相手の気持ちを考えることが苦手

思った通りのことをそのまま言ったり、相手を不快な思いにさせてしまったり……。相手の立場になって気持ちを考えるヒントをご紹介します。

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状況カードで相手の気持ちを分かるようになっても、自分の体験を振り返ることは難しいです。コミック会話は、お子さんと対話しながら状況や人物の気持ちを振り返るのに効果的です。
ルール・準備物
表情の参考画像、紙、ペン
1 しっかり振り返りたいような出来事があった場合には、学校の先生やお子さん本人に尋ねて、本人が言った内容を把握しましょう
自分の行動を振り返って、相手の気持ちを考えるのは少し苦手…そんなときにできる工夫は?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
2 簡単なイラストを書いて状況を整理していきます
自分の行動を振り返って、相手の気持ちを考えるのは少し苦手…そんなときにできる工夫は?の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
お子さん自身から出来事を聞き出しながら、簡単なイラストを書いていきます。
場面の展開がある場合は、何枚かの紙にわけて書いていくと整理しやすいでしょう。

お子さんには、自分が伝えた言葉を教えてもらい 、同時に「○○さんはどんな表情だった?」と相手の表情に関する質問もしてみましょう。イラストの表情をお子さんが教えてくれたように書き加えてみます。


※反対に、お友達に何か言われて言い返せなかった、悲しい気持ちになった、といった場合も同様に状況を聞き出してみましょう。
3 自分の言った言葉で、相手がどんな気持ちになったのか一緒に考えてみます 「どんな気持ち?」という問いかけが少し難しかったり「わからないよ、知らない」など自分で答えるのを嫌そうにしている場合には、「悲しいと思う?嬉しいと思う?」と、大人から択肢を提示して答えやすくするのも1つです。
4 気持ちをイメージしたら、「本当はなんて言ったほうが良かった?」と問いかけてみましょう 相手の気持ちを考えることができたら、「じゃぁ次同じ場面になったら何て言おうか」と一緒に考えてみましょう。

お子さん自身が自分で発言を反省したり、「もっとこうすれば良かった」と思えたら大人は「反省できたこと」や「相手の気持ちをちゃんと考えられたこと」にしっかり注目してその点を褒めていきましょう。
ワンポイント
相手の気持ちに納得できたら、後からでも謝れると良いですね。
参考書籍 コミック会話 キャロル・グレイ
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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