意味のある言葉が出ない

「発声はあるけど、言葉はまだ出ない…」「しゃべっているけど、宇宙語ばかりで何を言ってるのか伝わらない…」ということはありませんか?
ご家庭ですぐできる言葉の練習方法をご紹介します。

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お子さんから何もアクションがなくても、お母さんが手取り足取りなんでもやってあげていませんか?

お子さんが何かほしいとき、やりたいと思っているときは言葉が出るチャンスです。
いつもサポートしてあげている手を止めて、言葉を促してみましょう。
ルール・準備物
おかし、おもちゃ
1 お子さんが「あ!やりたい」「それ欲しい!」と思うようなアイテムを用意します お家にあるお気に入りのおもちゃやお菓子で大丈夫です。 2 用意したものをお子さんにとびきり魅力的に見せてあげましょう
自分から「伝えたい!」と思う機会がすくないのかな?と思ったときは…の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
「みてみてーチョコだ!」
「あ!◎◎の車だ!わーい!やったー!」
など、それを持っている事がとても嬉しいという風に振る舞います。
3 お子さんが興味を持ち、手を伸ばした時に言葉をうながしてみましょう
自分から「伝えたい!」と思う機会がすくないのかな?と思ったときは…の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
お子さんがほしそうに手を伸ばしたり、自分のものだと言わんばかりに近づいてきたら言葉を促すチャンスです。
その場面で大人はすぐに渡さず、「ちょうだい」という言葉やサインをお子さんの視界の中で行います。
4 お子さんがリアクションをしたら、すぐに渡してあげましょう
自分から「伝えたい!」と思う機会がすくないのかな?と思ったときは…の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
お子さんが「だ」や「おーおー」「ちょー」など一部だけでも言えたら、
すぐに「ちょうだい、言えたね」と褒めながらそのアイテムを渡してあげましょう。

この時に、お子さんが「おー」と言いながらアイテムに手を伸ばしていたとしても構いません。
「要求したいタイミングで声を出すと、要求が通る」という経験を積んでもらう事が第一です。
間髪入れず、できるだけすぐに渡してあげましょう。
ワンポイント
要求する言葉が言えた際は、発音が不明瞭な場合でも、きちんと認めてあげましょう。 最初のうちは、言葉を言い直させるよりも、お子さんのリアクションをすぐに認め、渡してあげましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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