ミライスクール深町校の管理者の安達です。
ここ最近、気候が暖かくなりましたね。
3月末ということであっという間に新年度となります。
ミライスクール深町校では今年も新人研修を3月25日~30日の期間に実施しました。
東京から赤坂先生(臨床心理士・公認心理師)をお招きして、【言語発達・数概念】、【子どもの発達的理解による支援~K-ABCⅡを通して~】の2つのテーマで研修を受けました。
人間の脳には情報を処理するスタイル(認知処理)が大きく二つに分かれています。継次処理と同時処理です。
継次処理が優位だと・・・
・次は何をするのかなどについて順番に説明する活動を行うことができる。
・学習内容が部分ごとに順序良く提示されたときに集中する。
・絵本や本を読むときに、文を手掛かりに内容を把握しようとする。
・声に出して覚えるのが得意である。
・図表を読むことが苦手である。
・工作などでは、パーツや部分に注目して、作り始めることが多い。
同時処理が優位だと・・・
・何をするのか説明をしなくても、友だちの様子や雰囲気を見て、活動に参加することができる。
・学習内容が全体的に提示されたときに集中する。
・絵本や本を読むときに、絵を手掛かりに内容を把握しようとする。
・図表や絵を見て覚えるのが得意である。
・工作などでは、大まかな形から作り始めることが多い。
物を片づけるとき、継次処理が優位な子どもさんには、片づけるまでの手順を時系列で伝えることが有効な方法だったり、同時処理が優位な子どもさんには、片づけた後の結果のイラストを視覚的に用意してあげることが有効な方法だったりします。
また、子どもを注意する伝え方にも認知処理が有効な支援になったりもします。
例えば、継次処理が優位な子どもさんには、「こういうことをして、こういうことをしたからこうなったんだよ。だからお父さん・お母さんは怒ってます。」
同時処理が優位な子どもさんには「お父さん・お母さんは怒っています。なぜなら、あなたはこういうことをしたからです。」
つまり、同時処理が優位な子どもさんにはまずは結果(全体像)を伝えてあげます。継次処理が優位な子どもさんにはまずプロセス(時系列)を伝えてあげます。そして、最後に結果を教えてあげます。
我々も日々、この考え方を意識しながら子どもさんたちに支援を提供していきます。
新人研修実施
研修内容
23/03/30 18:49