また新たなこだわりの追加……

息子には最近新たに追加されたこだわりがあります。それは「登園のチャイムを聞くこと」です。
幼稚園の登園時間(保育開始時間)になると、下駄箱に設置されている時計からチャイムの音が鳴るのですが、それを息子はどうしても聞きたいようで……。
ならばそれを利用してやろう!! と息子の手が止まるたびに「チャイム、聞くんやろ?」と言うと少し行動が速くなります(笑)。
毎朝のルーティン、そして"こだわり"を効果的に使える方法を模索する日々です。
執筆/海乃けだま
(監修:森先生より)
性格もペースも真逆なお子さんの朝の準備はバタバタで大変なことでしょう。本当に日々頑張られていますね。「準備リストをつくって視覚に訴える」「タイマーを使う」などなど、効果的な方法はいろいろとありますね。しかしそのどれも「必勝法」ではないので、結局は試行錯誤を繰り返しながら一人ひとりのその時期その時期の個性に合わせて支援していくしかないというのがもどかしいところです。

海乃さんのように、「お子さんのこだわりを尊重しつつ、効果的に使う」というのがベストな方法ではないでしょうか。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如・多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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