手先が不器用 /握り持ちしてしまう

日常生活において、手で物を操作することを考えてみると、親指、人指し指、中指の3指を使っていることがほとんどです。スプーンにボタン、鉛筆、財布からお金を取り出すとき…。みんな最初は握り持ちをしていました。どんな過程を経て3指持ちになるのでしょうか。遊びの中で子ども達は手先の力も発達させていきます。

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鉛筆やスプーンを上手に動かすために必要な3本の指(親指・人差し指・中指)。その3指がモノをつまめるようになるには、そもそも小指薬指の安定が必要不可欠なのです。
手全体を使って、力いっぱいにぎるような機会を遊びのなかで取り入れていきましょう
ぎゅっと握る動作が少し苦手なのかな?とおもったときに取り入れたい遊びは…の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
手の甲が上にきたり、横にきたりする状態がよいですね。
指が上をむくような下から握る回内持ちは、アイテムを握ったときに肘が上に曲がることが多いです。
この動作から指や手のひらでバランスをとったり出来る状態に移行していけるように、遊びの中でモノを握るときは手の甲が上にくるような活動を選んでみましょう。
雑巾絞りをめいいっぱい行ってみましょう 雑巾がけをするまえに、雑巾を絞りますよね。
その時になるべく力いっぱいに握って水をしぼりましょう。

「どっちがたくさんお水を出せるかな?」と言って、見本を見せて真似してもらいつつ楽しく取り組めるよう声掛けします。
ぎゅっと握る動作が少し苦手なのかな?とおもったときに取り入れたい遊びは…の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
ぶらさがる遊びをしてみましょう
ぎゅっと握る動作が少し苦手なのかな?とおもったときに取り入れたい遊びは…の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
最初は体重をかけずに握るだけにしてみましょう。
なるべく遠くに足をおいてみたり、しゃがませて手に少し体重をかけたり力を入れてみたりします。

ぶらさがるのは握ることに慣れたあとから、危険のないようにトライしてみると良いでしょう。
ワンポイント
上持ちが出来るようになると、手首が動かしやすくなり手先の操作がしやすくなります。
ほかの工夫
監修者
高畑 脩平 先生
白鳳短期大学 リハビリテーション学専攻 作業療法学課程 講師 奈良教育大学特別支援教育研究センター 研究員 奈良県障害者総合支援センター 作業療法士
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