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(65件)

療育のお話第34回「遂行機能から考える①」

療育のお話第34回は「遂行機能から考える①」について書いていきます。 指示されないと行動できない 時間や期日が守れない 忘れ物が多い 同じ失敗を繰り返してしまう 注意してもなかなか変わらない 衝動的な行動が多い 行動や感情のコントロールが難しい あとのことを考えて行動できない 複数の作業ができない こういった行動の多くは、「遂行機能(すいこうきのう)」と呼ばれる脳の働きの弱さが原因となって起きると言われています。 一見するとそのお子様の性格や心的な努力不足のように思われてきたものですが、遂行機能の問題で起きている場合、子どもの性格や意思の弱さだけの問題でもなく、親の育て方だけが悪いわけでもありません。 遂行機能は「実行機能」とも呼ばれ(英語:Executive function)、私たちは歯磨きや服の着替え、ごはんを食べるなど、時間内にどれくらいで、どのような行動を行うかを考えて行動を行っています。 ほぼ無意識的に動く遂行機能がうまく働かないと日常生活でいろいろな困難さを抱えてしまいます。 社会やルールなどはこの遂行機能が成り立つ前提でできていることが多いからです。 現代社会では、自分の感情や行動を制御して、未来を考えて適応的な行動をとることが求められます。 この遂行機能は、脳の病気や事故などの外傷、酸欠、感染症などで問題になることも多いですが、発達障害のお子様の中でも先天的に問題を抱えているケースも非常に多いと言われています。 この遂行機能が大きくかかわる脳の場所は、前頭葉です。 前頭葉は脳の各部位と繋がっており、必要に応じて調整機能の役割を果たします。 前頭葉は、 ○達成感などの気持ちや感情がわく ○怒り等の感情の抑制 ○時系列で考える ○過去から学び、未来を予測する 等の働きを持ちます。 前頭葉の発達が遅れると上記などの前頭葉の機能がうまく働けなくなります。 次回また詳しく書いていきますね。

