負けるとかんしゃくを起こす

ゲームで負けるとかんしゃくを起こしてしまう。そんな場合の工夫をご紹介します。

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「切り替えられるようになろうね」と言葉で伝えても、難しい場合は遊びの中で切り替えの練習をしてみましょう。
そんな場合にお勧めな「まいっかドンジャン」をご紹介します。
ルール・準備物
ビニールテープ
1 「どーんジャンケンポン!」という遊びのルールを伝えます ジャンケンに負けたら0からやり直しの遊びです。
「負けたら「まぁいいか」と言って最初の位置に戻りましょう」と伝えます。

その際に、「まぁいいか」を魔法の言葉や呪文として紹介するだけで、お子さんが取り組みやすくなることもあります。お子さんの理解や様子に合わせて魅力的に思えるような説明へ、工夫してみましょう。
負けたときに切り替えて次の活動に取り組むのが苦手…そんなときにピッタリの遊びは?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
2 床にビニールテープを貼り、どーんジャンケンのコースを作ります。
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3 2チームに分かれ、コースの両端から1名ずつスタートし、2人が出会ったらじゃんけんをします
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4 勝った方はそのまま進み、負けた方は「まいっか!」と大きな声で言います。
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お子さんが、ジャンケンに負けたときにすぐに切り替えられたら「上手にできたね!次は勝てるかな?」など前向きな声かけをしましょう。

負ける回数が重なるとイライラしてきたり、周囲の応援に緊張してしまう場合もあるかもしれません。一度上手に切り替えられたとしても、様子を見て声をかけるようにしましょう。
ワンポイント
気持ちを切り替える経験を多く積むと、「負けても大丈夫」という集団参加の自信や安心につながるでしょう。また、違うゲームで取り組む場合は、勝ち負けまでのステップが短く、頻繁に勝敗が切り替わるものを選びましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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