先日、お花見に行きました。
満開の桜がとてもきれいでした。
桜の下でみんなでお弁当を食べました。
桜の季節になるといつも思い出すことがあります。
私は若い頃、ある習い事をしていました。
その先生はご高齢の方でしたが、はつらつとされていて、「人生は常に勉強」と言われていました。
まだ若い私からも学ぶ事はたくさんあるんだよ。と言われ、いろいろな話をして下さいました。
祖母と孫くらい年齢の離れた私達でしたが、とても気が合い友達のように笑ったり、いろんなお話をしました。
けれど先生はご高齢だったので、だんだんと年を重ねるごとに、歩くのが遅くなったり、いろいろと体が不自由になっていきました。
なかなか外出も難しくなっていった先生のお手伝いで、私は時々車を出して送迎などをする事がありました。
その日は満開の桜でした。
先生は車の窓からずっと外を眺めて「なんて綺麗なんだろう。桜を見たのは久しぶり。本当にありがとう」と何度も言っていました。
その後、先生は他界されたのですが、桜の季節になると先生と一緒に車の中から桜を見た日を思い出します。
先生が元気だった時に、春が来たら車に乗ってもらってお花見に行けばよかったと後悔しています。
私にとっては毎年当たり前のように見ることができる桜だったけど、先生はあの後、何度桜を見れたのだろうかと思うのです。
当時、まだ若かった私は時間が無限のようにあるような感覚を持っていました。
いつでもまた一緒に桜を見れるし、また今度と思えば、その今度がくると思っていました。
私ももう若くはない年齢となり、「また今度」が10年後になったり、もう二度とないかもしれないという事が理解できるようになりました。
だから、目の前にいる人との時間を大切にしたいと思います。
一緒に働いてくれているスタッフや子供たちや保護者の方。
友達や家族。
一緒に楽しい時間を過ごせるという事は本当に幸せな事だと思います。
お花見
教室の毎日
23/04/07 22:18