ラボデミHOME/療育のお話第34回「遂行機能から考える①」
教室の毎日
25/03/26 10:18 公開

療育のお話第33回「認知の発達 後編」

療育のお話第33回は「認知の発達 後編」について書いていきます。 小児期の行動の多くはきっかけの刺激に誘引されたり、過去の学習で強化されてきた結果によって引き起こされるものも多くあります。 こういった自分の意思ではなく、誤った行動学習をしていることを「誤学習(ごがくしゅう)」といいます。 問題行動や誤学習を減らし、適切な行動が増えるように促すことが大切です。 そのためには分析も必要になります。 ABAによるABC分析などはその典型です。 その行動によって ①注目が得られる ②要求が通る ③嫌なことから逃避・回避できる ④好きな感覚刺激が得られる 等の理由がその行動を強くする(強化)要因となります。 何が自分の子どもの問題行動の要因や強めている原因なのかを知ることで対処法がわかっていきます。 グズるたびに報酬を与えると、グズり行動が強化されてしまいますので気をつけなければなりません。   次に遊びの発達です。 ①感覚あそび(五感を使った感覚刺激) ②象徴あそび(見た手遊び・仮定遊び) ③集団遊び(鬼ごっこやかくれんぼ) ④ルールあそび(スポーツやゲーム) 等が順番になります。 一つずつ階段を上るイメージで楽しみながら遊びも発達していけるといいですね。 SSTには様々なスキルがあります。 ①あいさつスキル 日常生活で使う挨拶ができる。 挨拶を返せるだけでなく、自ら率先して挨拶できることも大事である。 ②話している人の顔を見れるスキル 話している人に注目できなければ、指示や話の意図がわかりません。会話の基本と言っても過言ではありませんが、獲得が当たり前すぎてできないことが理解できないこともあるかもしれません。 発達特性によっては人にあまり興味を持たない場合もあります。その場合はこのスキルが獲得できるように人への興味も増やしていう工夫が必要です。 ③模倣スキル 人の真似をすることで新たな学習や行動を獲得しやすくなります。 またモノマネは誹謗中傷でなければユーモアの一種でもあります。 模倣ができないお子様は保護者が逆に真似をする逆模倣を行い、その楽しさを伝えていくことも効果的ですよ。モノマネゲーム楽しいのでうまく活用できると興味が強くなりますよ。 ④個別あそびスキル 好きな趣味や遊びがあることは、さまざまなスキルの獲得につながったり、嫌なことを我慢する理由になったりします。 ゲームなどは時間を決めて切り替えの練習をすることが必要です。 ⑤集団あそびスキル 同じ遊びができる平行あそびや一緒に遊ぶ集団遊びにはたくさんのソーシャルスキルが必要になります。 またその集団でトレーニングすることによる多くのスキルを獲得する機会に恵まれます。順番やルール、相手の気持ち、勝ち負けなど様々な要素に関してまなぶことができます。 ⑥感情スキル 感情の理解と表現を身に着けていくことが大切です。 まあいいかといった社会的妥協や深呼吸などを通した身体的脱力なども対処法として大切になります。共感スキルや応援など協力から生まれる感情スキルの向上もコミュニケーションスキルの向上に役立ちます。 ⑦謝罪スキル ごめんなさいと謝罪する場面はだれでもで合わせます。 そういったときに謝罪できるかどうかは大切になります。 相手が謝ったときに許すスキルも同時に練習していくと良いでしょう。 ⑧お願いと要求のスキル 「貸して」「やって」「ちょうだい」「手伝って」などの言葉で要求を伝える方法を知って使えているのとそうではないのでは大きな違いがあります。 問題行動ではなく正しい要求ができれば正しい報酬が得られるように設定していくことが大事です。 ⑨忍耐・我慢スキル 我慢をするほうが得である場面は多くあります。 順番を守ると良いことがある、ルールを守るとできることがあるなど我慢が必要なシーンは多くあります。獲得に時間がかかるものなのでできたら褒めるを繰り返して気長に成長を見守る必要があります。 ⑩断りスキル 自分が嫌な時に「嫌」といえる、不参加を表明する、休むなどの表現スキルが必要な時もあります。ただ逃避や回避したいときの表明は却下もしくは無視することで不必要な断りを強くさせないようにしていくことも大事になります、 ⑪コーピングスキル リラックスするために〇〇する、嫌な気分の時に〇〇する、話を〇〇に聞いてもらうなどストレス対処法を多く持っているほど良いとされています。 ⑫未来予想スキル 雨が降りそう、今日の予定は〇〇、将来の夢は〇〇、など見通しを持つことにより行動が変化します。 ライフスキルにも関係していきますので大人に近づくほど大切になります。 ⑬過去をさかのぼるスキル 時系列の理解や記憶力の問題もありますが、過去を思い出すことができることも大事なスキルです。 たくさんのスキルがありますが、ひとつひとつ習得していけるといいですね。 いつもお読みいただき、ありがとございます。

