負けるとかんしゃくを起こす

ゲームで負けるとかんしゃくを起こしてしまう。そんな場合の工夫をご紹介します。

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かんしゃくを起こしてしまうのは、「負け」をいきなり突きつけられたように感じてしまうからかもしれません。
勝つこともあれば負けることもあることを絵カードを使って事前に伝えます。負けたときの振る舞い方も事前に学習しておきましょう。
1 ゲームのはじめに、ゲームが終了するときの条件やルールをしっかり伝えましょう ルールと遊びの終了時間や「〇回繰り返したら終わりだよ」など、お子さんの理解にあった伝え方をしましょう。
また、ルールを紙に書いてすぐ確認できるようにしておくのも一つです。
2 ゲームには、勝つことも負けることもある、と伝え、それぞれの場合の振る舞い方を伝えましょう
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負けたときに、悔しい気持ちや悲しい気持ちになるのは悪いことではありません。

ですが、そのときの振る舞い方が良くないと、怒られたり止められたりして、お子さんにとっては「悲しい気持ちを誰もわかってくれない」「悔しくて悲しいのに、さらに怒られた」という状況になってしまいますよね。

「悔しいときは『悔しい!』って言えばいいんだよ」
「『一生懸命やったのに、悔しい!でも◯◯くん、おめでとう』って言えたらかっこいいよね」

など、負けたときの気持ちも発散しながらも集団での適切な振る舞いの例を伝えましょう。
3 実際の場面で練習した通りに振る舞えていたらほめてあげましょう。
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適切に振る舞えたら、ポイントシールをわたして「上手に参加できたポイント」をためていく、などお子さんが一生懸命取り組めるような工夫をするのも良いでしょう。
ワンポイント
参加者全員に投げかけるようなアナウンスがお勧めです。 特定のお子さんにだけ伝えると、ゲーム全体の雰囲気が悪くなってしまったり、お子さん本人の自尊心をそこなう可能性もあるので、出来るだけ自然に伝えられるとよいでしょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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