オウム返しをして会話にならない

質問やお願いごとをしたとき、依頼した言葉がそのまま返ってくる…ということはありませんか?オウム返しは上手に応答できるようになると、改善していきます。
指示のしかたや、質問のしかたをちょっと変えるだけで、お子さんに伝わりやすくなります。

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お名前を呼ばれてもオウム返しをしてしまう時は、
お返事を練習しましょう。

お返事の取得から、
言葉の投げかけがあった時に何か返す事でやりとりになる、という事を経験していきましょう。
1 「だいきくーん」と言われたら「はーい」と手を挙げてお返事をする練習をしてみます
●●くん、ハーイ!の練習をしようの画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
最初は大人がお子さんの手をとって一緒に手を挙げたり、「はーい」という見本をみせてあげましょう。

大人のサポートを入れながらでも一緒にお返事ができた時は「上手にお返事できたね!」と褒めながらハイタッチをしたり、くすぐりをしたり、お子さんの喜ぶリアクションをしてあげましょう。

そうすることで、「こうやって反応することは、良いことなんだ」と学んでいきます。
2 お子さんが「はーい」とお返事できたときは、思いきり褒めてあげましょう
●●くん、ハーイ!の練習をしようの画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
「はーい」という明確なお返事ではなくても、
大人の投げかけに何かしらリアクションをしよう、と気づいている時や
「あー」と言えたり、呼ばれて目線が動いた時などは
「そうだね!お返事してくれたね!」と、認めて褒めてあげましょう。
繰り返す中で、お子さんのリアクションがお返事に近づいていきます。
最初から完璧を求めずに、少しずつ進めていきましょう。
3 投げかけのレパートリーを増やしていきましょう 「◎◎くん」「ハーイ!」安定して出来るようになったら、投げかけのレパートリーを増やしていきましょう。
「これ食べるひと?」や「一緒に行くひと?」と聞いて、「はーい」と答える練習に広げてみましょう。
その時も、大人がお手本を見せながら行っていきましょう。
ワンポイント
お買い物に言って、お子さんが欲しいお菓子を手にとって「これ食べたい人ー?」と聞いてみたり、 お休みの日に「公園に行きたい人ー?」と投げかけてみたり、と 日常の会話の中に入れていきましょう。 あまり自宅でトレーニングのように繰り返していくと お子さんも大人も疲れてしまいますので、無理のない範囲で取り入れてみましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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