質問されたら「はい」「いいえ」でしか回答ができない/答え方がわからない

「昨日の遠足どうだった?」や「どう思う?」といった、答えのバリエーションがたくさんある質問に答えることが難しい場合は、答えに自信がない・「分からない」と言いづらい・そもそも答え方が分からない、などの原因が考えられます。安心して話せるような問いかけ方の工夫をしてみましょう。

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感想や気持ちを答える言葉をたくさん覚えることで、「どうだった?」と聞かれたときにスムーズに答えることができ、会話が楽しくなります。お母さんが提案したことについて、YES、NOだけではなく色んなコメントができるようになりましょう。
ルール・準備物
紙、ペン
1 感想コメントの例を紙に書いておきます
自分の気持ちや感想を伝えるときのフレーズ、あまり知らないのかな?と思ったら…の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
自分の気持ちや感想を伝えるときのフレーズ、あまり知らないのかな?と思ったら…の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
ある程度キーワードのヒントだけがあれば自分で語尾の活用を揃えて使える場合は、上の写真のように様々な感情を書いておくと良いでしょう。

オウム返しが多い場合は、予め語句を過去形にして、お子さんがそのまま読めば返答が成立するようにしておくのも1つですね。
2 お子さんに感想を求めるような質問をします 例)
・「今日の夜ごはんはチャーハンにしようと思うけど、どうかな?」

・「今日学校で算数の授業はどうだった?」

・「ご飯の後で一緒にテレビみよう、どう?」

・「◯◯くんと遊んだんだ、どうだった?」

など

3 感想の例のカードの中からお子さん自身の気持ちにぴったりなコメントを探して、読んでもらいましょう
自分の気持ちや感想を伝えるときのフレーズ、あまり知らないのかな?と思ったら…の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
ワンポイント
感想コメントは、日常的によく言うことばのほうが生活の場面でもよく聞きやすいため身につけやすいです。「たくさんの言葉を覚えよう!」というスタンスではなく、お子さんの生活の中でよく使うものを中心に大人も使っていきましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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