勉強について行けなくなったASD(自閉スペクトラム症)小4のみき

発達ナビユーザーからの体験談を元にしたストーリーマンガ「発達障害の子どもと私たち」第2章みき編がスタートしました。
みきは、5歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。小学校入学の就学相談の際、通常学級へ進学するか知的障害特別支援学級に入るか相談しましたが、IQが入級基準以上だったため通級指導教室へ通いながらの通常学級と判定されました。小学校2年生まではつまづきもなく学校へ通えていたのですが、小学校3年生から勉強に困難さを感じるようになり、小学校4年生になると「学校へ行きたくない」というほどに……。

今は学校へ行くように促している保護者さんも、葛藤があるようです。勉強についていけないと訴えられた場合、保護者はどうすればいいのか――。

次回第2話「授業についていけないのは私だけ。自信をなくす娘、担任からもまさかの言葉が…」ではみきの気持ち、そして学校での様子に迫ります。

勉強の苦手さの背景にある書字困難【専門家解説】

学校へ行きたくなくなるほど勉強のつらさがでてきたということについて、本人も親御さんも非常につらいと思います。知能検査で通常の知的発達の程度という判定を受けた場合も認知能力の凹凸があるお子さんも多いと思います。また、ASD(自閉スペクトラム症)のある人はかなりの割合でDCD(発達性協調運動症)の併存もあることが最近の研究結果で指摘されています。ASD(自閉スペクトラム症)という側面からの支援だけでなく、書字の苦手さを本人の特性として共通理解し、必要であれば合理的配慮を検討することも考えられます。
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32410700/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32410700/
井上 雅彦先生(鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授)
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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