消しゴムが苦手でノートが汚い

間違いを修正したり訂正したりするのが苦手という心理的な要因と、手先の運動が苦手という身体的な要因の2つが考えられます。
上手く使えるように遊びながら練習したり、消し方を工夫してみましょう。

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消しゴムできれいに消せずに、ノートが汚くなっている場合は、他の人に直されることや自分で直すことに抵抗があるのかもしれません。まずは消しゴムで消すこと自体に慣れていきましょう。
上手に消せないから、直しがきらいなのかな?と思ったときは… かきとりで間違えたときには、大人がサッと消してあげるのも1つです。
この場合は、かきとりを完了することだけに目標を絞って、大人もサポートをしてあげましょう。
お子さんが書き直しに挑戦できたら、しっかりと褒めましょう。
消されることを嫌がる…そんなときは? 消すのではなく、隣に新しく枠を用意しもう一度書いてもらいましょう。
このとき、「出来てない」等の否定の言葉を使うよりは「いいね、ここを伸ばすともっといいからもう1つ隣に書いてみてくれる?」など、お子さんのモチベーションを維持できるような声かけを心がけられると良いかもしれませんね。
修正するのが嫌、指摘されるのが嫌…そんなときに大人ができる工夫は?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
大人に消されるのは嫌!でも上手に直せない…そんなときは? お子さん自身に書き消しの主導権をもってもらいながら進めましょう。
消しゴムを使うのはお子さん本人で、大人はノートを抑えておくなど、控えめなサポートをしましょう。

うまく消すことができなくても叱らずに、ノートの位置を直したり消す際に邪魔になる消しカスを避けてあげたりと、さりげなくサポートしていきましょう。

また、お子さんが正しく書き直そうと挑戦した場合には、しっかりと褒めてあげましょう。


反対に、大人は一切手を出さず、お子さんが消し始める前に「ここを持つといいよ」などノートを抑える手のアドバイスをするなど、事前のサポートだけにするのも1つです。
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修正するのが嫌、指摘されるのが嫌…そんなときに大人ができる工夫は?の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
ワンポイント
上手に消せていないことを叱ると、お子さんは消しゴムを使いたくなくなってしまいます。うまく消せていないときは、叱らずに上手な消し方を教えてあげるとよいでしょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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