児童発達支援事業所

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(68件)

成功体験と失敗体験

今回は、成功体験と失敗体験についてお話しいたします。 お子さんは日々の生活の中で、たくさんの経験をしています。その体験がお子さんにとって、成功体験になるか、失敗体験になるかは、周りの大人の関わり方にも左右されています。 例えば、小5男子とお母さんが、漢字テストで100点を取ったらゲームソフト、90点以上だったらコントローラー、80点以上だったら1000円の課金カードを購入すると約束をしました。自宅学習では100点だったため、本人には自信がありました。そして当日、やってみると結果は75点でした。彼はその後、授業に参加できないくらい落ち込みました。 さて、その後皆さんでしたらどのように対応いたしますか? ①75点だったため、何も購入しない ②可哀想だから課金のカードを購入 ③頑張っていた部分を認めゲームソフトを購入           ・           ・               ・           ・           ・            ・           ・           ・               ・           ・           ・            ・ 褒美でお子さんの行動を促すことには賛否両論あると思われますが、もし、成功体験を積ませるのであれば答えは③です。努力に対して褒美を与え、努力を促進します。①だと失敗体験となってしまいます。自己肯定感(自分を肯定する感覚)や自己効力感(やれば出来そうな気がする感覚)は下り、自分はダメだ、がんばってもどうせ上手くいかない、となってしまいます。 対策として、行動療法の一つでトークンエコノミー法というのがあります。スタンプラリーで何か出来たらスタンプを押し、目標を達成したら褒美を貰えるという仕組みを作ります。上述した例と同様、多少結果が出せなかった部分があったとしても、努力に対して褒美を与えます。「失敗は成功のもと」ということわざもあります。失敗をしながらも成功体験を積むことが成長につながるのではないでしょうか。トークンエコノミー法は、自己肯定感や自己効力感を高めながら、安定したメンタルを築き、成長も促せるかも知れません。 登校渋りの事例(小2)では、トークンエコノミー法で、登校を目標にウーパールーパーを褒美にしたことがあります(お母さんは、ウーパールーパーは苦手でした笑)。彼は、二週間がんばって登校していましたが、一日休んでしまいました。お母さんから相談を受けた際、褒美を購入するよう伝えました。がんばっていたからね、と。その後、彼は登校するようになりました。たかが一度の成功体験が色々なものに拡張され、成長していったのだと思います。 ※トークンエコノミー法は、低学年くらいまでしか効果がないこともあります。

KIDSBASE さんかく/成功体験と失敗体験
教室の毎日
21/02/16 11:54 公開

起立性調節障害の理解とその対応

今日は、起立性調節障害についてお話しします。不登校の児童生徒によく出る診断名の一つに、起立性調節障害があります。症状は、だるさや疲れやすさ、起きられない等で、一見怠けやサボりに見えてしまいます。原因は、自律神経の乱れとも言われていますので、まずは自律神経について理解しましょう。 人間の体は、意識して思い通りに動かすことが出来る部分と出来ない部分があります。手や腕、足、指等は動かすことが出来ますが、心臓や汗、血液の流れは思い通りにはならないと思います。こうした、血流や代謝、呼吸などをコントロールしているのが自律神経です。この自律神経が乱れると、肌荒れや便秘、体重増加、疲れやすい、だるい、吐き気、汗が出ない、情緒不安定等の症状が出てしまいます。普段は、朝目覚めて覚醒すれば交感神経が優位となり、夜寝る前はリラックス状態で副交感神経が優位となります。しかし、生活が夜型になったり、不規則になったり、強いストレスフルな環境が慢性化したりすると症状が現れてきます。 起立性調節障害の場合には、朝起きたとき副交感神経から交感神経に切り替わらない。そのせいで、血圧が上がない、身体が動かない、だるい、登校できないとなることが少なくありません。自分で血圧をコントロールできる人はいないでしょう。コロンブスの卵的な疑問も生じるところですが(生活習慣の乱れ⇆自律神経の乱れのどちらが先か)、生活習慣を見直さなければ根本的な治療にはならないと思われます。 また、自律神経の乱れは、思春期でホルモンのバランスが崩れることも要因と考えられています。数年すると落ち着いてくる場合もあるようです。まずは、ストレスを緩和し、服薬も必要に応じて行いながら、生活習慣を整えることが大切になると思います。

