一番最初に単語から覚えるように、まずは言語の土台を作らなければ、成長機会を効率よく吸収することが困難になります。 * 言語療法: 語彙の増加、文法の理解、会話の練習、構音機能訓練などが含まれます。 * 聴覚訓練: 音を聞く練習や、音の識別能力を高めます。 3. 社会経験の積み重ね 成長とともに、子どもはさまざまな社会的経験を積むことで、言語や聴覚情報の処理が向上することがあります。学校生活や遊びを通じて、他者とコミュニケーションを取る機会が増えることで、実践的な言語能力(社会的意図のあるコミュニケーションを同じ場面や状況で捉えることができる等)が養われる可能性があります。 4. 適応と代替手段の習得 言語や聴覚情報処理が難しい場合でも、成長とともに、他の方法で情報処理の困難を補完する方法を学びます。たとえば、視覚的な手がかりを活用するスキルとしてたくさんメモを 取る習慣や付箋をうまく活用して視覚的に情報処理を補完するなどがあげられます。これらは早期療育によってお子様だけでなく、保護者様もお子様の特性を理解し、専門家からのアドバイスによる環境整備を行うことが重要になります。 このように、能力は向上する可能性がありますが、その特性が全くなくなるというわけではないため、様々な工夫を施しながら、より生きやすいように環境を整備していくことが非常に重要だと思います。 次回は言語処理と実行機能の関連性についてお話しさせていただきます。

フォレストキッズこどもの国教室/ASDの聴覚処理②言語、聴覚処理能力は向上していくのか
教室の毎日
24/09/02 14:55 公開

ASDの聴覚処理①聴覚処理が苦手な原因

こんにちは。 横浜市青葉区にある、児童発達支援フォレストキッズこどもの国教室の木山です。 今回から4回にかけて聴覚処理のお話をしていこうと思います。 1、聴覚処理が苦手な原因と対策 2、言語処理能力、聴覚処理能力は向上していくのか 3、実行機能と言語処理の関連性 4、実行機能を強化する支援方法 支援現場や保護者様のお話を聞いているとよく「視覚優位」という言葉を耳にします。 特性があるお子様の場合、視覚優位であることが多く、したがって、聴覚処理が苦手なケースが非常に多いです。 今回は、その聴覚処理が苦手な原因と対策についてご説明します。 ◾️原因 ・情報処理の特性 ASDのお子様は情報を処理する方法が定型発達とは異なることが多いです。具体的には、以下のような特徴があります。 * 詳細優先処理: 全体よりも細部に注意が向きやすい傾向があります。言語指示を聞いた際に特定の言葉や音に意識が集中してしまうため、全体的な指示が理解しづらくなることがありあます。 * 情報の同時処理の困難: 言葉と優位の雑音などの複数の情報を同時に処理するのが難しく、全体指示が一度に理解できないことがあります。 3. 社会的コミュニケーションの難しさ 言語は社会的なコミュニケーションの一環ですが、ASDの子どもは、社会的なやり取り自体が困難な場合があります。以下のような要因が関連しています。 * 非言語的な手がかりの認識の難しさ: 言語には、トーン、表情、ジェスチャー、言葉の裏側になる意図などの非言語的な手がかりが伴いますが、ASDのお子様はこれらを認識しにくい場合があります。そのため、言葉だけで伝えられる指示が理解しにくくなることがあります。 4. 言語発達の遅れや障害 ASDのお子様は言語発達に遅れが見られる場合が多いです。このため、言葉の理解や使用が難しく、特に複雑な指示や抽象的な表現が難解に感じることがあります。 対策 これらの原因を踏まえた上で、一般的に活用されている有効的なサポートをご紹介します。 * 視覚的支援の活用: 視覚的な手がかり(絵カード、スケジュール表、ジェスチャーなど)を併用して指示を伝える。 * シンプルで具体的な指示: 指示を短く、明確で具体的にすることで、理解を助ける。 * 環境の調整: 静かな環境を整えることで、聴覚情報の処理を助ける。 * 反復と一貫性: 指示や行動を繰り返し行うことで、習慣として理解を促す。 これらの対応を通じて、言語指示の理解を助け、ASDの子どもがより円滑にコミュニケーションを取れるようサポートすることが可能です。 次回はこれらの能力は向上しているのかについてご説明していきます。

フォレストキッズこどもの国教室/ASDの聴覚処理①聴覚処理が苦手な原因
教室の毎日
24/08/31 09:27 公開
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