授業中、座っていられず席を離れる

お子さんが授業中、そわそわして座っていられず席を離れて立ち歩いたり、教室を出て行ったりすることはありませんか。ADHD(注意欠如多動症)の多動性や、ADHD(注意欠如多動症)やASD(自閉スペクトラム症)の特性である感覚過敏などが背景になっていることもあります。家でできること、学校にお願いできることをご紹介します。

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教室の掲示物、窓の外からの景色や音、廊下を通る先生など、目にはいるもの・耳にはいるものが、とても気になることがあります。

集中していないから気になるのではなく、目や耳からの情報を取り入れやすいから集中しづらいことがあるのです。

このような様子が見られるときは、教室の環境を変えると集中しやすくなるので、学校の先生にお願いしてみましょう。
教室の環境を先生に聞いてみましょう
教室の席から見える掲示物や外の音が気になっている場合の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
目や耳から入るものが気になってしまうことを伝え、

・本棚や気になるものを目隠しする
・雑音を減らすために机や椅子の足にテニスボールをつけて、机や椅子を引きずる音少なくする

など、できることがないか相談してみましょう。
席の位置で工夫できるか相談してみましょう
教室の席から見える掲示物や外の音が気になっている場合の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
・お互いに刺激しあってしまう子ども同士の距離をとってもらう
・廊下、窓の外が気になる子どもの場合も、外が気にならない位置へ変更

など、可能かどうか先生に相談してみましょう。
教室の席から見える掲示物や外の音が気になっている場合の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
席の配慮が必要なお子さんは、クラスに他にもいるかもしれません。

まずは相談して、できる範囲で協力してもらえるといいですね。
ワンポイント
学校の環境によって、できること・できないことがあります。 先生が対応しやすいよう、具体的に相談してみましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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