ラボデミHOME/療育のお話第33回「認知の発達 後編」
教室の毎日
25/03/26 10:18 公開

療育のお話第32回「認知の発達 中編」

療育のお話第32回は「認知の発達 中編」について書いていきます。 認知の発達に関するスキルには、 〇ライフスキル(生活や人生) 〇コミュニケーションスキル(対人関係) をはじめとして、読み書きスキルや計算スキル、リスニングスキルなどの様々な勉強系スキルを組み合わせて本人の技能や能力を形成しています。 ソーシャルスキルトレーニング(以降SST)とは学習性が高く、対人面においてルールや相手の行動をイメージして効果的で合理的に行動できる能力のことです。 ソーシャルスキルが低い状態でも練習によって身につけることがスキルです。 〇適切なモデルを見たことがなかった 〇スキルを知らない、実践できなかった 〇間違った不適切なスキルを習得してしまった 等の場合、うまくSSTスキルを活用できていません。 まずは適切な対応を知り、実際に活用していくことが大切です。 発達障害や特性のあるお子様は言葉の発達がゆっくりで、抽象的なルールの理解が難しくなることがあります。 そのためSSTなどを合理的に学んでいく機会を増やしていくことが大切になります。 コミュニケーションの語源はラテン語の「共有する」という言葉に由来しています。 赤ちゃんにとって最初のコミュニケーションは「泣くこと」です。 ただ泣くだけでなく、「ほしいものを見たり」「養育者をみたり」することで視線で要求を伝えることもあります。 共同注視は他者との間で同じ対象物を見ることです。 指差しをしたり、一緒に同じものを見たり、楽しみながら共同注視できるといいですね。 言葉のシャワーを浴びせることが良い場合もあれば、その言葉の量に圧倒されて主体的に発声や発信しにくくなることもあります。 お子様に合わせた言葉をかけてあげられるといいですが、それだけが問題で発語がないとか、言葉を話さないなどはないのでご心配なきように。 おおよそお子様のしゃべっている言葉+1語がよいとされています。 単語でしゃべっている場合は2語文で。 主体的な声や興味を尊重してあげながら相互関係を作っていくことができたらいいですね。 TVに関して賛否両論がありますが、とてもいろいろな学習を促す場面や知識に遭遇するのですが、コミュニケーションはありません。そのため2歳以下にみせるときは親と一緒に関りながらみるといいと学会などでは提言していたりします。 兄妹や親など家族と一緒に見ると楽しいですし、いろいろ話も発展しやすそうですね。 ライフスキルには、 〇意思決定スキル 〇問題解決スキル 〇批判的思考スキル 〇創造的思考スキル 〇コミュニケーションスキル 〇対人関係スキル 〇自己認知スキル 〇共感スキル 〇ストレスコーピングスキル 〇情動コーピングスキル などがあります。 社会の中で自立的で生産的に生きていくために必要なスキルですが、自然と身につかないものは育てていくべきスキルと言えます。 小児期の行動の多くはきっかけの刺激に誘引されたり、過去の学習で強化されてきた結果によって引き起こされるものも多くあります。 こういった自分の意思ではなく、誤った行動学習をしていることを「誤学習(ごがくしゅう)」といいます。 問題行動や誤学習を減らし、適切な行動が増えるように促すことが大切です。 そのためには分析も必要になります。 次回ABAによるABC分析なども踏まえて続きを書いていきますね。 いつもお読みいただき、ありがとございます。

ラボデミHOME/療育のお話第32回「認知の発達 中編」
教室の毎日
25/03/26 10:18 公開

療育のお話第31回「認知の発達 前編」

療育のお話第31回は「認知の発達 前編」について書いていきます。 認知発達とは、 外からの刺激を感知して、今までの情報と照らし合わせながら判断識別し、対処や行動を決定するような「人間の中核的な機能」のひとつです。 それは、 〇弁別 〇語彙 〇図形の識別や摸写 〇数の概念 〇抽象概念 〇読み書き 〇言葉の習得 〇目と体の協応 〇因果関係の理解 〇始まりと終わりの理解 〇思考する 〇推理・推論 などが習得されていくにしたがって発達していきます。 一見されると勉強して習得しないといけないような流れが多そうですが、多くは遊びや一般生活の中で学ぶ機会も多くあります。 認知発達は概念の発達といっても過言ではありません。 物事の名前を覚え→ カテゴリーで分けることができ→ その違いが判り(類似概念)→ どっちが大きいなどの比較概念がわかり→ 反対の言葉(対義語)の習得→ 比較できるので強さややさしさなど力の調整ができてくる→ このように概念から発展していくことも多くあります。 目に見えるものであれば視覚的に見比べ出来ますが、目に見えないものは聴覚的なイメージになるので時間差や時系列的な処理が必要になります。 時間の概念は数が60まで理解できていないと理解が難しいと言われています。 時間の概念が理解できていくと曜日概念が理解でき、スケジュールや予定なども頭に入ってくるようになります。 具象概念は目にみえて絵にできるようなものですが、抽象概念は絵にかくことができない言葉で説明しないといけない概念です。 抽象概念は平均9歳ぐらいから獲得し始めると言われています。 「~してはいけません」という指示や叱責が効果を得ないことが多いのは、この抽象概念が育っていないことも影響があります。 ということは目にみえるモデルを提示していくと良いということになります。 「しゃべってはいけません」よりも「し~っと静かに」のほうが伝わりやすい可能性があります。 ピンクの象さんをイメージしないでください。というとして創造してほしくないのにイメージしてしまいます。 発達障害のお子様にとってイメージが浮かぶと行動スイッチが点火されるお子様も少なくないので逆効果になってしまいます。 また指示はお子様がイメージできる指示にしていくと適切な行動が促されます。 もし~ならばという仮説思考は小学校高学年で理解しやすくなります。このあたりが育つと将来のなりたい仕事がイメージしやすくなります。 もし~の世界がわかるようになると人の気持ちもより一層理解しやすくなります。しかしこの発達によってありもしない仮定の恐怖や不安に襲われることもあるかもしれません。 このあたりから悩みや不安を感じることが増える時期になります。 うまく自分の気持ちを扱う方法を学んだり、習得することも大切です。 次回続きを書いていきますね。 いつもお読みいただき、ありがとございます。

