診断書を手に入れ、申請へ!ついに就学先決定

そのまま診断書を受け取って提出にいきたかったのですが、診断書はすぐに書けないのででき上がり次第就学相談所へ郵送するとのことでした。締め切り日も近づいていて間に合うか不安だったのですが、医師にも必ず間に合うように郵送してほしいと念を押し、無事に書類提出日に間に合わせていただきました。

後日、自宅に就学先決定の通知が届き、おそるおそる中身を見てみると……自閉症・情緒障害特別支援学級へ就学できるとのことでした!
紆余曲折を経て、希望通り自閉症・情緒障害特別支援学級への就学が決まった
紆余曲折を経て、希望通り自閉症・情緒障害特別支援学級への就学が決まった
Upload By プクティ
相談員さんからは通常学級への就学をずっと勧められていたこともあり、自閉症・情緒障害特別支援学級へ進路を決めるまで時間がかかってしまいました。最後まで不安で落ち着かない日々を過ごしましたが、療育の先生の後押しもあって、自閉症・情緒障害特別支援学級への就学が決定し、心から安心しました。
執筆/プクティ
(監修:新美先生より)
就学相談の紆余曲折エピソードを聞かせて下さりありがとうございます。就学相談や、学びの場(通常学級、通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校など)の決定プロセスや基準は、地域(自治体)による差が非常に大きく、また年度によってがらりと変わることもあります。そうしたことを踏まえて、プクティさんのエピソードを読んでいただけたらと思います。

本来は、この診断名じゃないと特別支援学級に入級できないとか、診断書が必須とかいう決まりはなくて、児童一人ひとりの教育支援ニーズに基づいて、関係者と保護者で合意形成していくことになっているはずなのですが、実際には地域ごとのローカル基準がありますね。病院はなかなか予約が取れないし、診断までにかかる時間もまちまちで、締め切りもあって、プクティさん、振り回されてしまい、本当にお疲れ様でしたというよりほか、言葉が出ませんでした。

プクティさんは、療育の先生の後押しもあり、見学に行かれて特別支援学級がいいという保護者の方の明確な意思があったので、このような無理な日程でも必要な診断書を入手して、入級の希望を出すということが迅速にできたのは、すごくよかったと思います。保護者自身が迷っている場合にこのプロセスで学びの場を決定するのであれば、お子さんにとって適切な判断ができるのかという点で不安に思ってしまいました。お子さんの様子をトータルにみて考えられる地域システムの整備が望まれます。
前の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35030154
次の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35030239
自閉症小1息子、ランドセルに「ヘルプマーク」をつけ登校。上級生の「ヒソヒソ話」に落ち込むも…のタイトル画像

自閉症小1息子、ランドセルに「ヘルプマーク」をつけ登校。上級生の「ヒソヒソ話」に落ち込むも…

活動の切り替えができないのタイトル画像

自分でおしまいのタイミングを決めよう!

双子の息子、2人とも発達障害!?幼少期の集団行動拒否に悩んでいたけれど…【読者体験談】のタイトル画像

双子の息子、2人とも発達障害!?幼少期の集団行動拒否に悩んでいたけれど…【読者体験談】

幼稚園で1人だけ違う行動。発達障害診断前、息子の特性を強く感じた出来事のタイトル画像

幼稚園で1人だけ違う行動。発達障害診断前、息子の特性を強く感じた出来事

自閉症娘、小学校は特別支援学級へ。心配だった入学式、学校生活、友達関係…ありがたかった配慮は?のタイトル画像

自閉症娘、小学校は特別支援学級へ。心配だった入学式、学校生活、友達関係…ありがたかった配慮は?

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

療育支援探しバナー
発達特性検査バナー

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。