KIDSBASE さんかく/起立性調節障害の理解とその対応
教室の毎日
21/02/06 13:44 公開

過保護と程よい保護との違い

KIDSBASEさんかくの田原です。今日は過保護についてお話しいたします。 学校で親御さんの話を聴いていると、過保護について問われることがあります。過保護とは何か。自分は過保護ではないか。過保護か良くないことは分かっているがそうなってしまう、このままでいいのか等です。そんな時に思い出すのが、ビィゴツキーの「最近接領域」という考え方です。「最近接領域」とは、子どもが最も成長する関わり方だと思われます。 そこで質問です。①〜④の内、どれが「過保護」で、どれが「最近接領域」でしょうか。 ①子どもが一人で出来ることに手を貸す ②子どもが一人でギリギリ出来ることに手を貸す ③子どもが一人でギリギリ出来ないことに手を貸す ④子どもが一人で出来ないことに手を貸す           ・           ・           ・           ・           ・           ・           ・           ・           ・           ・           ・           分かりましたか? 答えは、①が過保護で、③が最近接領域です。 過保護かどうかは、他の保護者との比較ではなく、お子さんの発達段階によるのです。 ③では、ギリギリ出来ないことは、出来るようになったらもう手を貸さず、次のギリギリ出来ない課題に焦点を当てます。それを繰り返します。また、④では、一人で出来ないことにはあまり強く言及しないでください。同世代の子どもとは比較しないでください。一人で出来ないことは、手を貸しても出来ないかも知れません。仕方がないことなのです。子どもの出来ないことには積極的に手を貸してあげれば良いのです。過保護にはなりません。①のように、すでに一人で出来ることに手を貸してしまう行為が過保護だと思われます。 無駄に子どもの自尊心を傷つけることなく、いつも「最近接領域」で関われたら、出来ることも着実に増えていくのではないでしょうか。

KIDSBASE さんかく/過保護と程よい保護との違い
教室の毎日
21/01/26 13:44 公開

最近の不登校事情

こんにちは! KIDSBASEさんかくで心理士をしています、田原です。 今日は不登校についてお話しします。  そもそも不登校の理由は、いじめや対人関係、学業不振、ゲーム(スマホ)依存、非行等が影響していることが少なくありません。これらのように一次的な問題が明確であれば、早急に問題へ対処できれば登校できるようになることもあります。しかし、不登校が長期化すると、一次的な問題だけではなく、ニ次的に問題が生じ複雑化していきます。例えば、一次的に対人関係で不登校となり長期化してしまうと、二次的に不安が高くなり人の視線が気になりはじめたり、緊張感や恥ずかしさが過剰になったりしてしまいます。また、家にいるとき何をしているか不登校の子ども達に聞くと、ゲームや動画と答えます。はじめは暇潰し程度にやっていたゲームが、いつの間にか依存するくらいハマり、登校に影響してしまうことがあります。登校しないで暇だからゲームをやっている⇨ゲームをやりたいから登校しない、となることもあります。また、いじめで不登校になった場合では、担任の先生が介入できると登校できるようになることもあります。しかし、からかわれる子どもにも問題があるという話になると、二次的に担任の先生とも関係がこじれてしまい問題は複雑化してしまいます。  最近では不登校事情も少し変化しているように思います。原因がはっきりしないことも多く、因果論では説明できないことも少なくありません。その場合、不登校と問題の関係が見えないわけですから、問題志向ではなく解決志向で考えていきます。クライエントさんにとっての解決とは何か。どうなると解決と自覚できそうか一緒に考えます。今自覚できる解決が、登校することにならないこともあるわけです。それを受容した上でクライエントさんとの関係を続けていると、ある時点から登校意欲が出てくることもあります。  現在、コロナ禍で登校自粛により、休校や分散登校、授業短縮等が行われています。それが原因で登校しづらくなっている児童生徒もいます。逆に、登校自粛がスモールステップ的に不安拮抗的に働き、これまで登校出来なかった児童生徒が登校しやすくなっている場合もあるように思います。私は、子ども達が無理せず、楽しく登校出来るようになることを理想としています。一次的、二次的な問題を見立てながら、介入するタイミングとポイントを見極めながら対処することが求められています。また、場合によっては中長期的に支援を続ける必要があると思っています。

