発達の遅れを指摘されたあの日から2年。今、改めて感じる「子どもの成長する力」

ライター:ちちゃこ
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次男のひとしは3歳児健診で発達の遅れを指摘されました。それをきっかけに、普段の親子の様子を振り返り考えた私。そこから気づいたことがあります。それは、ひとしの行動に込められた本当の意味でした。

3歳児健診での出来事

ADHDと軽度の自閉症スペクトラムと診断されたのぼる(7)と、自閉症スペクトラム中度と診断されたひとし(4)を育てています。2018年の春頃からTwitterやnoteなどで、子どもたちの漫画を描いて載せています。

前回、発達特性に気づくきっかけになった次男ひとしの3歳児健診の様子をご紹介しました。ひとしに発達の特性があるのではないかと指摘された3歳児健診の帰り道。何が普通で何が障害なのか、考えれば考えるほどわからなくなってしまいました。

■前回までのお話
不安と楽観のはざまで…。3歳児健診で感じた違和感が、発達障害に気づくきっかけにのタイトル画像

不安と楽観のはざまで…。3歳児健診で感じた違和感が、発達障害に気づくきっかけに

3歳児健診で、再検査をすすめられて。「私の関わり方のせい?」原因探しで思い悩んだあの日のタイトル画像

3歳児健診で、再検査をすすめられて。「私の関わり方のせい?」原因探しで思い悩んだあの日

改めて子どもたちの様子を振り返ると

ニコニコ教室と半年後の再検査を勧められ、改めて子どもたちとの様子を振り返ってみると…
内省する母
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子どもの様子
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育て方のせい?と悩む母
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ひとしのお手伝い、優しさだと思っていたけれど

ひとしの「お手伝いをしてくれる」行動は、当時ひとしの「優しさ」だと思っていました。だからこの優しさを大事にしようとも思いました。

でも、発達障害についての知識がついた今、振り返って思うことがあります。この「お手伝い」は、私の毎日繰り返されている家事の見本があったから、ひとしも真似事をしたんだと思います。

もちろん優しさもあるかもしれませんが、自閉症スペクトラムの特性にイマジネーションの欠如というのがあります。遊び方などを自分で思いつくのが難しいひとしにとって、私の行動は恰好の見本になったんだと思います。

そしてもう一つ、ひとしが自分から動かなかった理由に思い当たることがあります。この頃、兄ののぼるは子ども特有の、「オレの方がすごいだろ!」の自慢がピークでした。のぼるがひとしに無理難題をふっては私が「まだひとしには無理」と、ひとしの前でのぼるにいさめることが度々ありました。

私のこの言葉は、思い込みやすいひとしにとっては「ぼくにはまだできない」という呪いの言葉にもなったのではないかと思っています。

ニコニコ教室に行くことで何かが変わるならと、藁にも縋る思いで通うことを決めた一方、私のひとしへの関わり方を改めて見直さなければと気づいた3歳児健診でした。
次ページ「成長しない子どもはいない、その言葉を信じて」

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