オウム返しをして会話にならない

質問やお願いごとをしたとき、依頼した言葉がそのまま返ってくる…ということはありませんか?オウム返しは上手に応答できるようになると、改善していきます。
指示のしかたや、質問のしかたをちょっと変えるだけで、お子さんに伝わりやすくなります。

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「クッキーどう?」や「ごはんは?」といった曖昧な質問や、
「なせ?」「どうして?」などのWhyを聞く質問は、
どう答えていいのかわかりにくく、困っている場合があります。

はっきりとした答えがほしいときには2択にして選んでもらいましょう。
ルール・準備物
イラストの「たべる」「たべない」や記号の「○」「×」のカードがあるとさらに便利。
1 「◎◎くん、おやつどうする?」ではなく「おやつ食べる?」と聞いてあげましょう
何かを聞くときは、2択の質問にしようの画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
更には、「どっち?」ではなく「チョコ食べる?クッキー食べる?」など具体的な問いかけが良いでしょう。

◎☓カードを使って、答えてもらうのも良いですし、首を「うん」「ううん」と振ってもらうのも良いでしょう。
お子さんにとって答えやすい方法でYES,NOを答えてもらいましょう。
2 お子さんが出してくれた答えに、「うん、おやつ食べようね!」などと言葉で返してあげましょう
何かを聞くときは、2択の質問にしようの画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
お子さんが「たべる」あるいは「たべない」と言えたら、「うん!おやつたべようね!」と言って笑顔で返してあげましょう。

「チョコ食べようね」「クッキーはしまおうね」など1つひとつ伝えてあげるのも良いでしょう。
3 言葉やカードの代わりにサインで伝えてもらうのも1つです
何かを聞くときは、2択の質問にしようの画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
カードを使わない場合は、
お母さんの右手を「たべる」、左手を「たべない」として、お子さんにタッチしてもらうというやり方もあります。

手をあげる、首を振るなどでも構いません。
お子さんが無理なく意思表示できる方法を探してみましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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