KIDSBASE さんかく/最近の不登校事情
教室の毎日
21/01/19 20:23 公開

IQとは何か

IQ(intelligence quotient:知能指数)とは何か 今回は、"IQ (知能指数)"についてお話しします。 ウェクスラーによれば、「知能は目的を持って行動し、合理的に考え、効率的に環境と接する個人の総合的能力」と定義されています。知能検査には、主にWISC(ウェクスラー式)や田中ビネーがあります。その検査結果ではIQが算出され、発達障害の診断にも使われています。WISCのIQは、全検査IQと下位検査の言語理解指標、知覚推理指標、ワーキングメモリ指標、処理速度指標の4つの群に分類されています。 【全検査IQ】 ・全体の知的能力の年齢相応の発達水準を推測 【4つの群指数】 ・言語理解指標は、言語概念形成、言語による推理力・思考力、言語による習得知識 ・知覚推理指標は、非言語による推理力・思考力、空間認知、視覚-運動協応 ・ワーキングメモリ指標は、聴覚的ワーキングメモリー、注意、集中 ・処理速度指標は、視覚刺激を速く正確に処理する力、注意、動機づけ、視覚的短期記憶、筆記技能、視覚-運動協応 この4つの群指数の得点にばらつきがあることをデコボコがある、つまり、発達障害の疑いがあると言われているわけです。しかし、それらの検査で出た得点自体を重視するのではなく、その得点がそのお子さんの行動や認知、性格、生活様式にどのように反映されているのか、今後どのように対処すればいいのかについて検討しなければなりません。例えば、処理速度指標の得点が低い場合には、視覚情報の処理が苦手です。雑談場面では、相手の表情の動きが分からず、会話の雰囲気についていけなかったり、授業でも板書が困難だったりします。ワーキングメモリ指標の得点が低い場合では、聴覚情報の処理が苦手です。さっき言われたことを覚えていない為いつも同じことで叱られたり、対人場面ではボケっとしているかも知れません。 では、なぜ4つの群指数のバランスが悪いと、さまざまな問題が生じてくるのでしょうか。それは頭の中で4つの群指数の歯車が噛み合いながら回っているからです。油を注してある歯車(得点の高い群指数)はくるくる回り、錆びている歯車(得点の低い群指数)は回りづらいのです。錆びている歯車を使わないような環境であれば、問題は生じません。 授業の板書のような場面では、主に処理速度指標の歯車を使用しますが、錆びていてはなかなか思うようになりません。その場合、処理速度指標の歯車を外し、残された3つの歯車で対処すればいいわけです。ワーキングメモリ指標をメインで回し、先生の言葉(音声情報)を文章にすることを優先するという方法が有効な場合もあります。また、知覚推理指標の歯車をメインで回し、授業に関連することを推理しながらノートを取ることが有効な場合もあります。このように板書という一つの例をとってみても対処は十人十色です。全検査IQがある程度高いのであれば、既に低いところを補いながら生活していることも考えられます。しかし、普段から得意な3つの歯車だけで物事に対処していると、思い込みやこだわり、勘違い等の認知の歪みを示すことも少なくありません。自身の行動の結果と認識にズレが生じることがあります。もっと出来そうな気がするのに思うように出来なくてイライラするとか、何度も同じことで怒られてしまいイライラするとか、理想と現実のギャップから被害者意識や加害者意識、正義感、自責感が高くなって苦しくなる等さまざまです。知能検査によって、お子さんの得意な所も苦手な所も見つけることができるかも知れませんが、日常生活の様子も合わせながら解釈し、同時に心も理解しながら対処する必要があると思われます。IQとは何かと聞かれると、単に頭が良いとか悪いと思われがちですが、今回は少し専門的な視点をお伝えすることが出来たでしょうか。

KIDSBASE さんかく/IQとは何か
教室の毎日
21/01/16 09:43 公開
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