Tシャツやズボンなどの衣服を自分で脱ぐのが苦手

衣服を脱ぐためには、①バランス、②ボディイメージ(自分の手足がどのように動いているか)が特に必要となります。なかなか自分で脱いでくれない子どもは、これらに難しさを感じているのかもしれません。そこで、バランス・ボディイメージを高める遊びや、脱ぐ時の工夫をご紹介します。

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長袖を着てから下着をつけようとしてしまったり、ズボンをはいてからパンツをはこうとする場合は、服を着る順番が定着していないのかもしれません。

そんな時、服を着る順番カードで手順を覚え、そのカードを使いながら実際に着てみると良いかもしれません。
ルール・準備物
イラスト、写真、カード
1 実際の服か、イラストアイテムを用意します
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パンツや靴下、下着、Tシャツ、パーカー、ズボンなど、普段お子さんが着る服を用意します。
服のイラストをかいたり、写真を用意して、厚紙を貼り、衣服カードを作るのもいいでしょう。
2 実際に着る順番に並べて、一緒に練習してみましょう
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順番に並べた服を、一つひとつ手にとって確認していきます。

「パンツをはいて」「次、ズボン、はく」など言葉を添えてあげましょう。
数字を覚えている場合は、「いち、パンツ」「に、ズボン」など順序を入れて伝えるのも良いでしょう。

最初は2つ程度の短い着替えの手順を覚えられるようにしましょう。
3 順番に並べた服をごちゃまぜにして、お子さんと練習してみましょう
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先ほど見本でみせた順番に、並べ直してもらいしょう。
最初は全ての服を並べ直すのではなく、はじめの2着だけお子さんに選んでもらう、などステップを踏みましょう。

また、その際に「最初はどれ?」などの質問よりも
「パンツはいて」「次、ズボン、はく」と、先ほどと同じ言葉で指示をしてあげましょう。

順番通りに服を選ぶ事ができたら、きちんと褒めてあげましょう。
4 服を着るときは、「○○ちゃん、頭はここだよ」となど頭を出す場所を言葉とタッチで誘導しましょう
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たとえば長袖を着るときに
「この穴は腕を通すのかな?頭かな?」と迷っているかもしれません。

服を着る動作をしながら、自分の手足や頭がどこにあるのか考えるのは、
成長途中のお子さんには難しい場合があります。

まずは、大人がお子さんに声掛けしながら身体の場所をイメージさせましょう。
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お子さんが服に頭を通せたら、

服の袖がどこにあるのか軽く引っ張って服の袖の場所を伝えましょう。

「手はここに通そうね」と袖に手を通すことを伝えて、そこに意識が向くようにしましょう。
5 服の中に目印をつけて、前後を迷わないようにしてあげましょう
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服を前後逆に着てしまいがちな場合は、前後を意識して服を着られるようにお子さんが目で見てわかるような工夫をしましょう。

お子さんの好きなキャラクターのワッペンなど、わかりやすいものが良いかもしれませんね。

印を確認してから着るようにすると、間違いを予防しやすくなります。
ほかの工夫
監修者
高畑 脩平 先生
白鳳短期大学 リハビリテーション学専攻 作業療法学課程 講師 奈良教育大学特別支援教育研究センター 研究員 奈良県障害者総合支援センター 作業療法士
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