ラボデミHOME/療育のお話第31回「認知の発達 前編」
教室の毎日
25/03/26 10:18 公開

療育のお話第30回「境界知能 後編」

療育のお話第30回は「境界知能 後編」について書いていきます。 発達障がいの問題と似ている部分もあり、発達障がいも持っている方も少なくありません。 知的障がいのない発達障がいのお子様に多いと言われています。 境界知能の大きな特徴として「認知機能の低さ」がありますが、認知機能とは物事を理解するのに必要な能力のことです。 そのため勉強などの学習だけでなく、日常生活や社会生活でさまざまな問題が起きやすくなります。 発達障がいには ①ADHD(注意欠陥多動症) ②ASD(自閉スペクトラム症) ③ⅬD(学習障害) ④DCD(発達性協調運動障害) などがあります。 発達障がいと診断を受けている人に境界知能を併せ持つケースも多いですが、発達グレーゾーンと呼ばれる人にも多いとされています。 ですので適切な支援が受けられないケースがあります。 会社に境界知能の人もいるかもしれませんし、普通級でも一緒に学んでいるかもしれません。 境界知能という言葉とそれを持つ方々への理解が社会的に必要とされているのは、適切な支援やサポートが必要でもあるからです。 学びやすくするためには、 ①ゆっくり時間をかけて1つずつ理解してから次を学ぶ。 ②視覚的に理解しやすい場合はうまく活用して学べるようにする。 ③対象者のレベルに合わせて徐々にステップアップする(スモールステップ) ④学びやすく構造化する(学びやすいように環境を整える) ⑤コミュニケーションの問題はSSTで理解して実演し、日常で活用する ⑥難しいものや問題は、手順を分解してひとつずつ学ぶ ⑦必要に応じて身体を使って練習する ⑧努力不足だけでないことを周囲も理解する ⑨成功体験を積みやすい課題設定 等がポイントとなります。 近くにいる先生や家族げポイントを踏まえて教えていくためには、お子様を理解しなければなりません。 境界知能の場合、なかなかやってもできずに「諦め癖」がついたり、認知機能がある分、「自己否定」ができることによる鬱など二次障害に発展していくことも少なくありません。 境界知能ではない方はその苦労や難しさをわからず、「努力不足だ」と極端に思ってしまうこともあります。 一番近くて一緒に長くいる家族は、当事者の境界知能に対して理解をし、できなければ学ぶ姿勢をもつことが大切になります。 この境界知能は、普通にできるところもあるので誤解を受けやすく、一部の知的能力に関して「怠けている」「やる気がない」「努力不足」とレッテルを貼られることも少なくありません。 日本人の7人に1人と言われている境界知能は日本で1000万人以上いる計算になりますが、多くの人は「境界知能」という言葉も知りません。 知らずに苦労を重ね、社会適応できず、心療内科などで知能検査を受けてようやく気づく、こういった事が増えているものの、知らないまま生きづらさを感じている人も相当な人口がいるということになります。 発達障害を持ち、知的障害がないお子様の中に意外と多くの境界知能のお子様がいると言われています。 境界知能のお子さんの適応度の問題は主に就学後に表れやすいですが、支援級がいっぱいでなかなか通常学級で良い支援が受けられず、困難さを感じることが多くあります。 ですので気づくことや知識として知ることが大切になります。 発達障がいを一緒に併せ持つケースも少なくなく、学習面や精神的に遅れている感じがする印象を持たれます。 この機会に理解を深め、お子様や自身、家族への理解に繋がりますように願っております。 いつもお読みいただき、ありがとございます。

ラボデミHOME/療育のお話第30回「境界知能 後編」
教室の毎日
25/03/26 10:17 公開
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